モーニング娘。’22・石田亜佑美&加賀楓×DA PUMP・KENZOインタビュー『ハロプロダンス学園 シーズン7』でコラボ

特集・インタビュー
2022年04月18日
『ハロプロダンス学園シーズン7』加賀楓、KENZO、石田亜佑美

ハロー!プロジェクトから選抜されたダンス好きなメンバー6人が出演するバラエティ『ハロプロダンス学園』(ダンスチャンネル )の最新シーズンが、4月21日(木)にスタート。今回は、DA PUMP・KENZOさんが振り付けたYOASOBIの「怪物」をハロプロダンス学園メンバーが披露! KENZOさん、モーニング娘。’22・石田亜佑美さん、加賀楓さんにコラボしてみての感想や、ダンスの見どころなどを聞きました。

◆2018年以来、久しぶりの共演となるかと思います。お互いの印象を教えてください。

石田:こうやってご一緒するのは、コラボさせていただいた時ぶりですね。

KENZO:「U.S.A.」でしたよね。その時も、ハロプロファンの皆さんが、DA PUMPとモーニング娘。さんのアー写が似ていると応援していただいたことがきっかけだったんです。なので、今回こうやって、皆さんと一緒に作品が作れるということがうれしかったですし、また一緒に仕事をさせてもらえたことがあらためてありがたいことだなと思いました。

石田:ファンの方たちが作ってくださったたくさんのつながりのおかげで、KENZOさんと2度目まして感がなかったです。それはきっとKENZOさんが醸し出す雰囲気もあると思いますが、すごく身近に感じられたので、変な緊張とかもなく、ダンスにスッと入れました。こういうふうに一緒に作品を作れるっていうのは、私もうれしいです。

加賀:私も緊張はしていなくて。私たちのために振り付けを作ってくださったっていうのがすごくうれしくて、踊れる今日が今年一楽しみでした。

KENZO:うれしいです…!ありがとうございます。

◆KENZOさんの出演をファンの方が熱望されていたそうです。

KENZO:ファンの方々にそうやって言っていただけるだけですごくうれしいですし、光栄なことですね。グループの枠を超えて、共演できることを幸せに思います。

DA PUMP・KENZO

◆今回、カメラや衣装など振り付け以外の部分も、KENZOさんのこだわりが詰まっていると伺いました。どのように発想していったのでしょうか?

KENZO:アーティストとして、ダンスをひとつのアートと捉えていて。心の中で“描く感覚”を大事にしているんです。なので、自分が行ったことのある土地の景色だったり、出会った方だったり、見た映像が自分の財産になって、頭の片隅で一つずつアイデアが生まれて、作品ができる感じですね。今回パフォーマンスしてもらうYOASOBIの「怪物」という楽曲と『ハロプロダンス学園』の皆さんをイメージした時に、すぐに浮かんできました。

◆衣装のポイントはどこでしょうか?

KENZO:振り付けはさまざまなダンスのジャンルを取り入れ、自分を強く見せるところがあるんです。振り付けの型には強さを表現できる部分もあるのですが、衣装からも「怪物」のパワフルさをスカジャンやブラトップという女性らしさや強さを表現できるんじゃないかなと思いました。そして、赤いマニキュアとリップは、普段ハロプロさんでやる作品の中ではなかなか出てこないと思うんですが、この「怪物」という楽曲を皆さんが踊ったらとイメージした時に浮かんだんです。「怪物」がみんなの魅力を引き立たせるし、みんなの魅力が「怪物」を引き立たせるものになってほしいなという思いでこだわらせてもらいました。

◆収録を拝見させていただきましたが、そのイメージがすごく伝わってきました。

KENZO:僕は、指導する時に振り付けをただ渡すだけではダメだと思っていて。今回も振り付けの中に自分らしさだったり、皆さんが持っているアーティスト性がビシビシ生きるような表現にしたんです。僕がベストなパフォーマンスだなと思って振り付けを渡しても、80%ぐらいにしかならないんです。それを100%にしてくれるのは、皆さんの力。アートを完成させる力、個々が持つ魅力がそうさせたんだと思います。

◆今回、実際にKENZOさんからダンスを教わっていかがでしたか?

石田:曲をただ聴いていた時以上に、こんなことを表現しているんだと、「怪物」という曲の世界がすごく広がりました。この1曲の中で、鏡を使ったり、目元にフォーカスを当てたり、全体を引いたりと、いろいろな表現が組み込まれているんですが、こういったことはモーニング娘。を10年やっていても、今まで経験したことがなかったです。なので、すごく新鮮でどのシーンも見せ場みたいな、そういう見応えのあるものが出来て本当にうれしく思います。

加賀:これまではそれぞれが思う表現で目線を外したい人は外してという感じだったので、振り付けとして固定で目線を外すというのは、今までやってこなくて、今回顔にも振り付けされていること驚きました。あと、全員で壁に背中を預けながらズルズルっと下がる振り付けも、やってみたいと思う気持ちはあったんですが機会がなく、こういう機会を頂けてすごくうれしかったです。

◆石田さんと加賀さんの言葉を聞いて、KENZOさんはいかがですか?

KENZO:こんなふうに言っていただけることがうれしいですね。ダンサー冥利につきます。感無量ですね。振付師として、DA PUMPや他のアーティストさんに振り付けを提供する時と同じぐらい、他にはない作品を作り出すということを意識しました。今回共演させていただいたことが自分にとって財産になりますし、皆さんにとっても財産になるようなものが作れたということが、僕の中ではお仕事なんですけど、自分の歴史の1ページに刻まれました。

◆では、石田さんと加賀さんのダンスはKENZOさんにはどう映りましたか?

KENZO:加賀さんは…。

加賀:はい(KENZOのほうを向き、姿勢を正す)。

KENZO:こう見られながら、ダンスについて話すのも恥ずかしいんですね(笑)。僕の中でどこかダンスって性格が現れたりするものだと思っているんですよ。言葉がしゃべれない時代からダンスというボディーランゲージで何かを伝えようというところがダンスの始まりなので、それを考えると、加賀さんのダンスをひと言で表すと、内に秘めた青い炎のようだなと思いました。もちろんダンスが好きっていうのが伝わってくるんですけど、周りにどういうふうに思われているかではなく、確固たるこれだというものを自分の中で確実に持っていて、それを自分のダンスで表現できているような方だなって思いました。

加賀:「私ってそうだ、バレてる!」みたいな占いを聞いているような感覚になりますね(笑)。モーニング娘。で活動している時に、「この曲はこうだよね」と話をしても、私には別のこれっていう明白なものがあるんだよなって思っちゃうと、そこから離れられないんですよ。バレてますね(笑)。表現したいものや、これを伝えたいんだみたいなことを顔や手先を使って表現するのは結構苦手なので、今回は自分の中でそれが課題というか、そこに思いっきり挑戦できるタイミングだったなと思います。なので、今までで一番目や口をどう動かそうかなと考えられるいい機会でした。

モーニング娘。’22・加賀楓

◆石田さんはいかがでしょうか?

KENZO:石田さんは本当に気を遣う人。いろんな方を指導してきていて思うんですけど、それが顕著に表れた方だなって思いました。ダンスの振りの覚え方自体もあるんですよ。きっと何回も何回も練習して、ベースを作ってやっと自分に自信が持てるタイプの方なんだなって。だから、グループの時も周りの様子をうかがいながら、みんなの中立した場所を考えてらっしゃるのかなって、一緒に仕事をする中で思いましたね。

加賀:占いだ~! 前世はきっと占い師ですよ(笑)。

石田:ダンスを一緒にやっただけで、ここまで見えるってすごいですね。

KENZO:アーティストさんなので、見えやすいんですよ。自分の魅力というものを分かっていますし、何年もその活動をしてきているので、自分が好きなもの、自分って何なんだろうって自問自答して、はっきりと分かっている。ポケットに入れた宝石じゃないですけど、キラキラしたものが本当に見えるというか。それは普通のダンスをやっている人よりも分かりやすいです。

加賀:これ全員分聞きたいですね。

モーニング娘。’22・石田亜佑美

◆では、佐々木莉佳子さんはいかがでしょう?

KENZO:佐々木さんは、すごく感性が豊かな人。自分を表現することもそうですし、好きなものもそうですし、自分の魅力をすごく分かってらっしゃる方なんじゃないかなって思いました。だから、人が見たことないような表現力を持っていたりとか、ポージング1つにとってもディティールが瞬時に自分色になるというか。すてきな方だなって思います。

アンジュルム・佐々木莉佳子

◆稲場愛香さんはどうでしょう?

KENZO:稲場さんは、ダンスがハロプロ1うまいんですよね。一見かわいらしい子なんですけど、自分にとっての表現がダンスなんじゃないかなって思わせてくれるくらい、稲場さんの中では心の中で持っている熱さというか、これが自分の宝だっていうふうに言えるものにダンスがなっているんじゃないかな。それがファンの方にも伝わっているんじゃないかなって思います。

Juice=Juice・稲場愛香

◆秋山眞緒さんはいかがでしょうか?

KENZO:秋山さんは、最初に「表現力を学びたい」って言ってらっしゃったんですけど、いろんな顔を持った方だなと思いました。ダンスが丁寧なので、きっと性格も丁寧な方。先生が言った体の動かし方、こんなイメージっていうのをそのまま複写できていて、なおかつそこから自分の色を付けていく。自分色に魅力を伝えるだけなんですけど、その基盤がやっぱりしっかりできる方だからダンスがすてきになるんじゃないかなって思います。

つばきファクトリー・秋山眞緒

◆平井美葉さんはいかがでしょうか?

KENZO:平井さんは、いい感性をもっているんじゃないかな。平井さんが踊ると、平井さんのダンスになるんですよ。それって何なのかって分かりづらい部分かもしれないんですけど、その人じゃないとダメっていう魅力がものすごく見えるんです。例えば1つひとつの動きだったり、醸し出す雰囲気もそうですし、自分らしさがすごく出てらっしゃる方だなって思いましたね。

BEYOOOOONDS・平井美葉

◆こだわりがたくさん詰まっていて、全部が見どころかと思いますが、ファンの皆さんに注目して見てほしいポイントを1つ挙げるならどこでしょう?

石田:どうしよう!

加賀:そんな無理難題を…。

石田:私はやっぱり最初ですね。いつもレッスンの時に、目から伝わるものをすごく自分の中で大事にしていますし、伝わるものがあるよねって思うタイプで。自分のパフォーマンスでもそうなんですけど、縫いぐるみが好きで、たくさんの縫いぐるみが並んでいる中から、この子は魂が宿っているんだろうなっていう目をしている子を見つけるのが好きなんです。だから、今回私の目からこの作品が始まるのがすごく楽しみなんです。

加賀:ここが一番熱いって思うのは、鏡を使っているシーン。ほかのシーンとは違うテイストだし、ライティングも違っていて。鏡の自分と向き合っているところを撮られるっていうのが、それこそ自分の中の悩みとか嫌なこと、好きなこととか全部をチラ見されているような感覚になるんですけど。そういうところが「怪物」っていう曲の一部にピッタリだなと感じました。そのシーンは何回でも見たいですし、振り付けも好きです。振り付けでいうと一番好きなのは、サビの直前!

KENZO:お!

加賀:「こぼれ落ちないように~」(口ずさみながら踊ってみる)

石田:そういうの好きなんだよね(笑)。

加賀:はい!“こぼれ”で3文字、“落ち”で2文字、“ないように”で5文字と分かれていると思っていて。ボーカルのikuraさんがその言葉の間に隙間を空けているんですけど、そこの隙間を(振り付けにも)感じられるんです。その言葉に振り付けをはめていくのがすごく好きで、個人的に「きたきたきたー!」ってテンションが一番上がります。

KENZO:僕は全部ですね。1つひとつ全力で全部の振り付けを作っているので、1つひとつの瞬間が切り取っても切り取れないぐらい大事な瞬間。1人ひとりが大事な瞬間であってほしいなっていう思いで作ったので、選べないですね。

◆パフォーマンスを終えて、今のお気持ちはいかがでしょうか?

石田:めちゃくちゃ楽しかったです。踊っている時に、この「怪物」っていう曲のサビの「あ~」とか「食らいつく」っていう歌詞と、自分の動きがリンクした瞬間を感じたんですよ。その瞬間が自分の中でも上がって、とても気持ちよくて、本当に楽しかったですし、今まで見せたことのない自分も出せました。

加賀:自分の想像を超えるほどのアドレナリンが出ました。それは、KENZOさんが作ってくださった振り付けが踊っていてすごく楽しいというのと、一緒に踊ってくださったダンサーの皆さんがとにかくカッコよくって、負けてられないって思ったのと、曲の雰囲気もあり、全てがパフォーマンスに向けての材料になったんです。だから石田さんも言っていたように、自然と自分も今までしたことのないような顔をしたり、方向が向いていったということが今まで感じたことのないことでしたね。今日一日で新たな発見がたくさんありました。

◆『ハロプロダンス学園』シーズン7を迎えました。これまでさまざまなダンスに挑戦されてきましたが、今後の目標を教えてください。

石田:今までは当日に振り付けを覚えて必死になって取り組んでいる過程をたくさん見せてきたと思うんです。確かに普段のコンサートでは完成させたものだけをファンの方にお見せしているので、この番組でしか見られない部分ではあったと思うんですけど、次のステップとして、今回表現するということを学んだので、一生懸命だけじゃない、“入り込んでいるんだな”、“没頭しているんだな”、みたいなところをもっともっと見せられたらいいなと思います。そして、もっとたくさんの人にこの番組を見てもらうっていうために、たくさん「見てください!」って言いたいです。

加賀:私も、回数を重ねてきて、以前よりもどう踊るかとか、全体を見た時にどう見せたいかを無意識のうちに考えてやるようになってきているなと思うので、そういう部分を今後伸ばしていきたいです。振りを覚えるのはもちろんのことですけど、どう見せたいかっていう、悩んでいる部分をたくさん見てほしいです。

石田:私、いつも本番になると、何を踊っても“石田亜佑美”になっちゃうんですよ。それはモーニング娘。で、どの曲を踊っていても石田亜佑美が踊っているみたいな。モーニング娘。の石田亜佑美なんですけど、そうじゃない、ダンス学園ならではの、こんな人も持っているんだみたいなふうに思わせられる、冷静さも持ち合わせたいです。

PROFILE

『ハロプロダンス学園シーズン7』加賀楓、KENZO、石田亜佑美

石田亜佑美
●いしだ・あゆみ…1997年1月7日生まれ。宮城県出身。O型。モーニング娘。’22のメンバー。

加賀楓
●かが・かえで…1999年11月30日生まれ。東京都出身。A型。モーニング娘。’22のメンバー。

KENZO
●けんぞー…1985年1月21日生まれ。福岡県出身。O型。DA PUMPのメンバー。世界的ダンスアーティストとして世界約30カ国400以上の主要都市においてパフォーマンスを行う。2008年、DA PUMPに加入。2010年から2017年にかけ、前人未到8年連続世界大会優勝を果たす。振付師として、DA PUMP「U.S.A.」を始め数々の有名アーティストの150曲以上に及ぶ振付、ライブ総合演出を担当。独自の「パーフェクトダンスメソッド」 理論を持って、数々のアーティストやダンサーを育成、世界チャンピオンを輩出。ダンスエンターテインメントを軸においた、株式会社Brush UPを設立し、代表取締役に就任。北九州市特命大使、海老名市親善交流大使、宮若市ふるさとPR大使としても活躍中。

番組情報

『ハロプロダンス学園 シーズン7』
ダンスチャンネル
初回放送:2022年4月21日(木)午後11時30分~ ほか
Amazon Prime Videoチャンネル「ダンスチャンネル オンデマンド」
2022年4月22日(金)~配信開始

<出演者>
MC:関太(タイムマシーン3号)

石田亜佑美(モーニング娘。’22)、加賀楓(モーニング娘。’22)、佐々木莉佳子(アンジュルム)、稲場愛香(Juice=Juice)、秋山眞緒(つばきファクトリー)、平井美葉(BEYOOOOONDS)

●photo/徳永徹 text/田中ほのか

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モーニング娘。’22・石田亜佑美&加賀楓×DA PUMP・KENZOインタビュー サイン入り生写真

<応募方法>
TV LIFE公式Twitterをフォロー&プレゼント告知ツイートをRTしていただいた方の中から抽選で1名様にモーニング娘。’22・石田亜佑美さん&加賀楓さん&DA PUMP・KENZOさんのサイン入り生写真をプレゼント!

当選者には、TV LIFE公式TwitterアカウントよりDMでお知らせいたします。

TV LIFE公式Twitter(@tv_life):https://twitter.com/tv_life

<応募締切>
2022年4月26日(火)午後11時59分

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