日曜劇場『マイファミリー』飯田和孝プロデューサーインタビュー「とにかく第1話を見てください!」

特集・インタビュー
2022年04月09日
日曜劇場『マイファミリー』
日曜劇場『マイファミリー』

◆出演陣はどんなことに期待してキャスティングしたのでしょうか?

このドラマはまず、二宮さん演じる温人をはじめ、大学時代の同級生が集まって物語を形成していく。二宮さんと多部さんは『山田太郎ものがたり』をやって15年という時間が、大学時代に出会った温人と未知留にもリンクしていて。その時間を経た2人の呼吸の合わせ方だったり、人生で経験してきたことがうまく化学変化を起こしてくれているんじゃないかなと思います。友人役の賀来賢人さんと濱田岳さんも、演技力と存在感も含め、組合せとしてベストだと思われる方々に集まっていただけたんじゃないかと。他にも主役級の方々が集まってくださったことで、それぞれの登場人物のストーリーがしっかりと構築され、絡み合ってくるというのが、この『マイファミリー』の毎話通した見どころの一つです。サンドウィッチマン・富澤(たけし)さんの存在感や、松本幸四郎さんの“何この人?” “品があって、絶対ただの人じゃないよね”っていう雰囲気とか。いろんなところでこの物語を楽しんでいただける要素が満載なので、それぞれの役に適した方、一番この視聴者の方が気になってくれるだろうなという人を配置できていると思います。

◆ドラマに登場するゲームのカエルのキャラクターがすごく印象的でした。シリアスなストーリーの中でコントラストがあったと思いますが、そこに狙いはあるのでしょうか?

ゲーム名が「リビットウォーカー」っていうんですけど、“リビット”っていうのはカエルの鳴き声という意味なんです。そういったところからあのカエルのキャラクターのインスピレーションが湧いてきました。“湧いてきた”って言うと僕がやってるような感じですけど(笑)、助監督さんや美術さんたちが知恵を出し合っていろんなデザインの中から決定しました。緊迫したドラマなので、視聴者の方が見ていて張り詰めてる時間がすごく長くて、休まるところがないんですよね。そこでゲームのキャラクターをかわいい見た目にしたことで音もつけやすくなって、気が休まる要素になりました。特殊なことが起きるドラマではあるんですけど、この鳴沢家以外の日常は普通に動いていて、世間は誘拐事件を最初は知らない状態から始まる。こういう言い方はちょっとあれかもしれないですけど、我々が日常生活を送る中で「どこかの人が誘拐されてます」って報道されたとしても、真剣には気に留めなかったりするじゃないですか。ドラマとして“日常の中で起こっている出来事です”ということを表現する上で、このゲームやキャラクターが日常感みたいなものを出す効果があると思っています。プラス、このカエルのキャラクターが今後ドラマの中で重要な要素を担ってくるので、かなり力を入れて作りました。その過程で監督の平野(俊一)さんが「温人たちの動きや今置かれてる状況と、カエルのキャラクターをうまくリンクさせて描きたいね」と言っていて。カエルが頑張っている姿と温人たちが奮闘する姿をうまくオーバーラップすることで、実際はすごく緊迫していることが起きてるんだけど、ちょっとエンタメ感が出るかなという狙いもあります。当初の想定よりもいいキャラクターが出来上がったので、駅のホームでゲームしている人の描写とか、当初の予定以上に盛り込んでいて。実際に第1話を見てみるとすごく効果的だったなと思ってます。

◆撮影現場の雰囲気はいかがですか?

緊迫した展開のドラマですが、現場では結構笑い声が聞こえてきます。濱田さんも“二宮さんをはじめ、同世代の方が集まってドラマを作っていけることがすごく楽しい”ということを言っていて。二宮さんも、緊迫してる内容だからこそ、合間の空気感というのはすごく大事にされているようです。先日の春ドラマの合同会見でも「大した話してないです」って言ってましたけど(笑)、実際そうなんです。大学時代の温人、未知留、東堂(濱田岳)、三輪(賀来賢人)は厚木サンハイツという同じアパートで過ごしていた友人たちという間柄。大学時代って、特に用事ないけど誰かの家に集まってだべったりするじゃないですか。そんないい空気感が現場にもあって、そのままスッとお芝居に入っていける感じがあるなと思います。二宮さんは存在感があるけどとっつきにくいものではないですし、賀来さんとは初共演ですがその輪ももうできていて。“座長然”という感じでもなくて、自然とそういう雰囲気になっていく不思議なパワーが二宮さんにはありますね。

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