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現在放送中の連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK総合ほか)で、比嘉賢三役を演じる大森南朋さん。
ヒロイン・暢子(黒島結菜)の父である賢三は、生まれ故郷の村でサトウキビ農家を営んでいる。料理が得意で時折、家族のために腕をふるうことも。そして、唄三線をこよなく愛す人物だ。
そんな賢三を演じるにあたって「4か月くらい(沖縄ことばや唄三線の)練習を重ねてから撮影に臨みました」と明かす大森さん。役作りや撮影でのエピソード、撮影を通して感じた比嘉家の印象についてお話しいただきました。
大森南朋 インタビュー
◆賢三を演じるにあたり、どんな役作りをされたのでしょうか?
苦労人でもある賢三は、昔かたぎで筋の通った人。まさに昭和のお父さんという感じなので、心の中には「ブレない父親でいたい」という気持ちがあるのではないかと思っています。ただやっぱり人間ですから、何かしらのブレは必ず生まれるはず。そんな細かな感情を、お芝居で表現していければと。ふだんはあまり役作りをしないんです。でも今回はせりふが沖縄ことばかつ、沖縄の伝統楽器である唄三線を愛するという役どころでしたので、4か月くらい練習を重ねてから撮影に臨みました。
◆劇中では唄三線を弾きながら沖縄民謡を歌うシーンもありましたね。
もともと沖縄民謡が好きでよく聞いていたので、演じていてもなじみ深かったですし、練習を含めて楽しい時間でした。ただ、三線を弾きながら歌うのには、結構苦労しました。お芝居の最後に弾くシーンは本当にドキドキして、なかなかうまくできなくて。特に「唐船ドーイ」という物語のキーになる曲が、速弾きなのもあり一番難しかったです。撮影ではご迷惑をおかけしまして…何度もやり直していたら、(子役の)歌子(布施愛織)が「頑張れお父ちゃん!」って応援してくれました(笑)。そんなプレッシャーもありながら、比嘉家のみんなと演じるうちに賢三という役が出来上がっていったと思います。
◆比嘉家の印象を教えてください。
とてもいい家族です。劇中の比嘉家と現場での僕らにも全く温度差がなくて。それくらい撮影中の空気もよかったですし、演じるにあたっても子どもたちが雰囲気を作ってくれました。わんぱくな賢秀(浅川大治)にしっかり者の良子(土屋希乃)、ハキハキした暢子(稲垣来泉)、かわいらしい歌子(布施愛織)と、それぞれキャラクターも立っていますね。
なかでも家族でご飯を食べるシーンは、誰かが悩んでいたら話を聞いたり、ときにはお父ちゃんがたしなめることもあったりと、平和でいいなとしみじみしました。食卓を囲みながら「こうした時間がまさに“幸せ”というものなんだ」と、妻の優子さん(仲間由紀恵)と賢三が子どもたちに伝えているような感覚もあります。賢三と優子さんは苦労してきた背景があるぶん、平和に対する思いや平凡な幸せを求める気持ちが、そんな日常のシーンでもかいま見えるのかなと感じます。
子役時代の良子と歌子を見ていると、優子さんによく似ているなと思います。賢秀と暢子は賢三似なのかな? なかでも暢子は、いい意味で頑固というか、筋を通すところが賢三に似ています。一緒に料理をするシーンを演じていても互いに響き合うものがありましたし。そんな子どもたちがどう成長していくのか、いまから楽しみです。賢三は早くに亡くなってしまいますが、いつも家族を見守っていると思いますし、子どもたちにはそれぞれの夢に向かってまっすぐ育ち、幸せになってほしいと願うばかりです。
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番組情報
連続テレビ小説『ちむどんどん』
NHK総合ほか
毎週月曜~土曜 午前8時~8時15分ほか
©NHK