川栄李奈さんが「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」(4月22日(金)公開)でゲスト声優を務めている。同作は「映画クレヨンしんちゃん」シリーズの記念すべき30作目で、忍者の里を舞台にしんのすけが忍者となって活躍する物語。しんのすけの“出生の真実”にも迫る。川栄さんは、しんのすけの本当の母親を名乗る妊婦のくノ一・屁祖隠ちよめの声を担当している。子供のころから『クレヨンしんちゃん』をよく見ていたという川栄さんが、アフレコでのエピソードなどを語ってくれました。
◆「映画クレヨンしんちゃん」のゲスト声優に決まった時は、どんなお気持ちでしたか?
私が演じるちよめの設定にまず驚きました。くノ一で、妊婦さんで、なのにアクションシーンもあって。すごく活発だなと(笑)。でもそこが面白いですよね。ちよめは芯の強い部分があってカッコいいお母さんだな、とも思いました。
◆そんなちよめを演じるに当たり、監督から何か指示はありましたか?
アフレコの現場に行ったら、監督からいきなり「じゃあ、やってみますか」と言われて(笑)。「こうしてください」ではなく、「やりながら決めていきましょう」と。冒頭の、ちよめが野原家に行ってみさえとひろしに「自分がしんちゃんの本当の母親です」と伝えるシーンはシリアスなトーンだったんですけど、逆に最後の方の口調は明るめに、とか。しんちゃんや(ちよめが連れてきた子供の)珍蔵と話す時には子供に寄り添った優しい声で、とか。その都度、監督が指示をくださったので、それに従って表現しました。さくさく進んでいきましたね。
◆アフレコで特に印象的だったことは何ですか?
腹話術のシーンがあるんです。普段のちよめとは全く違う声を出さなきゃいけないですし、腹話術っぽくしすぎてしまうと何を言っているのか聞き取りづらくなってしまうので、その加減が難しくて。最初、口を閉じて演じていたら「もうちょっとちゃんとしゃべっても大丈夫です」と言われて、結局、割りと普通に演じたんですけど。しかも、腹話術のシーンは1回だけじゃなく2回あったんです。1回目に自分がどんな声を出したか忘れてしまって、遡って再生していただいて確認してから2回目の収録をしました(笑)。どんなシーンになっているのか、実際に見るのが楽しみです。
◆劇中には、動物を呼び出してその動物にもなってしまう“もののけの術”という忍法が登場します。川栄さんがもし“もののけの術”を使えたらどんな動物になりたいですか?
犬が好きなので、犬…ですかね。犬種はプードルがいいです。実家でミックス犬を5匹飼っているんですけど、みんなプードルが混ざっているんです。だから私もプードルになってまったりしたいです(笑)。