◆川栄さんはアニメや吹き替えの声優、ナレーションなど声のお仕事も多く経験されていますよね。俳優業との違いをどんなところに感じますか?
声のお仕事は本職ではないので、いまだに不安があります。自分がアフレコをした映画が公開されても、ナレーションをした番組が放送されても、“やったー、自分の声が流れている!”というより、“自分の声、大丈夫かな…?”という気持ちのほうが大きいんです。今回もプロの声優の方々に交ぜていただくのがとても不安でした。俳優のお仕事とは、表現の仕方が全然違うんです。それに、実写のドラマや映画は自分がいて成立するものですが、アニメはキャラクターがいてこそ。キャラクターの動きに声を合わせるのもやっぱり難しいです。
◆声優として今後演じてみたい役はありますか?
『クレヨンしんちゃん』もそうですが、自分が幼いころから見ていた作品に出られるのはうれしいので、もしそういった作品からお声がけいただける機会があったらぜひ挑戦してみたいです。
◆忙しい毎日だと思いますが、気分転換したい時にすることはありますか?
友達と会ったり、おいしいご飯を食べたりします。仕事が大変な時でも、そういうことは大切にしたいなと思っていて。最近だと、焼き肉を食べに行きました。ずっと大阪で(連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の)撮影をしていたこともあって、ゆっくり外食できていなかったんです。だから久しぶりに焼き肉を食べに行って、すごく幸せでした! 私、カルビが好きなんです。ずーっとカルビを食べ続けていても大丈夫なくらいなので、「若いね」ってよく言われます(笑)。
◆そのショートヘアも、『カムカムエヴリバディ』の撮影が終わったのをきっかけにカットされたんですよね。すごくお似合いです。次の作品も控えているかと思いますが、切り替えは早いほうですか?
ありがとうございます! 切り替えは早いですね。仕事からプライベートへの切り替えもそうなので。現場で「今日は終わりです」って聞いたら、その時点でスイッチが変わります(笑)。
◆それは早いですね(笑)。では最後に、今作の魅力を教えてください。
『クレヨンしんちゃん』は、お子さんが楽しめるのはもちろん、大人が見ても子供のころの忘れていた記憶を呼び起こしてくれるすてきな作品だと思います。今作は特に家族の物語がテーマになっていて、みさえとちよめの“母としての強さ”も見られる内容になっています。しんちゃんのコミカルな面白さもありつつ、最後は感動するところもある。見終わった後、絶対に幸せになれる作品になっているので、ぜひご覧ください!
PROFILE
川栄李奈
●かわえい・りな…1995年2月12日生まれ。神奈川県出身。O型。最近の出演作は、大河ドラマ『青天を衝け』、ドラマ『知ってるワイフ』、映画「地獄の花園」「ステップ」など。連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』では、ヒロインの1人を演じて注目を浴びた。声優としては、アニメ映画「ソウルフル・ワールド」「サマーゴースト」「きみと、波にのれたら」などに出演している。
作品情報
「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」
2022年4月22日(金)公開
原作:臼井儀人
監督:橋本昌和
脚本:うえのきみこ、橋本昌和
主題歌:緑黄色社会「陽はまた昇るから」
声の出演:小林由美子、ならはしみき、森川智之、こおろぎさとみほか
声の特別出演:川栄李奈、ハライチ(岩井勇気・澤部佑)
公式サイト:https://www.shinchan-movie.com/
photo/金井尭子 text/あまのさき hair&make/杏奈 styling/高橋美咲 衣装協力/AULA AILA(アウラアイラ)、トッズ