山田杏奈「ボクシングを練習している今が“青春”です!」『未来への10カウント』インタビュー

特集・インタビュー
2022年04月28日

木村拓哉さん主演『未来への10カウント』(テレビ朝日系 毎週木曜 午後9時~9時54分)で、ボクシング部唯一の女子部員・水野あかりを演じる山田杏奈さんにインタビュー。本作や座長・木村さんへの思い、さらに尊敬する女優・満島ひかりさんへの好きが止まらないエピソードとは…!?

◆生きる希望を喪失している主人公・桐沢(木村)が、図らずも高校ボクシング部のコーチになったことで徐々に熱を取り戻し、再生していくさまを描く本作。山田さんが演じるあかりの役どころを教えてください。

あかりは「強くなりたい」という思いでボクシング部に入部した女の子です。家族に関する“ある事情”によって誰よりもその思いが強く、他の人に何と言われても“私は強くなりたいんだ”っていう気持ちを隠さず押し出しています。だから私もブレない芯の強さを意識して演じています。

◆木村さんをはじめ、豪華な共演者が集結している現場の雰囲気はいかがですか?

木村さんとは今回初めてご一緒するので、撮影初日の部室のシーンは本当に緊張感がありました。ただ、今は和やかに談笑する時間もありますし、木村さんがボクシングやお芝居についてこうしたらいいんじゃないかなっていうことをすごくアドバイスしてくださるので、いい雰囲気で作品を作ることができていると思います。

◆会見でも、「木村さんがパンチの練習に付き合ってくださる」と舞台裏をお話していましたが、山田さんから見て座長の木村さんの姿はどのように映っていますか?

木村さんがドラマ全体をよくするために、お芝居、演出について提案している場面をよくお見かけします。私たちにもいろいろな案を出しながら、それについてみんなで考えて作り上げることができるように、リーダーシップをとってくださっています。

◆ボクシング部のメンバーとの関係性はどうですか?

すごく仲がいいです(笑)。元々面識があるのは、坂東(龍汰)君だけで、他の共演者の皆さんは初めましてでしたけど、坂東君のフレンドリーさでみんなワーッと仲良くなれた気がします。髙橋(海人)君もすごく明るい方ですよね(笑)。ただわちゃわちゃしながらも、「ここの芝居どうしよう」っていうお芝居の話も真剣にできる環境なので、すごくいい人たちに恵まれて演技ができているなと感じます。

◆憧れの女優さんに挙げていた満島ひかりさんとの共演がかなった感想は?

めちゃめちゃうれしかったです! ずっと大好きで憧れていた方なので、目の前でお芝居を見ることができて毎日刺激を受けています。満島さんのお芝居は全部好きですが、あらためて大きく張って出す声がすてきだなと思いました。満島さんもたくさんアドバイスをくださるんですけど、先日撮影が終わったあとに「今日のところすてきだったと思います!」って言ってくださって。ますます“好き”っていう思いが強くなって、その後に追いかけて「めっちゃ好きなんです」って声を掛けてしまいました(笑)。

◆ボクシング部のコーチ・桐沢を演じる木村さん、顧問・葵を演じる満島さんとの共演は、部室のシーンが多いですよね。ボクシングシーンの撮影エピソードはありますか?

とにかく大変でした。私が元々全く運動をしないので、運動神経もよくないんです、本当に!(笑) 他のキャストさんを見ていると私って本当にセンスがないんだなと痛感しますが、努力で何とかしなきゃという思いで頑張っています。ボクシング練習自体は昨年の10月から始めて、撮影合間もみんなに練習相手になってもらって。第2話で、サンドバッグを打って「私は…早く強くなりたいんです」っていうシーンがあったんですけど、うまさではなく気持ちでやろうと思って無我夢中でパンチしました。桐沢コーチの指導を受けているので、あかりとしてはまだまだボクシングをうまくならなきゃいけないんですけど、私がついていけるのか少し心配です。

◆では、あかりの抱える“ある事情”が明かされる第3話(4月28日放送)の見どころを教えてください。

既に第1、2話であかりの背景に何かあるんだなっていう感じは出ていたと思うんですけど、第3話でその理由が明らかになります。それをきっかけにコーチとも関わりが深くなります。あかりの家庭事情だけでなく、桐沢さんの過去のことも描かれる一つのターニングポイントになる話なので、皆さんも楽しみにしてもらえたらと思います。ちなみに義理のお父さんを演じる袴田(吉彦)さんも迫力満点です(笑)。すごく大きい方で、私の演技をしっかりと受け止めてくれました。

◆ドラマ、映画など映像作品だけでなく、初舞台の出演も決定している山田さん。忙しい日々の中でのリラックス方法はありますか?

基本家にいるのが好きなので、お休みができたら家でごはんを作るか、サウナや岩盤浴に行きます。料理は、冬は鍋ばかり作っていたんですけど、冷蔵庫にあるもので和食を作ることが多いですね。なかなか予定を立てるのが難しいんですが、友達と温泉に出掛ける時もあります。でも遠出しても結局、温泉になっちゃうんですよね(笑)。

◆これまでさまざまな学生役を演じてきた山田さんが、ご自身の学生時代について思うこと、また“青春”だなと感じることは?

私は学生時代をお仕事をしながら送ってきたので、やっぱり少しおろそかにしてきた部分があるのかなと。勉強ももっとちゃんとしといた方がよかったなとか、制服で放課後どこかに行くっていうこともしてこなかったので、今になってうらやましいです(笑)。部活も…何かに打ち込んでいてもよかったのかもしれない。ただ役を通していろんな部活も経験しているので、お仕事自体が部活のような気もします。以前、出演させていただいた映画「小さな恋のうた」という作品で、同世代のキャストたちでバンド練習をしていた時も青春してるなって思いました。だからボクシングを練習している今が“青春”です!

PROFILE

『未来への10カウント』山田杏奈インタビュー

山田杏奈
●やまだ・あんな…2001年1月8日生まれ。埼玉県出身。A型。『17才の帝国』(NHK総合)が5月7日(土)スタート。2022年11月には、舞台初出演作「夏の砂の上」の公演を控える。

番組情報

『未来への10カウント』
テレビ朝日系
毎週木曜 午後9時~9時54分

ホームページ:https://www.tv-asahi.co.jp/10count/
Twitter:@miraten_tvasahi
Instagram:@miraten_tvasahi

©テレビ朝日

photo/金井尭子 text/山下紗貴 stylist/武久真理江

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