テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優&女優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第32回は女優、モデルとしても活躍中の田鍋梨々花さんが登場です。
「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」田鍋梨々花
◆最近ではドラマ『卒業式に、神谷詩子がいない』に出演し注目を集めましたが、撮影を終えての感想や同世代のキャストの方々との共演で刺激を受けたことなどあれば教えてください。
今まで同世代の方と共演することはあっても、長期間ずっと一緒にいる現場はなかなかなくて。男女6人の高校生の友情や恋愛を描くストーリーだったこともあり、常にみんなで過ごしていたのですが、本当に学校に通っているような感覚でした。撮影の合間も全員で話したり、ドラマの中でも素で笑えるようなシーンがあったりと、撮影全体を通して青春が味わえてとても楽しかったです。実年齢と近いキャラクターが多く登場する物語だっただけに共感できる部分もたくさんありましたが、共感できるからこそ演じ方が難しくて。視聴者の方に伝わるように自分自身と役を切り替えて演じるという点ではすごく勉強になりました。
◆現在、女優だけでなくモデルとしても活動されています。表現という意味では共通している部分もあるかと思いますが、それぞれのお仕事が生かされているなと感じる瞬間はありますか?
数え切れないほどあります! 特にモデルのお仕事をしている中で「こういう表情をしてみて」と言われたときに、それを想像して表現する力というのはお芝居を通して身に付けることができたと思います。
◆それぞれに対してどんなやりがいを感じますか?
完成した作品を見たときや評価をしていただけたときはもちろん、自分がやっていて「楽しい」と思えたときや全力で取り組めた後にはやりがいを感じます。子供のころ…あ、まだ子供なんですけど(笑)、お仕事を始めた当時はそういったことを考える能力がなかったというか。ただ好奇心だけだったのが、最近は役に関係なく、純粋にお仕事をしている時間が楽しいと思えるようになりました。今日の撮影もすごく楽しくて。つい最近まで舞台をやっていて、カメラの前に立って撮影したのは久しぶりだったのであらためてモデルのお仕事って楽しいなと思いました。
◆逆に、お仕事をする中でつらくて逃げ出したいと思ったことは?
あります。口では「こんなのできない! 無理!」って言うんですけど(笑)、そうは言ってもちゃんとやります。一度口に出すことで気持ちを切り替えるようにしていて。もともと自分がやりたいと思ってやっていることなので、最後まで責任を持ってやり遂げたいと思っています。
◆18歳であることが信じられないほどの落ち着きを感じますが、友達や周囲の人からはどんなふうに言われることが多いですか?
私、そんなにお友達が多くなくて…。周りの人からはよく「何を考えているのか分からない」と言われることが多いです(笑)。『卒業式に、神谷詩子がいない』のキャストのみんなからも「実はあのとき話しかけるなオーラがすごかったよ」って言われて「え、そう見えてたの!?」と驚きました。ただボーっとしているだけなのに、なぜか思慮深そうに見られるんです。でも、実際は何も考えてなくて。考えていたとしても“おなかすいたな”“今日は暖かいな”という程度(笑)。普段からオンとオフの切り替えをしっかりしようと思っていて、カットがかかるといきなり真顔になることも多いので、私の性格を何も知らない人から見たら「不機嫌なのかな?」と勘違いされてしまうのかもしれません。どちらかと言えば、自分からよく話すほうではないですし、黙っていようと思えばいつまでも黙っていられるし…。決してお話するのが嫌、距離をとりたいといったことではなく、私もみんなと仲良くなりたいんですけど、そう思われてしまうのは一つの悩みでもあります(苦笑)。
◆お話を聞くまで全くそう感じなかったので意外でした。ちなみにご自身ではどんな性格だと思いますか?
適当だなって思います(笑)。いい意味でも悪い意味でも、物事を深く考えるのが苦手で。とてもシンプルな思考回路だと思いますね。
◆休みの日はどのように過ごすことが多いですか?
もともとお家が大好きなのでお休みの日は夕方まで寝て、食べて、お風呂に入って、寝るといった生活をしています(笑)。あと、おうち時間が増えたことで入浴剤にはまって。毎日違う入浴剤を選んでお風呂に入るのが楽しみになっています。
◆お気に入りの入浴剤はありますか?
香りも大事ですが、最近お湯の色が変わるものが好きだと気づいて。白やピンクなど色がついているものを選ぶことが多いです。あとは「きき湯」や日本名湯シリーズなどドラッグストアで手ごろな値段で買える入浴剤を見つけてはいろいろ試しています。
◆イメージ的に海外製の高価なものなどインスタ映えするようなものを購入されているかと思いきや…?
いえいえ(笑)。200円~300円するとちょっと高いからどうしようって躊躇します。普段は基本的にドラッグストアで買うことが多いんです。私、とにかくドラッグストアが好きで。仕事でヘトヘトになっていてもドラッグストアでいろいろと物色していると元気になれるんですよね。特に人が少ない店舗は独り占めができて最高です(笑)。両手に大きな袋をぶらさげるぐらいついつい買いすぎてしまって、マネージャーさんに「買いすぎだよ(笑)」と言われるのですが、「これは消耗品だからしょうがないです。いつかなくなるときのためにストックしています」と言い訳をしています(笑)。
◆では最後に今後の展望を教えてください。
モデルのお仕事はもちろん、お芝居ではいろんな役を演じられるようになりたいし、そのためにももっと知識や経験を増やしたいと思います。プライベートでは自給自足の生活をしたいです。今、豆苗を育てているんですが今後はお家の隅でミニトマトなどを育ててみるのも楽しそうだなと思います。
◆お花などのガーデニングではないのも、また田鍋さんらしいですね。
鑑賞用ではなく、私の場合は最終的に食べるのが目的なので(笑)。食べることが大好きな分、育てるところから楽しんでみたいなと思います。
PROFILE
●たなべ・りりか…2003年12月24日生まれ。千葉県出身。最近の主な出演作はドラマ『卒業式に、神谷詩子がいない』『しまねがドラマになるなんて!』など。現在雑誌「Seventeen」専属モデルとしても活動中。
●photo/大石隼士 text/星野彩乃