◆さてSTU48としては、岡田奈々さんの兼任解除も大きなトピックでしたよね。3月18日に開催されたラストコンサートは、いかがでしたか?
最初はあまり実感が湧いていなかったんですけど、パフォーマンス中に奈々さんからのサプライズもあったりして、そういうのを見ていると“本当にいなくなっちゃうんだな…”って思いました。本当に偉大な背中だったし、奈々さんにはそのコンサート中もそうですけど、最後の最後まで学ばせていただいたから。そうやって教えてもらったものは、STU48として受け継いでいきたいなと思っています。やっぱり、寂しいですけど…。
◆沖さんが個人的に、岡田さんから学んだことは何かありますか?
私はよくケンカをするメンバーがいて…、そのことについて奈々さんにも相談に乗ってもらっていたんです。深夜に「今から謝りに行こうと思うんですけど…」と相談したら、「いいと思うよ、沖ちゃん。言葉で言うべきだよ」とすごく親身になってくださって。アイドルとしてもそうですけど、私はプライベートな人間性の面ですごく学ばせていただきました。誠実に対応することが大事だと学びましたね。
◆公私共に学ぶところがあったと。兼任解除後は、その存在の大きさを改めて実感しているのでは?
曲作りって猛スピードで進行しているというか、歌詞もその日に来て、ダンスも覚えて、でも表現力も大事で…といったものが1日の中に詰め込まれている感じがするんです。自分ではその短い時間の中でなかなか対処できないものも、奈々さんはすぐにできる人だったから、その姿を見て“こういうのが1つの方法なんだな”ということを学んでいたところもあって。そういう“道しるべ”みたいな人がいなくなって、自分たちで全部考えなきゃいけないんだなということは感じましたね。
◆メンバー個々の責任感も増したわけですね。
“自分たちの曲だから、自分たちがやらないと”という気持ちはありますね。
◆沖さん自身もそういう意識が強くなった?
はい。今回のシングルでは奈々さんもいなくなって、新しい選抜メンバーも増えて、今までとは(顔ぶれが)変わったんですよ。自分も7作連続で選抜メンバー入りさせていただいているので、新たに選抜に入ってきた子にちゃんと教えられるように…という心構えみたいなものは持つようになりましたね。