日曜劇場『マイファミリー』「ここからは“ノンストップサスペンスエンターテインメント”に」飯田和孝プロデューサーインタビュー

特集・インタビュー
2022年05月01日
日曜劇場『マイファミリー』

5月1日(日)に第4話が放送される日曜劇場『マイファミリー』。4月24日に放送された第3話で、温人(二宮和也)・未知留(多部未華子)の娘、友果(大島美優)の誘拐事件は解決。しかし、まだ何かが起こりそうな予告が放送されている。オンエアに先立って、記者向けの第4話プレビュー試写と飯田和孝プロデューサーのインタビューが行われ、第2章の幕開けとなる第4話以降の見どころや“マイファミリー”に込められた思いなどを語っていただきました。

◆ここまで3話放送されました。手ごたえは感じてらっしゃいますか?

連続ドラマの時はいつもそうなんですが、数字やつぶやきの多さが手ごたえというわけでもないので、終わってからじゃないと手ごたえは感じられないのかなと。スタッフやキャストが作ろうとしている家族のドラマというものが、形になって、共感を得られているので、方向性としては間違っていないなと感じています。僕の周りだけでなく、スタッフの周りでもいつもドラマを見ていない人から「見たよ」と連絡が来るので、そういった意味では身近な手ごたえなのかもしれないです。

◆反響はいかがでしょうか?

意外なリアクションだと、最初のほう、友果ちゃんと未知留さんの虚言誘拐説というのが挙がっていて。お父さんに振り向いてほしいからなのか、ちゃんとしてよっていう意見が多かったので、そうなんだ!と思いました。

◆第4話から新たな展開が起こりますが、台本を読んだ時の二宮さんと多部さんの反応を教えてください。

驚かれている感じもありつつ、「でも、そうだよね」という、1つの感情だけではないような感じでした。誘拐事件というところでいうと、納得ということではないですし、同情でも共感でもないと思うんです。第4話の未知留さんのせりふで「友果を心配させたくない。何があっても自分の家族を守る」というのがあるんですが、そういった部分は全話通して、ブレていないところです。そういったことを感じた時に、「そうだよね。分かるね」というリアクションだった気がしています。二宮さん、多部さん以外のキャストさんで、犯人を知っている人とあえて知らないようにしている人もいるんですが、そうなんだ!っていう感じのリアクションをされていました。

◆ここまでの撮影で、意外なアプローチで演じられている方はいらっしゃいますか?

基本皆さん手練れの方々ですし、プロットは最後まで読まれているので、(物語が)どういってもいいように、自分で計算をして演じられている感じですかね。多分、アプローチは変えていないと思います。ただ、プロットよりも詳しい台本がでてくることによって、シーンに起こした時に、この時どうしてるんだろうっていうのは、より深く繊細に計算をしていくようになっています。なので、そのシーンを撮る上で、シーンでのいかただったり、我々プロデューサーや監督といったスタッフとの会話はどんどん増えていってる気がします。皆さんそうなんですが、最後に待ち受けているものがあるからこそ、全員そうだと思います。その本人(犯人)もそうだし、そこに関わってくるキャラクターを演じられる人たちも、すごく繊細に演じようとしてくれていています。そういったところは、しっかりとカメラで撮る、演出をつける、小道具1つひとつとっても、いろんな手がかりが隠されていたりするので、そのスタッフもキャストもすごく繊細さが増していってる気がします。それは、オンエアして世の中の声が多少なりとも今は届きやすくなっているので、そういうのを含めてより丁寧に、これでもかと精細な作業をみんなでやっているなという意識があります。

◆作中に、日曜劇場に常連の方たちがたびたび出演されているかと思いますが、キャスティング理由を教えてください。

日曜劇場を作っている人たちがわりと同じだから、そうなっていくのかもしれないです(笑)。世界をつなげようという意識はあまりなくて、そのシーンにあった演技がうまい人をキャスティングしています。刑事部長を演じられている井上肇さんは『とんび』というドラマの時から僕が担当するドラマで皆勤賞ですね(笑)。そういうところでは、美術さんやADがセットに関連したものを遊び心で入れていたりはします。

◆今後、3章、4章というふうに物語は進んでいくのでしょうか?

1話から3話は壮大なプロローグという感じのイメージです。第4話がスタート地点で、曖昧な区切りというのはありますが、ここから最後までノンストップでいきます。3話まででいろんなことが説明されて、視聴者の方にこのドラマの見方が届いたのかなと思っていて、ここからは“マイファミリー”の真相に迫っていく物語が始まり、エピローグは、最終回のラストシーンになる予定です。

◆第4話から中盤にかけての見どころを教えてください。

最初は“ノンストップファミリーエンターテインメント”とうたっていたんですが、ここからは“ノンストップサスペンスエンターテインメント”に移行していきます。友果ちゃん誘拐事件で犯人を取り逃がしてしまったことで、葛城(玉木宏)に「ホシを野放しにしたことを後悔する」と温人が言われます。誘拐事件から温人含め、未知留、三輪、東堂みんなに引き起こす波乱だったり、人間関係の縺れだったり、はたまた犯人は一体誰だったの?というところを、これからどういうことが起こるのかが見どころです。

◆犯人考察でも楽しめる?

ここからサスペンス的な要素が強くなっていくので、その中で自然と「犯人は誰なんだろう?」という感情がより強くなっていくと思います。ここまで犯人にいろんな方の名前が挙がっていますが、4話を見ると「あれ!?」となるのではないでしょうか。そう簡単には犯人は分からないようになっています(笑)。いろんな見方で楽しめるんじゃないかなと思います。

◆“マイファミリー”にも注目でしょうか?

実は最初「マイファミリー(仮)」となっていて、みんなで他の案を考えようとしたんですが、これって“マイファミリー”ですねとなって、マイファミリーになりました。家族の再生の物語というふうに捉えてらっしゃる方が多いと思います。もちろんそういう要素もありつつ、4月24日に三輪君の家族や、東堂君の奥さん、阿久津さんの家族を発表させていただいたんですけど、いろんな家族がこのドラマに関わっているという意味での“マイファミリー”という意味もあります。そして、中盤からは「そんな“マイファミリー”もあるんだ!」という展開もあるので、楽しみにしていただきたいです。

番組情報

日曜劇場『マイファミリー』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分

(STAFF&CAST)
脚本:黒岩勉
演出:平野俊一
プロデューサー:飯田和孝、渡辺良介
出演:二宮和也、多部未華子、賀来賢人、高橋メアリージュン、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、濱田岳、玉木宏 ほか

番組公式HP:https://www.tbs.co.jp/myfamily/

©TBS

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