◆ベルナールは3人の女性と同時につき合うモテ男ですが、何か役作りの参考にしたものはありますか?
室:僕、ドラマや映画を見るとすぐに影響されちゃうんです。不良の映画を見たらめっちゃ強くなったような気分になりますし。でも、なるべくオリジナリティを大事にしながら演じたいという思いがあるので、あえて何かを見て参考にするということはありませんでした。だからこそ、モテ男という役柄をつかむのはすごく難しかったですね。僕はホンマにモテないので…。
福田:いやいや、そうやって自分で「全然モテない」っていうのは、モテる男の技だと思うんだよね。まわりのスタッフさんからも「室くんはモテる」って聞いてるけど?
室:そんなわけないじゃないですか! 福ちゃんさんこそモテるでしょう。
福田:いや、僕は全然モテないよ。
室:あっ、今のその「僕はモテない」ってコメントこそモテる男のテクニックじゃないですか?
福田:…そのツッコミ、待ってた(笑)。
室:だって、一見寡黙に見えて実は明るくて楽しいっていうそのギャップは、絶対にモテるはずですもん。男の僕が見てもキュンとしますし。
福田:それってオレにホレたって解釈でいいの?
室:ホレました。
福田:ごめんなさい、ちょっと無理です…(笑)。うそうそ、ほめてくれてありがとね。オレも室ちゃんにホレてるよ。
室:たとえばどういうところに?
福田:えーっと…金髪。
室:適当やな~(笑)。中身も言ってくださいよ。
福田:じゃあ…朝のあいさつがやたら元気なところ(笑)。大声で「おはようございまーーーーす!」って。
室:うるさいってことですか? なんか雑やなぁ(笑)。
福田:元気をもらってるってことだよ!
◆ちなみにベルナールのようなスリルあふれる恋愛について、どう思いますか?
福田:実際、彼のように複数の女性とつき合っている人も世の中にはいるんでしょうね。どうやってうまく立ち回ってるんだろう? ある意味すごいと思います。僕がもし彼のような立場になったら、1日で終わると思います(笑)。
室:僕も無理ですね。そもそもうそをつくとすぐに顔に出ちゃうし、ベルナールのように頭の回転も速くないので、絶対にできないし、あこがれもないです。
福田:ストレスがかかるようなことはしたくないもんね。健全なので、僕たち(笑)。
室:そのとおりです(笑)。こういうスリルはお芝居の中だけで充分です。
◆最後にメッセージをお願いします。
福田:この作品は、ドタバタ喜劇なんだけど、話が進むにつれて、笑いだけではなく恋愛の素敵さをどんどん感じられるようになってくる、とても魅力的な内容です。世の中に良くないニュースがたくさん流れている今だからこそ、こういう底抜けに明るくて楽しい作品をやる意味があるんだろうなと思います。もしこの作品を見るかどうか迷っている方がいたら、絶対に後悔はさせませんので、ぜひ劇場に足をお運びください!
室:暗いニュースばかりの世の中ではありますが、少しでも何かに悩んでいる方がいたら、お気軽にこの公演を見に来ていただいて、笑顔になって帰っていただきたいです。
公演情報
「ボーイング・ボーイング」
2022年5月14日(土)~5月29日(日)東京・自由劇場
2022年6月3日(金)~6月5日(日)京都劇場
(STAFF&CAST)
作:マルク・カモレッティ
演出:三枝孝臣
上演台本:可児理華
出演:福田悠太(ふぉ~ゆ~)
室龍太/大友花恋 飯窪春菜・愛加あゆ/
松本明子
公式サイト:https://www.bbstage.jp/
公式Twitter:@bbstagejp
text/西林洋子