現在放送中の日曜劇場『マイファミリー』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)。鳴沢温人(二宮和也)が、友人・三輪(賀来賢人)の娘を誘拐から救い出した第5話。しかし、物語ラストには犯人から温人に阿久津晃(松本幸四郎)の娘を誘拐したという電話がきて…。5月15日(日)放送の第6話で誘拐事件の当事者となってしまう阿久津を演じる松本幸四郎さんに、自身の演じる役柄や撮影現場でのエピソードなどを聞きました。
◆阿久津を演じるにあたって意識したことを教えてください。
阿久津晃という人物は、登場した時には既に成功者であり、実績のある人間でした。会社の中で上の役職まで行っている人間というのは、どういう人間なのかということを考え、想像して取り組んだという感じです。
◆阿久津は、温人の敵か味方か分からないところがあります。
会社の中で立場的にも、あまり感情を表に出さない部分があるんでしょうね。それが物語の中で、笑みを浮かべるとか、落ち着いているというのがいろいろな謎を呼んでいるんだと思います。「表情にいろいろなニュアンスを含めて」というのは、多少監督からも言われましたが、それをわざとらしくしないのが阿久津という人間だと思っています。阿久津は元々冷静であるということを常に意識して演じていることが、怪しいのかどうなのか、どっちともとれて、面白そうと感じていただける味付けになっているのかなと。怪しいのかそうではないのか、皆さんの想像が当たっているのか、外れているのかはこれから分かってくることだと思います。
◆妻役の森脇英理子さんと娘役の凛美さんと共演されていかがですか?
本当の家族のような距離感で接してくれていて、うれしい存在です。家族を演じるというのは、その場の雰囲気が表れると思うので、「お父さん役だからお父さんなんだ」とそれだけで説得できることではないと思うんです。同じ環境の中で生きているという空気感が大事だと思うので、僕自身意識をして極力現場では一緒に過ごすようにしています。
◆二宮さんと共演された感想を教えてください。
二宮さんは本当に自然体といいますか。もちろん演技ですので、自然にしているわけではなく、役作りというものをされてきているんだと思いますが、全く作られた感じがしない。すごい役者さんだなと思います。物語は本当に緊張の連続ですけど、撮影で一日中緊張していては、なかなかベストなものができない。そうするとオンオフの切替えが大事になってくると思いますが、それをすんなりとやられてる。また、自身だけではなく、そういった現場作りをされている。本当にすごいと思います。
◆撮影現場の雰囲気はいかがでしょうか?
本当にいい現場だと思いますね。撮影は朝早くから夜遅くまでという日々の連続ですが、全然無駄な時間がないんです。どんどん作られていくというテンポ感と現場の雰囲気というのは、それだけ作品が生きていると感じます。素晴らしい現場の一員として参加できて幸せです。
◆第6話がいよいよ放送ですが、注目してほしいポイントはありますか?
今までは主に公の場に出ている阿久津というものを見ていただいていたと思います。それが今後、自分の家族というところに目線が来ることが増えてきます。今まで仕事では冷静に、着実に成果を上げてきた阿久津の人間らしさが出てくるので、ぜひ見ていただきたいなと思います。
番組情報
日曜劇場『マイファミリー』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分
(STAFF&CAST)
脚本:黒岩勉
演出:平野俊一
プロデューサー:飯田和孝、渡辺良介
出演:二宮和也、多部未華子、賀来賢人、高橋メアリージュン、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、濱田岳、玉木宏 ほか
番組公式HP:https://www.tbs.co.jp/myfamily/
第6話あらすじ
またしても起こった卑劣な誘拐事件。今度は阿久津(松本幸四郎)と絵里(森脇英理子)の娘・実咲(凛美)がさらわれ、温人(二宮和也)は犯人から一方的に共犯者扱いされてしまう。それでも、犯人の要求を阿久津夫妻に伝える温人。阿久津は身代金を用意し、温人とともに受け渡しの指示を待つ。
捜査から外された葛城(玉木宏)も焦っていた。何としても誘拐事件を解決したい葛城は、ある賭けに出る。
そんな中、ハルカナでは香菜子(高橋メアリージュン)があることが心に引っかかっていた…。
次々と起こる誘拐事件に誰もが追い込まれ、疑心暗鬼になっていく。
この記事の写真
©︎TBS