5月25日(水)にニューシングル「あの子コンプレックス」をリリースする=LOVEから大谷映美里さん、佐々木舞香さん、髙松瞳さん、野口衣織さん、諸橋沙夏さんが登場。楽曲の聴きどころや衣装のこだわりなど、TV LIFE本誌(5月10日発売号)には載せきれなかったエピソードとともにお届けします。さらにタイトルにちなみ、“あの子○○”と題したお互いの意外な一面も教えてもらいました。
◆本作を初めて聴いたときの印象から教えてください。
佐々木:イントロを聴いてすぐ「これは悲しい曲だな」と分かりました。指原(莉乃)さんが書いてくださった歌詞を読み解いてもやっぱり切なくて。その世界観に入り込んだ時、まるで一冊の小説を読んでいるような感覚になったんです。前作(「The 5th」)との対比もできて面白かったですね。
髙松:私も歌詞を読んだ時「これってもしかして『The 5th』とつながっているのかも?」と感じました。前作では幸せの象徴のように描かれていた“雪”が、今作では“汚れた雨”に変わっていたり…。「もしかして…?」と思う部分がたくさんあったんです。MVでも、前作で私と舞香と(野口)衣織は指輪をもらっているんですが、今作ではその指輪を投げていて。個人的には少し悲しい結末を想像してしまいました。
野口:いろいろ深読みをしちゃうよね。私も指原さんの紡ぐ言葉は本当にすてきだなとあらためて感じました。本当はこっちを見てほしいのにあえて大事にしないでと言ったり、気持ちとは裏腹な態度をとってしまう女の子の複雑さを見事に表していて。きっと多くの方に共感してもらえるんじゃないかなと思いました。
諸橋:1人の女の子として「分かる! ここも分かる! これもすごく分かる…!」とうなずきが止まらなかったです。聴く人の気持ちに寄り添ってくれる、共感力の高い楽曲に仕上がっていると思います。
大谷:私は歌詞が魅力的だからこそ、一度はこういう恋愛に溺れてみたいなという憧れを抱きました。こんなふうに思えるくらい人を好きになれるって素晴らしいなって。
佐々木:確かに。悲しい曲ではあるけど、聴く人によっていろんな捉え方ができる楽曲になっています。
◆今作はイコラブ史上最も切ない曲ということですが、切なさを表現するためにレコーディングで意識したことはありますか?
佐々木:とにかく世界観に浸ることですね。あと、プリプロを聴いて沙夏のニュアンスの付け方がうまいなと思って。
諸橋:うれすぃ!
佐々木:(笑)。感情が声に全部乗っていて、思わず「うわ、すごい!」と声に出してしまうほどでした。それを聴いて自分の歌い方も少しずつ変えていったんです。
諸橋:今回はブレスを多めに入れて歌ってみました。その結果、皆さんに良いと言っていただけてうれしかったです。
野口:レコーディングをしてみて、余韻の残し方など気付かされる部分も多くて。ライブでも納得の行くパフォーマンスができたらいいなと思います。
大谷:私のパートは自分だけで完結するわけではなく、メンバーにバトンを渡して歌いつないでもらうことで形になるんです。歌う人が変わっても流れが途切れることのないように、次につなぐ思いで歌いました。
髙松:バトンを渡すっていう表現の仕方いいね! 私が工夫したのはサビの歌い方です。しっとりとした曲ですが、力強く歌ったほうが主人公の思いが伝わりやすいなと思ったので強さを大切にしました。
◆衣装や髪形も皆さん似合っていてかわいらしいですよね。こだわりはありますか?
野口:今回は全員同じようで、よく見るとペアごとにトップスとスカートのコーディネートが違うんです。ペアの組み合わせもちょっとレアで。私はこれまでだと(大場)花菜ちゃんや(瀧脇)笙古と一緒になることが多かったんですが、今回は瞳と一緒で。誰と誰が一緒なのか、細かい部分にも注目してほしいです。
佐々木:私は最初、髪は巻いて下ろすだけの予定だったんです。でも瞳が「髪を(片側に)寄せた方がいいよ!」と提案してくれて。「そ、そうですか…?」と思いながらもやってみたら、スタッフさんから「新鮮でいいね!」と好評だったのでこのスタイルにしました。(髙松を見て)貴重な意見、ありがとうございます!!
髙松:どういたしまして♡ まさか私の意見が通ると思っていなかったのでうれしいです(笑)。舞香はいつも耳に掛けずに下ろしていることが多いんですが、アゴのラインがきれいなので出した方が似合うだろうなと思って。さらにサイドに寄せることで色っぽさも出せるし、より美しくなるだろうなと。
諸橋:さすが! そのとおりだったね! 私は瞳=ポニーテール&リボン、(齊藤)なぎさ=ツインテール、というように髪形がトレードマークになることに憧れがあって。この髪形にしたのは、私もハーフアップ&リボンを定着させたいなと思ったことがきっかけです。実はねじって止めているのもポイント!
髙松:このハーフアップの仕方かわいい!
大谷:これを機にファンの子がまねしてくれたらいいよね。私は髪で言うと色が落ち着きました。夏はかなり明るかったんですが、今回は曲に合わせて清楚な感じにして。
佐々木:あなたはその色が似合う。(真顔)
大谷:ありがとう(照)。
髙松:私はやっぱり髪についているリボンですね。今回も本当にかわいい。
髙松以外:かわいい~!
佐々木:(リボンを触りながら)垂れ下がっているところまで花がついてる!
髙松:そうなの! 本当にかわいくて気に入ってる! でもポニーテール&リボンはもしかしたらしばらくやらないかも…。
髙松以外:ええー!?
大谷:なんで? やめちゃうの?
髙松:ありがたいことに私と言えば…と定着するくらいたくさんやったし、もうちょっと違う私も見せていきたいなって。だからポニーテール&リボンは沙夏にあげます。
諸橋:え、私ポニーテールしていいの!?
野口:定着させようとしているところにまさかのプレゼント!(笑)
◆ではタイトルにかけて、“あの子○○”というメンバーの意外なところを教えてください。
全員:わ~! そっちか~!
野口:そう来ると思わなかった! 面白い!
髙松:あ! はい! 本当に些細なことなんですけど…(齋藤)樹愛羅と(音嶋)莉沙が意外としっかりしているなって。私は末っ子なので普段から「あれやって」「これやって」といろいろお願いしてしまう方なのですが、2人は長女だからかレッスン中や楽屋でも自分からいろいろ率先してやっていて。グループの中ではメンバーみんなから妹のように「かわいいね~」と言われている2人なので、そのギャップに驚きました。
佐々木:そうそう、頼りになるよね。私は大場の花菜さんのLINEは文中に「!」が多いことですね。例えば、「SNSにこの写真載せていい!」「いいよ!!」「ありがとう!!!」みたいな感じで。ビックリマークが大量発生しているんです(笑)。
諸橋:元気がいいな(笑)。
佐々木:この前もファンクラブのモーメント機能の使い方が分からなくて、花菜ちゃんに聞いて。「これどういうこと!」「こうだよ!」「出来ない!」「頑張って!」みたいなやりとりだったんですが、とにかく勢いがすごかったんです(笑)。花菜ちゃんっていつも元気だから“!”が似合うし意外ではないかもしれないんですけど、この感じがすごく楽しいなって。
諸橋:私はなぎさのエピソードにしようかな。ライブ中にすごく目が合って…って言うのも私が合わせに行っているからなんですけど(笑)。なぎさも私のことをちゃんと見てくれていて。表情に注目すると、目だけじゃなく口もパーッと大きく開けて笑ってるんです(笑)。
佐々木:それってどの曲の時もそうなの?(笑)
諸橋:うん(笑)。「The 5th」みたいな儚い曲でも目が合うとそうなってるの(笑)。その笑顔は見ていて私も幸せな気持ちになるし、かわいいなーって。目だけじゃなくて口が開くっていうのが意外なポイントです。
野口:かわいい~♡
諸橋:しかも私と目が合った時だけ口が開いているみたいで。自分にだけでいうのがまたうれしいポイントなので、これから自慢していこうと思います(笑)。
大谷:じゃあ私は衣織の話にします! この前私がホラー映画を見に行った話をしたら、衣織も「それ見たい」と言っていて。でも衣織は普段からライブの本番前に不安そうにしていたり、怖がりなイメージがあったので、ホラーは大丈夫なんだ! と意外な発見がありました。
野口:ビビりだけどホラーは大好きなの。好奇心が勝さるのかも。
諸橋:一人じゃ見れないの?
野口:一人は無理…。
佐々木:『世にも奇妙な物語』とかは好きだもんね。
野口:うん。『世にも~』の放送がある日は、よく莉沙と家に集まって一緒に見たりして。あまりにも私が騒がしいからか、莉沙には「うるさい~! 衣織の声でびっくりする!」って言われるけど(笑)。
野口以外:それめっちゃ分かる!(笑)
◆皆さん想像がつくんですね(笑)。そんな野口さんはいかがですか?
野口:んー…意外かぁ…。(小声で)誰か、助けて~。
髙松:あ、私あるよ。意外ではないと思うんですけど…衣織は普段からものすごく努力していて。でも絶対にその姿を見せないんです。だからあの子○○は“衣織は努力の塊の人”ですね。
野口:ええ~!?
髙松:あるとき、ノートが置いてあって「誰のだろう?」と思って中をちらっと見たんです。そうしたら衣織が「見ないで!」って慌てて隠してて…。細かい内容は分からないんですが、改善点などがいろいろと書いてあって、あらためて努力家なんだなと思ったし、不言実行する姿は本当にカッコいいなと思いました。
野口:やばい、恥ずかしい…。
大谷:あはは、顔が真っ赤だよ!(笑)
佐々木:衣織は照れると紅ショウガくらい顔が赤くなるもんね!(笑)
野口:でも私たちってあんまり意外なところってないよね?
諸橋:そうかもね。いつでも素だから、なんでもさらけ出している気がする(笑)。
◆では最後に今後の展望を教えてください。
髙松:今年は5周年イヤーという節目の年なので、やっぱりコンサートがしたいです。より多くの方々に私たちのパフォーマンスを生で見ていただきたいなと思っています。あと、私がアイドルに憧れたきっかけが神宮球場で行われた乃木坂46さんのライブで。いつか私も神宮球場でライブをして「神宮~!」って叫んでみたいです。
諸橋:立ちたいステージのひとつと言えば、私はやっぱり東京ドームですね。人生の最高の瞬間をメンバーとファンの皆さんと一緒に過ごせたらいいなって。指原さんが過去に歌詞の中で“大丈夫”と書いて背中を押してくださっているように、このメンバーなら絶対に実現できると信じています。
佐々木:それこそ、私たちはデビュー当時東京ドームの隣でイベントをしたりしていて。ドームのステージに立つことはずっと憧れでした。今回c/wの「笑顔のレシピ」の歌詞に“大きいステージに立ちたい”といった思いが書いてあって。MVも東京ドームの前で撮影したんですが、そこで撮影したことによってあらためて“ここを目指さなければならないんだな”という意識に変わったんです。いつかファンの皆さんを東京ドームのような大きいステージに連れて行って、恩返しができるように頑張りたいなと思います。
大谷:あと、先日新たな姉妹グループ≒JOYというグループも誕生して。私たちはさらに先輩の立場になったので、後輩のみんなに頼もしい姿を見せられるように頑張らなければいけないなと思っています。今後=LOVE、≠ME、≒JOYでの合同コンサートもあるので、お祭り騒ぎできる日が今から楽しみです!
野口:私は欲を言うともう一度『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)さんに出演したいです。以前「ウィークエンドシトロン」の時に出演させていただいて、私たちの目標が一つかなってすごくうれしかったんですが、継続できたらもっといいなって…。
◆もしかしたらこのインタビューが番組の方の目に止まる可能性もあるかもしれません。
全員:わー! すごい!
佐々木:これは有言実行しよう。
野口:そうだね。私たちの良さやこんな楽曲も歌えるんだということをもっともっとたくさんの方に知ってもらえたらいいなと思っています。ぜひこれからもたくさんの応援よろしくお願いします!
PROFILE
髙松瞳
●たかまつ・ひとみ…2001年1月19日生まれ。東京都出身。AB型。
野口衣織
●のぐち・いおり…2000年4月26日生まれ。茨城県出身。O型。
佐々木舞香
●ささき・まいか…2000年1月21日生まれ。愛知県出身。A型。
大谷映美里
●おおたに・えみり…1998年3月15日生まれ。東京都出身。O型。
諸橋沙夏
●もろはし・さな…1996年8月3日生まれ。福島県出身。B型。
リリース情報
「あの子コンプレックス」
2022年5月25日(水)リリース
通常盤:1100円(税込)
●photo/中村 功 text/矢嶋咲良