現在放送中の日曜劇場『マイファミリー』(TBS系 毎週日曜 午後9時~9時54分)。鳴沢温人(二宮和也)が、誘拐事件の犯人を突き止めた第7話のラスト。その人物は、これまで温人、未知留(多部未華子)、三輪(賀来賢人)とともに事件解決に協力してきた親友・東堂(濱田岳)で…。5月29日(日)放送の第8話を前に、東堂役の濱田岳さんに役づくりや撮影エピソードなど話を聞きました。
◆先日放送された第7話で、衝撃の事実が判明しましたが、放送後の反響は?
特に誰かと会ってドラマについて話したりしていないので、あまり実感としては分からないです。逆にどうですか?(笑)このドラマにおける考察隊の反響がどんなものなのか気になります。ただ撮影の合間に衣装のままコーヒーを買いに出たりすると、すごく生活しづらいなと感じます。連続誘拐犯を演じる中で僕自身どこかやましさがあって、人の視線が怖くなってきました。
◆犯人を演じる上で心苦しさを感じていた?
結構早い段階で、第8話までの大まかな話の流れは教えていただいたんです。だからこれまでの事件で友果ちゃん(大島美優)と優月ちゃん(山崎莉里那)を助け出すシーンは、すごくつらかったです。その後の東堂の行動を知っているからこそ、子供たちを救出したときも素直に喜べなかったり、目の前で友人夫婦が心を痛めている姿に簡単に「必ず帰ってくるから」と言えなかった。そんな毎日だったのでつらかったですね。苦しかったです。
◆演じる上で意識していたことはありますか?
東堂のセリフは常にうそと真実が混ざっているんです。第8話を見ていただけたら、東堂がなぜこのようなある種のモンスターになったのかが分かると思います。第4話で温人に暴露本のことを告白するところも、真実とミッション遂行のためのうそが混ざっているのですごく難しかったです。常に心を痛めながら誘拐事件と向き合わなければいけない。そこで東堂として犯人じゃないことを演じてしまうと、すごく猟奇的なサイコパスな犯人に見えてしまうというか。彼は悲しき思いを背負った上で、この誘拐事件と立ち向かっているので、サイコパスにはなってはいけないんです。サイコパスな犯人になってしまうと、この台本の意図からそれてしまうというか。そんな微妙なニュアンスのうそをつき続けて素直に喜んではいけない、感情を1回殺してから出さなければならないというのは、普段の演技とも違うところなので、すごくやりがいがある役ですし難しい役だなと思いました。
◆二宮さん、多部さん、賀来さんと共演した感想を教えてください。
皆さんとは過去にも共演経験があるので、またご一緒できることは素直にうれしかったです。日曜劇場はすごく重厚な作品がずっと並んできている枠なので、我々同世代で挑むというのはうれしいと同時に重圧も感じていました。でも4人でのシーンがとても多くて、3人のいわずもがなのパワーで僕は安心して撮影に臨めています。「よし、みんなとなら頑張っていける」「僕も頑張ろう」と思わせてもらいました。
◆最後に視聴者にメッセージをお願いします。
第8話を見ていただければ、ひとまず皆さんのモヤモヤを東堂が自ら解消してくれると思います。ただ何せまだ第8話なので、これだけでは終わりません。引き続きよろしくお願いします。
PROFILE
●はまだ・がく…1988年6月28日生まれ。東京都出身。A型。最近の主な出演作は『じゃない方の彼女』、NHK連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』、映画「大怪獣のあとしまつ」「とんび」など。『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』(NHK)、『W座からの招待状』(WOWOWシネマ)ではナレーションを務めている。
番組情報
日曜劇場『マイファミリー』
TBS系
毎週日曜 午後9時~9時54分
<STAFF&CAST>
脚本:黒岩勉
演出:平野俊一
プロデューサー:飯田和孝、渡辺良介
出演:二宮和也、多部未華子、賀来賢人、高橋メアリージュン、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)、松本幸四郎、富澤たけし(サンドウィッチマン)、濱田岳、玉木宏 ほか
番組公式HP:https://www.tbs.co.jp/myfamily/
<第8話あらすじ>
「俺が誘拐した」――親友・東堂(濱田岳)の告白に、温人(二宮和也)と未知留(多部未華子)、三輪(賀来賢人)は言葉を失くす。最愛の娘を誘拐される苦しみを誰よりも知っている東堂が、なぜ? 温人たちは沸き上がる怒りを抑えながら、犯行に至った理由やその一部始終を聞く。
そして、浮かび上がってくる数々の疑問点、東堂の娘・心春ちゃん誘拐に残る多くの謎。
明かされる、さらなる真実、物語は、ついに最終章を迎える…。
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