サウナ、卓球、カラオケ…dTV版の撮影秘話
◆dTVオリジナルドラマは、地上波版と並行して撮影を?
鈴木:並行して撮らきゃいけないシーンは撮りつつ、メインとなる部分は、地上波版の合間に3日間で撮りました。
◆dTV版の脚本を読まれての感想はいかがでしたか?
鈴木:地上波版では平静を装っていた楓の、もがき、苦しみ、悩みみたいなものが描かれていて面白いなって。あと、「楓はここでこういう感情になっていたから、地上波版ではこうなっているのか」と明らかになる部分が多々あって。「だったら、地上波版はこう演じておかないといけないな」と参考になったりしました。
吉田:dTV版には、原作にはないオリジナルエピソードや、カッコイイとかキラキラだけじゃない、人間味あふれるシーンもたくさんある。魅力的な脚本だなと思いました。
鈴木:サウナのシーンに出てくるオリジナルキャラクター「熱波師・一二三」が楽しみでしたね。キャストは誰になるのかなと思っていたら…。
吉田:前野朋哉さんに決まって。
鈴木:「え、前野さん、出てくださるの!?」って(笑)。
吉田:豪華だよね~。
◆前野さんと共演されたことは?
鈴木:初めましてです。
吉田:てっきり、どこかで共演してるのかと思ってた。
鈴木:え、初めましてでしょ?
吉田:めちゃくちゃ初めまして。
鈴木:「初めまして」にめちゃくちゃとかないから(笑)。
◆実際に前野さんと共演されていかがでしたか?
鈴木:俺も前野さんもサウナ好きなので、待ち時間はサウナの話ばっかりしてました。
吉田:「どんな休日を過ごせたら幸せですか?」って前野さんに聞いたら、「映画見て、寿司食って、サウナに入れれば最高の一日だよね」って(笑)。
鈴木:言ってたね。
吉田:そして芝居が始まると、本物の熱波師みたいで。控室の前を温泉のスタッフさんが通りかかったなーと思ったら前野さんだったことがあって、溶け込み方がすごいなと思いました(笑)。
◆dTV版の撮影で大変だったシーンは?
吉田:楓との卓球のシーンが難しかったです。ラリーをしながらせりふの掛け合いをするんですけど、そもそもラリーができないものですから(笑)。まずは打つ練習して、次に打ちながらせりふを言う練習、という感じで、仁にも付き合ってもらいながら、ひたすら練習しました。
鈴木:自分も、せりふを言いながらラリーするのは難しかったです。
◆サウナのシーンも、熱くて大変だったのでは?
鈴木:実は熱くないんです。実際にサウナを借りて撮影してるんですけど、高温だとカメラが壊れてしまうこともあって、換気をしながらやっていたので。だから汗も、実は全部シュシュシュッと(霧吹きの動作)付けたものなんですよ。汗を作るメークさんたちの方が大変そうでした。
吉田:そうだったね。
◆高校時代のシーンには、女子2人とカラオケに行くシーンもありました。
吉田:楽しかったね!
鈴木:…………。
◆M!LKで音楽活動をされている吉田さんらしく、歌のうまさが際立っていました。
鈴木:そうなんですよ。仁人がね、(うまさを)見せてくるんですよ。
吉田:見せてないよ!僕は完全に和葉として歌ってますから!
鈴木:あれはちょっと和葉じゃない部分がありましたねぇ。ズルいです(笑)。