累計110万部超えの華谷艶による人気コミックをドラマ化し、MBS「ドラマ特区」で放送された『モトカレ←リトライ』。大学生になった蜜(川津明日香)の隣の部屋に中学時代のモトカレ・楓(鈴木仁)が住んでいたことから巻き起こる、ちょっと大人の甘いラブストーリーが話題になった。
そして映像配信サービス「dTV」でdTVオリジナルドラマ『モトカレ←リトライ~カノジョが知らない僕たちの本音~』(全2話)が独占配信。地上波ドラマの第1~3話を楓目線から描いたアナザーストーリーで、楓と親友・和葉(吉田仁人)の高校時代や、サウナでの女人禁制トークも繰り広げられる。その配信を記念して、鈴木仁と吉田仁人(M!LK)の対談が実現。2人が知られざる関係や撮影の裏側について語り合った。
高校以来5年ぶりの共演で現場が和やかに
◆地上波版『モトカレ←リトライ』の出演オファーを受けたときは、どのように思われましたか?
鈴木:主役を任せてもらえることに責任を感じながらも、素直にうれしかったです。あと、今まで学生役は高校生の役が多かったんですけど、今回は大学生。またひとつステップアップした恋愛になるのだろうなと思いました。
吉田:僕は寝起きにマネジャーさんからの電話を受けて、オーディションか何かかなと思ったら、「決まったよ、ドラマ!」と言われて、「えっ!本当ですか?」と(笑)。あとうれしかったのは、仁と5年ぶりに共演できること。『斉木楠雄のΨ難』(17年)という映画で、同じクラスメイトの役だったんですよ。
鈴木:自分は、この世界に入ってすぐくらいのときでした。
吉田:しかもホテルの部屋がたまたま相部屋で。いろいろ話して仲良くなったんですけど、その後、なかなか会えなかったよね?
鈴木:うん。
吉田:それから仁はドラマや映画で活躍していて、すごいなあと。今回は、いろいろ学ばせてもらおうと思いました。
鈴木:ズルいよ、自分だけ良いこと言って(笑)。
吉田:僕は演技経験が多くないので、仁がいることが安心材料でしたね。最初から、ド緊張してたので。
鈴木:緊張してたよね~。
吉田:読み合わせのとき、本当に冷や汗かいてた(笑)。仁がいてくれてありがたかったです。
鈴木:僕も。和葉と蜜とのりかは、一緒の大学に通う同級生の設定。4人は絡むことも多いので、コミュニケーションを取ってうまくやっていきたいなと思っていたんです。和葉として仁人がいてくれたから、最初から気負うことなく作品に入ることができました。
吉田:蜜役の川津明日香ちゃんも、のりか役の中村里帆ちゃんも本当に優しくて。
鈴木:「次のシーンは大変だね」っていうような話から、日常のたわいもない話まで、いろいろ話したよね。
吉田:僕は仁菜役のえなこさんや乍先生役の水間ロンさんとも仲良くさせてもらって、本当に会話が絶えない現場でした。
鈴木:仁人とは、撮影が終わってご飯にいったことも。
吉田:みんなに「しゃぶしゃぶ食って帰るわ?」って言ってね(笑)。
鈴木:コミュニケーションがよく取れていたから、お互いの関係値もどんどん深まって。それが作品自体の魅力にもつながってるんじゃないかなって思います。
サウナ、卓球、カラオケ…dTV版の撮影秘話
◆dTVオリジナルドラマは、地上波版と並行して撮影を?
鈴木:並行して撮らきゃいけないシーンは撮りつつ、メインとなる部分は、地上波版の合間に3日間で撮りました。
◆dTV版の脚本を読まれての感想はいかがでしたか?
鈴木:地上波版では平静を装っていた楓の、もがき、苦しみ、悩みみたいなものが描かれていて面白いなって。あと、「楓はここでこういう感情になっていたから、地上波版ではこうなっているのか」と明らかになる部分が多々あって。「だったら、地上波版はこう演じておかないといけないな」と参考になったりしました。
吉田:dTV版には、原作にはないオリジナルエピソードや、カッコイイとかキラキラだけじゃない、人間味あふれるシーンもたくさんある。魅力的な脚本だなと思いました。
鈴木:サウナのシーンに出てくるオリジナルキャラクター「熱波師・一二三」が楽しみでしたね。キャストは誰になるのかなと思っていたら…。
吉田:前野朋哉さんに決まって。
鈴木:「え、前野さん、出てくださるの!?」って(笑)。
吉田:豪華だよね~。
◆前野さんと共演されたことは?
鈴木:初めましてです。
吉田:てっきり、どこかで共演してるのかと思ってた。
鈴木:え、初めましてでしょ?
吉田:めちゃくちゃ初めまして。
鈴木:「初めまして」にめちゃくちゃとかないから(笑)。
◆実際に前野さんと共演されていかがでしたか?
鈴木:俺も前野さんもサウナ好きなので、待ち時間はサウナの話ばっかりしてました。
吉田:「どんな休日を過ごせたら幸せですか?」って前野さんに聞いたら、「映画見て、寿司食って、サウナに入れれば最高の一日だよね」って(笑)。
鈴木:言ってたね。
吉田:そして芝居が始まると、本物の熱波師みたいで。控室の前を温泉のスタッフさんが通りかかったなーと思ったら前野さんだったことがあって、溶け込み方がすごいなと思いました(笑)。
◆dTV版の撮影で大変だったシーンは?
吉田:楓との卓球のシーンが難しかったです。ラリーをしながらせりふの掛け合いをするんですけど、そもそもラリーができないものですから(笑)。まずは打つ練習して、次に打ちながらせりふを言う練習、という感じで、仁にも付き合ってもらいながら、ひたすら練習しました。
鈴木:自分も、せりふを言いながらラリーするのは難しかったです。
◆サウナのシーンも、熱くて大変だったのでは?
鈴木:実は熱くないんです。実際にサウナを借りて撮影してるんですけど、高温だとカメラが壊れてしまうこともあって、換気をしながらやっていたので。だから汗も、実は全部シュシュシュッと(霧吹きの動作)付けたものなんですよ。汗を作るメークさんたちの方が大変そうでした。
吉田:そうだったね。
◆高校時代のシーンには、女子2人とカラオケに行くシーンもありました。
吉田:楽しかったね!
鈴木:…………。
◆M!LKで音楽活動をされている吉田さんらしく、歌のうまさが際立っていました。
鈴木:そうなんですよ。仁人がね、(うまさを)見せてくるんですよ。
吉田:見せてないよ!僕は完全に和葉として歌ってますから!
鈴木:あれはちょっと和葉じゃない部分がありましたねぇ。ズルいです(笑)。
dTV版ならではの面白さ、楽しみ方
◆今回共演して感じた、俳優としての吉田さんの魅力は?
鈴木:純粋で素直だよね。
吉田:僕が?
鈴木:うん。監督から言われたことをそのまま真っすぐに受け止めて、理解できないところも素直に表情に出る(笑)。
吉田:あはは、分かりやすい(笑)。
鈴木:大人になるとひねくれるところが出てくるけど、ずっと変わらない仁人の純粋さは、ある意味、武器になるんじゃないかと思いました。
◆吉田さんから見た、俳優・鈴木仁の魅力は?
吉田:そもそも外見がカッコ良くて、フレームに入るだけで映える。あと、主役ということでせりふ量も膨大だと思うんですけど、常に周りに気を遣える、頼りがいのある座長だったなと思います。お芝居も、楓の心情が、ひしひしとこちらに伝わってくるんですよ。同い年ながらすごいなと思いましたし、本当に勉強になりました。
◆最後に、dTV版の楽しみ方や見どころをお願いします。
鈴木:dTV版では、楓が和葉の前で素直な感情をさらけ出しています。特に本編の1、2話の裏側を描いている部分が多いので、そこと照らし合わせて見ていただくと、面白みが増すんじゃないかなと思います。
吉田:楓がずっと悩んでいたり、しょげていたりするので、「楓君、暗っ!」っていう部分は、見ていて面白いんじゃないですかね(笑)。でも男って、失恋すると意外とこうなってしまうのではないかと思うので、男性には共感してもらえる気がします。
鈴木:地上波版は恋愛要素が強いけど、dTV版は男同士の会話劇が多いよね。
吉田:確かに。ラフな雰囲気だから、スマホでも気軽に見られると思う。
鈴木:うん。楓と和葉の日常生活を切り取ったような新しい世界観があるので、dTV版単独でも楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
作品情報
dTVオリジナルドラマ「モトカレ←リトライ ~カノジョが知らない僕たちの本音~」
前編:配信中
後編:2022年6月3日(金)前0時から配信開始(予定)
出演:鈴木仁、川津明日香
吉田仁人(M!LK)、えなこ
前野朋哉、眞島秀和
<あらすじ>
舞台は、二ツ橋大学入学を控えた楓とその親友・和葉(吉田仁人)が過ごした高校時代。
楓は忘れられないモトカノ・蜜への想いが断ち切れないなか、仁菜(えなこ)と付き合うが消化不良で、次の恋愛に進めないモヤモヤの時期を過ごしていた。
一方で、女の子とは常にライトな関係を保っている要領の良い和葉。
内面は対照的な二人だが、街を歩けば誰もが振り向くほどのイケメンコンビ。
二人は妙に気の合う親友だ。そんな二人には放課後きまって語りあう行きつけのサウナがあった。
そこでは女子禁制の男同士の本音が語られるのだった。
心機一転、大学生活のために楓が引っ越した先の隣室に、忘れることのできないモトカノ・蜜が偶然入居してくる。平静を装いながらも動揺を隠せない楓がめぐらせていた想いと、リトライの行方は――。
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©華谷艶・小学館/エイベックス通信放送