⾼野洸インタビュー「アーティストとしても、俳優としても、実力で世の中に認められたいです」New Album「2LDK」

特集・インタビュー
2022年06月11日

⾼野洸インタビュー

◆MVでのデジタルな世界観もすてきです。

「Another Brain」のMVは、監督が「このノリに逆にスローなものを乗せたい」と提案してくださって、「それめっちゃいいですね!」と。僕、この曲に対して“スマホに溺れている”とか“ネットサーフィンの中にいる”といったイメージを持っていたのですが、監督がそれをくみ取ってくださって、街中の大海原を漂っているような浮遊感のあるMVになりました。実際に僕が泳いでいるシーンをスローで撮ったりもしているんです。

◆今回のアルバムで、特に思い入れの深い楽曲を挙げるとすると?

今お話しした3曲はもちろん、「ツイてる。」も印象的ですね。この曲のデモを聞いたときに、サビがスパーンと抜けて気持ちがいいのに対して、メロディや歌詞からは些細なつまずきや悩みみたいなものも感じたんです。ツイてないなと思う日も、実は周りに優しい人たちがついていて、きっといいことが起こる。そんな印象や思いをお伝えしたところ、リリックを手掛けてくれた方がこのように解釈してまとめてくださいました。

◆MVもとても優しい世界観で心温まるドラマですよね。

実は、MVでしっかりとお芝居をやるのはこれが初めてなんです。まさにこのリリックをたどるように、寝坊して急いでいるサラリーマンを演じているのですが、どんなに嫌なことが起きても、その先にはきっと優しさが待っている。そういった世界観を描いています。舞台も、どこか地元感のある郊外の駅だったり河川敷だったりと、皆さんに親近感を感じてもらえるような街並みで撮らせていただいて。すごく楽しかったです。

◆今回のアルバムを作るに当たって、制作秘話があれば教えてください。

曲順は本当に悩んで、いろんな方と相談しながら決めて行きました。結果的に「Another Brain」が1曲目というのは個人的にすごくしっくりきていますね。「tiny lady」はアップテンポでありつつ、チルいシティポップな感じもあるのでどこに置こうか悩みました。あと、「サマービーツ」もかな…。夏の楽曲である「サマービーツ」と「tiny lady」をつなげて並べようかなと考えたりもしたのですが、「Another Brain」と「tiny lady」をつなげたほうが親和性があるんじゃないか…という感じで。いろいろと考えながら試行錯誤を繰り返していました。

◆お薦めのアルバムの楽しみ方はありますか?

曲順にこだわって楽曲のジャンルごとにパートを固めているので、その時に聴きたいジャンルのパートを再生しても楽しんでいただけるんじゃないかなと。朝に「SECRET」から聴いてテンションを上げるのもいいですし(笑)、夕方は「Memory of Sunset」から、とか。でも、休日などのゆっくりできる時にはぜひ1曲目から最後までじっくり聴いていただけたらうれしいです。

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