6月25日(土)より放送開始の土曜ドラマ『空白を満たしなさい』(NHK総合 毎週(土)午後10時〜10時49分)で、土屋千佳役を務める鈴木杏さん。
「あなたは亡くなったんです、3年前に」。ある日突然、身に覚えのない己の死から復活した男・土屋徹生(柄本佑)。会社の屋上から転落したというが、全く思い出せない。最愛の妻・千佳(鈴木杏)と幼い息子を残して、なぜ自分は死なねばならなかったのか。答えを追い求める男がたどりつく真実とは…。
原作は、近年映像化が相次ぐ芥川賞作家・平野啓一郎が東日本大震災直後に発表した同名作。生きるとは何か、幸せとは何か。今を生きる全ての人々に、本格派のヒューマン・サスペンスを届けていく。
本作で演じる千佳について、「徹生さんがいなくなった後も、息子の璃久に対しては理想のお母さんとして、徹生さんのような明るい存在でいようとしたのだと思います」と語る鈴木さん。撮影で印象的だったことや、本作の見どころについて語ってくださいました。
鈴木杏 コメント
◆今回演じた「千佳」の印象について
千佳は決して強くはないけれど、強くあろうと思っているし、周りに強くさせられてしまったところもある人。徹生さん(柄本佑)のいなかった3年間で得た強さと、徹生さんが戻ってきてから、また違う強さも芽生えていくのですが、本当は誰かに支えてもらわないと立っていられないような人なんだと思います。けれど、それをなかなか「よし」とされない人生なのかと。
温かい家庭を作ろうと、できることはできるだけ完璧に近い形でやってきた人です。もちろん徹生さんがいなくなった後も、息子の璃久に対しては理想のお母さんとして、徹生さんのような明るい存在でいようとしたのだと思います。
◆もしドラマのように、自分の愛する人が生き返ったら
私はやっぱり抱きしめたいって思います。まず抱きしめて、そこから話を聞いたり話をしたりするのだと思いますが、まずは触れたいです。
◆撮影中で印象に残っていることは
柄本佑さんとがっつりお芝居できたことがうれしかったです。シリアスなシーンが続いても、休憩中はとても朗らかで、現場全体を大きく支えていて、愛される役者さんってこういう人のことを言うんだなぁと感動しました。
◆ドラマの見どころについて
ドラマは「これはどういうことなのだろう」という謎に満ちたところから始まるので、それがだんだん分かっていくところの面白さがあると思います。また、徹生さんの視点、千佳の視点、佐伯(阿部サダヲ)の視点…どの人物の視点でこのドラマを見るかで、感じ方が全然違うと思います。自分が出ていないシーンも結構多いので、出来上がった作品を見た時にどういうふうに感じるのか、すごく楽しみです。
番組情報
土曜ドラマ『空白を満たしなさい』
NHK総合
2022年6月25日(土)放送スタート
毎週土曜 午後10時〜10時49分(全5話)
©NHK