ジャングルポケット、斉藤の町長役に納得いかず!? 映画「それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ〜るカーニバル」インタビュー

特集・インタビュー
2022年06月24日


映画「それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル」が、本日6月24日(金)より大ヒット上映中! 今作は、オバケタウンで開催される楽しいお祭り“バケールカーニバル”が舞台。オバケタウンの町長と側近の声をジャングルポケットさんが演じます。3人のキャスティングはオーディションにより斉藤慎二さんが町長、おたけさんが側近A、太田博久さんが側近Bに決定。アフレコの模様などを聞きました!

◆出演に当たり、町長役を懸けたオーディションが行われ、結果は斉藤さんが町長を射止め、おたけさんと太田さんは側近AとBになったそうですね。オーディションに向けて準備したことを教えてください。また結果について、どう捉えていますか?

斉藤:僕は2人よりも声のお仕事をさせていただくことが多いので、経験を生かしながらオーディションに臨むことができました。落ち着いて演じられたのが勝因ではないでしょうか。

太田:僕の父方の親戚に町長を務めていた人がいて、自分が声をやるならヒントが欲しいなと、地元の愛知まで会いに行きました。その人から町長在任時にしんどかったことなどを取材して、気持ちを入れて臨みました。

斉藤:太田も意外と忙しい人なので、愛知に行く時間はないと思うんですけどねぇ…。

太田:すみません、冗談です(笑)。ただ役作りのために、町長とは何かを携帯でかなり調べました。町長が心掛けるべきもの、どんな町長になるべきかを自分なりに一度かみ砕いてからオーディションに向かいましたね。入れたものは完璧だったんですけど、それを表現する力があまりなかったせいで落選してしまいました。今でも納得はしていません。

斉藤:そろそろ納得してほしいですね。もう録り終わっていますし(笑)。

おたけ:声優経験はそんなに多くないので、うまくやれるかどうか、かなり不安でした。その分、モチベーションだけは上げて臨みたかったので、今回のタイトル『ドロリンとバケ~るカーニバル』にちなみ、前日はカラオケで氣志團の「One Night Carnival」を歌いました。

斉藤:カラオケで声を出しすぎたのか分からないですけど、オーディションではあまり声が出ていなかったです。

おたけ:オーディションでは、一発目のせりふで監督に「違う」と言われて、もう落ちたなと思いました。

斉藤:正直、早い段階で“ああ、これは太田との勝負だな”と思いました。

◆アニメで3人一緒に声優のお仕事をされるのは『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』(2016年)以来とのことですが、そのときに得たものはありましたか。今回はそれ以来のアフレコ共演ですが、“ここが成長したな”と感じたところは?

太田:『遊☆戯☆王~』のときのおたけさんは、主人公の次くらいにせりふが多かったんですが…。

おたけ:いやいや、「どけよ」のひと言しかなかったわ! ギャラ泥棒って言われたわ!(笑)

太田:そのレベルなので、得たものと言ってもアフレコブースでの空気感を知った程度だと思っていました。結局緊張して力の80%も出せませんでしたが(笑)、初めてのときよりは若干落ち着いてできた気がするのは、前回の経験で得たことかなと思いますね。

斉藤:アフレコの進行に関しては、僕は過去にも何度か経験しているので、落ち着いてやれました。でもブースに入るのはいつも1人だったのに、今回は3人でしたから。

太田:正直、斉藤さんがNetflixでアニメの主役の声をやったこと(※『シザー・セブン』のセブン役)、俺は信じていなかったんですよ。でもね、台本を読みながら声を入れ、かつ絵の口が動いている間にせりふを収めるのって、めちゃくちゃ難しい! ふと斉藤さんを見ると、1~2回のトライでちゃんとできるようになっていたので、主演は本当だったんだなと実感しました。

斉藤:まさか信じてもらえていなかったとは…。でも声のお仕事は、やっぱり楽しいですね。

太田:一丁前に、帳尻合わせしていましたもん。

斉藤:「一丁前に」という言い方がちょっと気になるなぁ。太田君はコント演者として動きで見せるタイプなので、アフレコは大丈夫かなと心配していました。でも変に味を付けず、素朴な感じがすごく良かったと思います。

太田:僕的にはパクチーくらい味付けしたつもりなので、今の話を聞いてショックですよ(笑)。

斉藤:おたけに関しては“そんな声を出してくるか”っていう、予想とも、何ならオーディションとも全然違う声を出してきました(笑)。“彼はこの間に何をやったのだろう”とは思いましたが、キャラにはハマっていたので良かったと思います。…ハマっていなかったら、どうしていたんだろう。

おたけ:何度もお芝居を繰り返していくと、気持ちがだんだん盛り上がってきちゃうんだよね。だからどんどんテンションが上がって、何となく声が作り上げられて、最後に完成しました。

斉藤:遅いでしょ(笑)。

太田:本当は最初から、その状態で来なきゃいけないのに。

おたけ:側近Aの声、最初と最後では別人です(笑)。

太田:おたけさんと僕らでは、作品に対する考え方が違っていて。僕らはいいものをお出ししたいんですけど、おたけさんは作品の中で自分が成長できればいいと思っているから。

斉藤:「アンパンマン」を見ている子供たちが少しずつ成長していくのと一緒ですよね。

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