◆9月3日(土)にスタートするライブツアーでも、新しい水瀬さんが見られそうですね。
まだ具体的な内容は考えていないんですけど、みんなで何かを作るということをここまでの規模感で行ったことがないので、改めてライブツアーをやらせていただけることに、まずは感謝ですね。それと同時に、“これが当たり前じゃないんだよ”と自分に言い聞かせるような公演になると思います。ライブがある土曜日が、皆さんの人生の中で輝いていたなと思う土曜日になるように頑張ります! ただ、力んだり、何かを背負うのではなく、気持ちを解放するようなライブにできたらなと思っていて。リハーサルから本番を通して、私の人生にとっても“めっちゃキラキラしてたな♪”と思える時間になったらうれしいです。
◆ライブに臨む心持ちも、1stライブのころとはかなり違いそうですね。
違いますね。今でも歌詞を間違えてしまうことがたまにあって…。もちろん間違えないのが一番なんですけど、それはそれとして(笑)、失敗してもそこで落ち込まないというか、気持ちを切り替えて“そこから挽回するぐらいのものを見せよう!”というモチベーションを持てるようになったのは、デビュー当時とはガラッと変わったところかなと思います。
◆ステージ上でも自分をさらけ出せそうですか?
ファイナルの横浜アリーナは会場が大きすぎて、また猫をかぶっちゃうかもしれませんが、なるべく会場に負けないようにはしたいと思います(笑)。
◆ちなみに、アルバムは“輝き”がテーマですが、身近に輝いてるなと思う人はいますか?
やっぱり、母ですかね。いつも強いな〜と思います。パワフルな強さだけじゃなくて、ある日突然棚を移動させる母とか、壁に便利グッズを吊るす母とか(笑)。そうした何気ない日常を変化させようとする姿とか、ご飯のメニューを考えながら私の帰りを待ってくれている姿とか、全部まとめて輝いてるなと思います。“毎日同じことの繰り返しなんじゃない?”と思ってしまいがちなんですけど、日常の中にポジティブな面を見つけながら生活しているのかなと思ったりして。たぶん母は意識せずにやっているんだと思うんですけど、それを近くで見ていると、すごく追いかけたくなるというか、“こういう人になりたいな”と思わせてくれる身近な人の筆頭ですね。
◆まだ自分には真似できない?
いや、でも、まあ、私もマスクぐらいはちゃんと自分で洗いますし、自分の靴もちゃんと自分で磨きますし…皆さんが思っているよりも、実はいろいろやってるんですよ(笑)。
◆お母さんが体現している日常の中の小さな輝きというのは、今回のアルバムのテーマにも通じるものがありますね。
そうですね。ホントに皆さんの日常に寄り添えるアルバムになっているので、気合を入れて“すべてを受け止めなければ!”という感じで聴かなくてもいいのかなと思っていて(笑)。聴いたあとに何かにふと気づいたり、“気づけるかも”と感じるアンテナが自分の中に生まれるような、そういうアルバムになってほしいです。
◆まさに、何年か経って振り返ったときにターニングポイントだったなと思うようなアルバムになったんじゃないですか?
後になって気づくことはあっても、リリース前の段階でそう思えるというのは、本当に自分の気持ちに正直に作ったアルバムだからだと思います。過去のアルバムからいろいろなものを吸収したからこそできた4thアルバムなので、ちゃんと過去からつながって、またこうした作品を完成させることができて本当によかったです!