◆本作のように原作がある時、役作りの中で気をつけていることはありますか?
原作が忠実に再現されている作品だと、漫画やアニメを熟読して、容姿から何から研究します。ですが、今回のようにオリジナルのストーリーが入っている時は、原作は参考程度で自分のフィーリングでやることが多いです。私も漫画やアニメを見る分、ファンの方の気持ちが理解できるので、原作ファンの方が楽しめるポイントを必ず作るようにしています。
◆参考程度と言われていましたが、今回はどのようなスタンスで読まれたのでしょうか?
この作品の中で、いったいこの子はどういうポジションにいるんだろう、どういう役回りをしているんだろうと研究をするためにも、感情移入して読むというよりは客観的に読みました。
◆原作がある作品に立て続けに出演されていますが、役と向き合っていく中で、成長を感じた作品はありますか?
この作品に入る直前まで撮っていた『彼女、お借りします』は、人生で初めて王道のラブコメでヒロインとして、今までにない経験をたくさんさせていただきました。ラブコメは視覚からキュンキュンすることもあるじゃないですか。そういうシーンはカットがかかった後、欠かさずモニターチェックをするようにしていました。俳優として一歩前に進めた感じがします。
◆今回の作品もキュンキュンするシーンがあります。
好きになる相手が女性ということで、梨々ちゃんとしても戸惑いがあるんですが、その中で梨々ちゃんとして気づかされることがあったり。そこは自分の中で吸収できたなと思います。
◆桜田さんご自身は、もしこの作品のような状況になったらどうしますか?
恋愛よりもまずは食料の確保ですよね。みんなが気づく前に早めに食べて、(中村)ゆりかさん演じる雫みたいに秘密の部屋を作って、そこに好きな食料を全部詰め込んで、何事もなかったかのように過ごしたい。でも正直、みんなで平和に暮らせていたらいいやって思っちゃうかもしれないです。
◆知らない人と共同生活する上で、桜田さんが気にしてしまうことはありますでしょうか?
これも食料一択ですね。例えば冷蔵庫に入っている自分の楽しみにしていたプリンが取られないようにするとか。兄がいるんですけど、私が楽しみに取っておいた食べ物を食べられてしまい、ムカつくみたいなことがあって。そういう時は食べた本人に買いに行かせるしかないんですけど。そういった食べ物にまつわる争いが起きそうで怖いです。
◆梨々はソフトボール部員で、実際に素振りをするシーンもありますが、桜田さんご自身は体を動かすことはお好きですか?
小学生、中学生の時は木登りとかを毎日するような子で、いつもけがしては怒られていましたが、いつの間にか引きこもりに(苦笑)。でも体を動かすこと自体は嫌いではないですし、走ったり、誰かに追いかけられたり、森の中で迷ったりする役が多いんです。今回のようなソフトボール部員だったり、陸上だったり。結構スポーツをやるような役が多いので、意識せずとも体を動かしています。
◆生き残った6人にとって、避難中の生きるエネルギーの一つが恋愛なのかなと思うのですが、桜田さんご自身の生きる上でエネルギーになっていることは何でしょう?
愛犬ですかね。いなくなった時のことは考えられないし、仕事がどれだけ忙しくても、おかえりとしっぽを振ってくれる姿を見ると、本当に疲れが吹き飛びますし、私の働くエネルギーですね。
◆では、ゾンビがはびこる町を避難中することになったら、どんなアイテムを持っていたいですか?
生き残るために武器ですね。銃は弾の数が限られているから、日本刀。刃先が長い分、程よく距離もとれて、動かしやすいですし、遠くからでも攻撃できるので、日本刀にします。
◆これまで、桜田さんご自身が極限状態になったことはありますか?
今回、撮影が深夜帯だったので、家に帰るのが朝の9時くらいだったんですが、朝なのですごくおなかが空くんです。撮影中は、空腹にとらわれることはないのですが、家に帰ってくると一気におなかがすくんです。そこに、眠気もきちゃって(笑)。睡眠を取るか、食事を取るかという究極の状態になっていました。食べることは起きていたらいつでもできるけど、寝ることは家でしかできないし、顔色が悪くなってきちゃうので、ちゃんと寝た方がいいなと、おなかがすいていても睡眠をとった自分がいました。
◆最後に本作の見どころをお願いいたします。
ゾンビ×ラブコメという異色の組み合わせになっています。今回は6人のシェアハウスということで、一人ひとりにスポットが当たっていて、どういう人物なのか、梨々ちゃん目線で描かれていて、人間味のある面白さが楽しいポイント。観てくださる皆さんがハラハラ、ドキドキ、キュンキュンしたり、ちょっと涙が出るような場面もたくさん出てくるので、一日の終わりの楽しいひと時として見ていただければと思います。
PROFILE
桜田ひより
●さくらだ・ひより…2002年12月19日生まれ。千葉県出身。『彼女、お借りします』(ABCテレビ)に出演中。
番組情報
MBSドラマイズム『生き残った6人によると』(全6話)
TBS:2022年8月9日(火)深夜1時28分スタート
MBS:2022年8月9日(火)深夜0時59分スタート
配信:Huluにて見放題独占配信、TVer&MBS動画イズムにて見逃し配信
原作:山本和音『生き残った6人によると』(ハルタコミックス/KADOKAWA刊)
出演:桜田ひより、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、中村ゆりか、倉悠貴、髙石あかり、八木アリサ、田中光輔、佐々木舞香(=LOVE)/大貫勇輔
監督・脚本:二宮健(「真夜中乙女戦争」「とんかつDJアゲ太郎」「チワワちゃん」他)
制作:スタジオブルー(『アンダードッグ』『犬部』『百円の恋』ほか)
プロデューサー:上浦侑奈(MBS)、瀬島翔(スタジオブルー)
公式Instagram:dramaism_mbs
公式Twitter:dramaism_mbs
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公式HP:https://www.mbs.jp/ikiroku/
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©「生き残った6人によると」製作委員会・MBS