福田悠太&冨岡健翔&青柳塁斗インタビュー「女性を見る目が変わってきました」舞台「女の友情と筋肉 THE MUSICAL」

特集・インタビュー
2022年08月13日

「女の友情と筋肉 THE MUSICAL」

情報解禁されるやいなや、そのビジュアルとまさかの舞台化という衝撃で舞台ファン&原作ファンが驚いた「女の友情と筋肉 THE MUSICAL」。“ちょっぴりマッスルだけどとても優しい女の子たち”を演じるふぉ~ゆ~の福田悠太さん、ジャニーズJr.の冨岡健翔さん、体脂肪率3.0%の肉体派俳優・青柳塁斗さんにインタビュー。反響に対する実感や脚本を読んで感じたこと、女性を演じるに当たっての思いを率直に語っていただきました。稽古が始まる前のインタビューですが、座長・福田さんが真顔で言い放つ冗談に後輩の冨岡さんがツッコむなど、早くも3人の“友情”が感じられるインタビューをお楽しみください。

◆舞台化が発表されたときの反響の大きさについて、どのように感じましたか?

福田:いろんな人から「面白そうなことやるね~」っていうメールもたくさん来ましたし、思っていた以上にSNSでバズったので驚きましたね。解禁された日はちょうどふぉ~ゆ~のメンバーとマネージャーさんと一緒にいたんですけど。僕はこれまでも一風変わったことをやってきたせいか、メンバーは「あ~、次はこれなんだね~」って普通の反応でした(笑)。

冨岡:僕も結構いろんな方から連絡が来て、今でにない反応をいただきました。「(ビジュアルを見て)誰だか分からなかった!」とか。あと、「この漫画、大好きだったんだ~!」っていう声が多かったので、あらためて緊張が走りました。

青柳:僕は発表の前日に、ツイッターでちょっとあおっていたんです。「明日、衝撃的な画像が出ます」って。いろんな憶測や不安、楽しみの声がありつつ、翌朝早くにビジュアル解禁があって。各所のスタッフさんや友達から連絡がたくさん来ました。「朝から元気になるものを見せてもらいました」「これは塁斗だけ、筋肉自前?」って(笑)。もともと原作を知っていた友達からは、「ぴったりじゃん!」「絶対に見に行く!」という反応だったので、うれしかったです。ちなみに、ツイッターのアクティビティが過去イチぐらいのアクセス数でしたね。確か526万とかで。

福田:え、すごい!

青柳:北海道の人口と同じぐらいの人の目に触れているのかと。僕、北海道出身なんですが、もしかしたら、全道民が知っているのかもしれません(笑)。

◆ポスター撮影でキャラクターのビジュアルになってみた感想や、役をやっていく上でのプランをどのように考えていますか?

福田:この作品に関わることが決まってから原作を読んで、この漫画と演じるイオリというキャラクターのファンになりました。瞬間的にではなく、作品を通してずっと女性役というのが初めてなので、もう今から女性を見る目が変わってきているんです。今までは、まぁ普通に異性として女性を見ていたんですが…。

冨岡&青柳:(笑)。

福田:この作品をやることになってからは、女性としてのしぐさなどをチェックする研究対象になった。そういう目線になってしまったので、最近、性欲がなくなってきました。

冨岡:それ、大丈夫ですか?(笑)僕は真面目に答えますよ!?

福田:えっ、大真面目に答えたつもりだけど?

冨岡:(笑)。僕の演じるユイちゃんは正統派な女の子っていうイメージで。でもあの格好になったら、ヒール履いてメイクもすごいし、黒髪ロングってこんなに大変なんだ!? とびっくりしたんです。髪の毛の扱い方や体の動きなど、フィジカルな部分はやりながら慣れるしかないので、どれだけ女性の動きに近づけるかっていうのが課題ではあります。できる限り女性の動きの美しさにはこだわりたいですし。歌や踊りに関しても、もともと女性アーティストのライブも見るのが好きなので、参考にしながらイメージを少しずつ膨らませていきたいです。

青柳:女性っぽさとかかわいらしさがたくさん出てくるシーンが多いので、一番かわいく、しぐさで目を引けるような感じを目指したいです。マユは元気な子でキャピキャピしているので、そういうプランはたくさん浮かんでいます。イメージにある、ちょっとあざとい女子っぽさも出したいです。福ちゃんが言っていたように、女性を見る目は確かに変わりますね(笑)。「なるほど。スカートを履いていると、そういうふうに座るんだな」とか「こういうしぐさもやってみたい」とか。

◆脚本を読んだ感想をお聞かせください。

青柳:漫画の「女の友情と筋肉」でおなじみの、空を飛んだり、パワーの波動を出す場面も出てくるので、どう演出するんだろう? というのはあります。原作に忠実で、「ここはあのシーンだ!」っていう場面もたくさん出てきます。そんなところも、きっと楽しんでいただけるんだろうなと。

冨岡:それぞれの恋人とのデュエットもあり、各キャラクターの心情も歌で入ってくるんですが、どう表現するのかまったく想像がつかないです。場面転換もかなり多いし、どういうセットでやるんだろう? ワイヤーアクションなのか!? と、いろんなことを想像しているだけで夜中になってしまって、ワクワクしました(笑)。漫画の本質的なところは外していないので、原作ファンの方の期待にも応えられるんじゃないかと思います。

福田:そう、とにかく原作に忠実なんだよね。そこにオリジナルのストーリーが入って、キャラクターの心情や4コマの世界では描ききれていない部分を、世界観を壊さずにミュージカルだからこその表現でうまいこときれいに膨らませている。原作を読んでないとしても好きになってしまうような、ハートフルな作品になっています。ただ、当たり前のように“空から飛んできてトラックに激突”とかって書いてあるんですけど(笑)、これは一体どうするんだろう? っていう。漫画を読んでいて、「うわ、これはシンドそうだな~」っていうところもしっかり台本にありました。

冨岡:めちゃくちゃありましたね~!

福田:空気イスで食事をするとかね。「えぇ~!? それ、ホントにやるの!?」って(笑)。

◆女心の理解度は深まりましたか? 共感できるポイントは?

冨岡:僕の演じるユイは、お仕事か結婚との両立か…みたいな悩みを持っていて。それってすごく普遍的な悩みじゃないですか。でも、台本を読んだらユイちゃんのヒロイン感がすごいんですよ(笑)。「ヤバい、想像以上にポジションがヒロインだ!?」ってドキドキしちゃいました。イオリとマユちゃんにちょっとした劣等感的なものも抱いている謙虚な子でもあるし。男性女性関係ない悩みを持っているので、「自分だったら…?」と考えましたね。そこはしっかりと表現したいですし、ユイの心に寄り添いたいです。

青柳:マユは彼氏との関係も仕事も順調で、末っ子ポジションっぽい。あと、仲間思いだなと感じるシーンが多いんです。仕事柄、常に見た目に気を使っていて、スイーツの写真を撮るとか、そういう部分でも一番張り切っていそうな子でもある。キャラ的には自分とはかけ離れているんですけど(笑)、食べ過ぎたら筋トレして消費しようとするところは似ているかな。食べても動けば大丈夫! って考えるところは一緒ですね。

福田:原作は女性としての葛藤やストレスをギャグ的に表現していて、それを女性の作者が描いている。今回のミュージカルは、男性の演出家が男性を使って、女性を描くわけです。となると、漫画の表現とは細部が少し変わってくるんじゃないかなと思ってます。男性って、本当に女心が分からないんですよ。共感どころか、宇宙人なのかなってぐらい理解不能なところがある。だから漫画だと、僕は男性キャラのほうに感情移入しちゃうんです。でも、今回のミュージカル版では女性から見た“あるある”だけではなく、男性目線だとこういうふうに表現するんだ!? というのも楽しめる作品にできたらと思っています。

◆最後に、このミュージカルを楽しみにしてくれている方たちにメッセージを。

青柳:ビジュアルでハードルも上がったと思うのですが、それを超える作品になると思います! この秋は、劇場でお待ちしておりマッスル!

冨岡:どんな方が見ても、笑えて、ときには泣けて、たくさんの人に共感してもらえる作品にできたら。というわけで、劇場にてお待ちしておりマッスル!

福田:どんな方が見ても楽しめる作品になるよう、役者、スタッフ一同、作品づくりに邁進してまいりますので。ぜひ劇場で作品を通して共感してくれたら、うれしく思いマッスル!

PROFILE

●ふくだ・ゆうた…1986年11月15日生まれ。東京都出身。B型。『ふぉ~ゆ~の王道テレビ~これにかけてるんで!Season2』(日テレプラス)、『ゴゴスマ~GO GO!Smile!~』(CBCテレビ・TBSほか ※火曜のみ)などに出演中。近年の主演舞台に「UNDERSTUDY/アンダースタディ」「腹黒弁天町」(辰巳雄大とW主演)、「ボーイング・ボーイング」などがある。

●とみおか・けんと…1992年7月8日生まれ。埼玉県出身。A型。2001年にジャニーズ事務所入所。ジャニーズJr.のメンバーとして、舞台やコンサートなど数々の公演に出演。近年の出演舞台に「イケメンヴァンパイア◆偉人たちと恋の誘惑 THE STAGE ~Episode.1~」「見舞う男」「正義ノ嘘人」などがある。

●あおやぎ・るいと…1990年3月29日生まれ。北海道出身。O型。TVドラマ、舞台などを中心に活躍。また体脂肪率3.0%の鍛えられた体で、肉体派俳優としても知られる。近年の出演舞台に、「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-」Rule the Stage《Bad Ass Temple VS 麻天狼》、「遠ざかるネバーランド」などがある。

公演情報

「女の友情と筋肉 THE MUSICAL」
2022年9月16日(金)~25日(日)東京・品川プリンスホテル ステラボール
2022年10月1日(土)、2日(日)大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

出演:福田悠太(ふぉ~ゆ~)/冨岡健翔(ジャニーズJr.)、青柳塁斗/
佐藤璃果(乃木坂46)、吉田広大、平野潤也、森田桐矢/
廣瀬智紀、加藤啓/山崎樹範/貴城けい ほか

原作:KANA/星海社
脚本・演出:村上大樹
音楽:金子隆博
振付:EBATO

<あらすじ>
優しくて、ちょっぴり(?)マッスルな女の子、イオリ(福田悠太)、マユ(冨岡健翔)、ユイ(青柳塁斗)。幼なじみの彼女たちはいつも3人で集まっては、仕事や恋の悩みを打ち明けたり、身体をハードに鍛えたりして毎日を過ごしている。浮気性のユウヤ(廣瀬智紀)に手を焼くメーカー勤務のイオリ。パティシエ見習いのマサノブ(平野潤也)を応援するアパレル店員のマユ。そして心優しきSE・ヒロユキ(吉田広大)との将来に悩む商社OLのユイ。それぞれに異なる事情を抱える3カップルの、三者三様の平凡だけど幸せな日常。課題は山積み。だけど…人生に手抜きはしたくない! そんな筋力と自分を磨くことに余念がない3人に、ある日、運命の出会いが訪れる。彼女たちの目の前に現れたのは、「世界のタケハナ」の異名を持つ大物演出家・竹花京太郎(貴城けい)。3人の肉体に激しいインスピレーションを受けた竹花は、彼女たちに自身が演出するミュージカル作品への出演を打診するが…。

チケット一般販売:8月14日(日)午前10時

公式サイト:https://onna-kinniku.com/
公式Twitter:@onnakinniku

©KANA/星海社

●text/根岸聖子

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