テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優&女優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第41回はさまざまな作品に出演し活躍の場を広げる井上想良さんが登場です。
「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」井上想良
◆芸能界入りして約3年。ご自身に何か変化はありましたか?
一番大きいのは、ポジティブ思考になったことです。基本的には全てのことは役に立つ、無駄なことはないと思って生きるようになりました。あと、僕はデビュー作にキスシーンがあったんです。もちろん緊張したのですが、そういった緊張しているところや恥ずかしいところも人に見られる仕事をする上では、やっぱり自信を持って堂々としているほうが見ているほうもいいんじゃないかなと思って。その自信をつけるためにも、ポジティブでいようと決めました。もともとはネガティブに考えるほうだったので、そこはガラッと変わりましたね。
◆逆に、昔から変わらないところは?
ひたすら負けず嫌いなところです。最初のころはオーディションも勝ち負けで考えていて。でも、途中から役によってハマる、ハマらないがあるし、勝ち負けではないなと思うようになりました。ただ、今はそう考えられるようになりましたが、落ちたときはやっぱり悔しいです。
◆これまでの出演作で印象に残っている作品は?
初めてダブル主演というポジションで出演させていただいたドラマ『私が獣になった夜』です。監督やプロデューサーさんをはじめ、皆で話して役を作っていって。今までは“監督あっての僕たち”と受け身でいることが多かったんですが、じっくりと作品や役について話す時間を設けてもらって。“ここが分からないんです”と“分からない”という言葉を初めて口にしたのもこのドラマでした。お互いに熱を持って、ぶつかり合いながら意見を出し合う。こうやって作品は作っていくんだなと、学んだ日々でした。
◆ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』の出演も話題に。反響はありましたか?
ありました。原作がもともと人気の作品で、周りでも見ている人が多くて。「ドラマ見たよ」と言われるとやっぱりうれしいですし、役名の「雄大だ!」って言われるのもすごくうれしい瞬間です。
◆周りには同世代の若手俳優の方も多いと思いますが、刺激を受けることは?
たくさんあります。例えば、同じ事務所で同じ歳、同じ作品にも出ている綱啓永はしょっちゅう会っていて、(取材時)昨日も一緒にいたくらい仲がいいんですけど(笑)。綱と僕だけでも考え方が全然違うし、話すことで新しい視点があることに気づかされて刺激になります。あと、テレビをつけたときに同世代の仲間が出ていると火がつきますね。「くっそ~!」と思ったりもします(笑)。
◆その中で「ここだけは負けたくない」と思う部分は?
熱。この仕事に対する熱だけは、誰にも負けたくないです。いろんなことに誰よりも興味を持って、誰よりも熱を持ってやり遂げる。その気持ちをすごく大事にしています。
◆普段友達や周囲の人から、どんな人だと言われる?
「暑苦しい」って言われます。もともとテニスをやっていたので、その体育会系のノリが抜けていないのかもしれないですね。友達は俳優ばかりというわけでもないので、例えば大学の同期に仕事や役のことを熱く話したりして。「分からん、分からん!」「違うところで話してくれ!」と言われたり(笑)。家で台本を読んでいるときには弟から「いつまで読んでるの!?」とも…。でも弟は「また!?」って言いながらも台本の読み合わせ相手になってくれるのでありがたいです。
◆休みの日は何をして過ごすことが多いですか?
スポーツ(テニス・フットサル・ゴルフ)もするし、ゲームもするし、ラーメンが好きなのでラーメン巡りや大好きな温泉巡りもしますね。やりたいことが多くて本当に時間が足りません。ゲームはドラマで一緒だったスタッフさんとやっています。現場が終わってからもゲーム内で会えるのがうれしいですし。撮影が終わった後は「お疲れさまです。後程戦場で会いましょう!」って感じでした(笑)。ラーメンは豚骨や二郎系などこってりしているものが好きで、大盛りもいけます。だから、スポーツをしているっていうのもあるんです。体を動かさないと太っちゃうので…。毎日時間が足りないけど、楽しく生きていますし誰よりもエンジョイしてると思います!
◆今年の夏も残りわずかですが、やりたいことは?
サーフィン。何度かやったことがあるんですが、またやろうかなと計画中です。理由は、カッコいいから。僕の行動の原点はだいたいこれです(笑)。あと、去年仲良くなった友達がプロのサーファーなので、一緒にできたら楽しそうだなと! 日焼けしないように、ウェットスーツやサーフィン用の麦わら帽子を買って挑戦しようかなと思っています。
◆では最後に、今後の俳優としての展望を教えてください。
以前は「こういう役がやりたい」というのがあったんですが、今はとにかくいろんな役をやりたいです。たくさん経験を積んで、自分の中の引き出しを広げたい。その思いが一番大きいです。そして、この業界に入るとき一つ決めた目標があって。助演でも主演でも、いつかは日本アカデミー賞を取りたいです。僕はゴールを決めるとダメなタイプなんですが、そこだけは唯一曲げてないところです。だって日本アカデミー賞、カッコいいじゃないですか! 目標達成のために熱い気持ちを持って頑張ります。
PROFILE
●いのうえ・そら…1998年8月12日生まれ。大分県出身。主な出演作はドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』『明日、私は誰かのカノジョ』、WEBバラエティ『恋とオオカミには騙されない』など。10月21日(金)公開の映画「線は、僕を描く」にも出演。
●photo/干川 修 text/山口昭子