『私が女優になる日_』2代目GP・幸澤沙良インタビュー「一歩踏み出す勇気をあげられる人になりたい」『差出人は、誰ですか?』

特集・インタビュー
2022年09月30日
©TBS 撮影/加藤春日

「TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』season2」でグランプリを受賞し、10月10日(月)スタートのよるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』(TBSほか 毎週月~木曜 深夜0時40分~0時55分)でドラマ初出演にして、初主演を果たす幸澤沙良さんにインタビュー。初めてのドラマ撮影でのエピソードや、共演者の印象、今後の目標などを聞きました。

本作は、多くの話題作を世に送り出し続ける秋元康が企画・原案を手掛ける、完全オリジナル脚本の“学園ヒューマンミステリー”。テーマは「SNS社会に生きる若者たち」。情報収集や連絡手段だけでなく、人と人との大事な感情のやりとりすらSNSを通じて行われることが当然になった社会に警鐘を鳴らし、若者たちに向けて、「本音で人と向き合うこと」「匿名を使わずに相手に気持ちを伝えること」の大切さを、「手紙」というアナログなツールを使って描いていく。

幸澤さんが演じるのは、人に嫌われたり目立ったりすることが嫌いな「ことなかれ主義」の高校生・桑鶴美月。最初は手紙ゲームに興味がなかった美月も、徐々に「差出人は誰なのか?」と犯人捜しを始めたり、問題解決に乗り出したりする。クラスメイトたちの表と裏の顔を知り、けんかや助け合いを繰り返しながら友情を育んでいく生徒たち。そして、全て手紙が明かされた時、ある重大な秘密を知ることになる。

◆台本を読んでどんな印象を持ちましたか?

人物1人ひとりが表の顔と裏の顔を持っていて、それぞれ秘密を抱えているんですが、それが今の学生のリアルを再現されているようだなと思いました。(取材時)今もらっている台本では、皆さんと同じで差出人が誰なのか分かりません。キャストの皆さんと「誰だろうね」と考えながら一緒に撮影をしています。

◆初めてのドラマの現場ですが、入ってみていかがでしたか?

最初はすごく緊張していたんですが、スタッフさんや共演者の方々が本当に優しくて、明るくいい方たちばかりで温かい現場です。すごく楽しみながらやれています。

◆ドラマの現場で驚いたことなどありますか?

順番通りに撮影すると思っていたので、1日に何回も着替えて、別の日のシーンを撮るのは、すごい驚きでした。それと、スタッフさんを含めて、作品に関わる人がたくさんいらっしゃる中で、全員が全員を支え合いながら、1つのものを作っているという感じが、すごくすてきだなって思いました。

◆どのように役作りをされましたか?

美月ちゃんは、親友にも本音を隠してしまったり、もめ事などが起こらないように平和に過ごしたい人。自分と似ているところもあって、自分が美月ちゃんの立場だったら、どのように感じるかを想像して役作りをしました。

◆最初に美月になれたと思った瞬間はいつでしょうか?

親友の彩花(大嵩愛花)に自分の思っていることをはっきりと言わないシーンです。私は仲いい子にはいろんなことを話すタイプなんですが、美月ちゃんは仲がいい子でも全部を言わない子で、そこが自分とはちょっと違うところだなと。そういう時に「あ、自分じゃない。今は美月ちゃんになっているんだな」という感覚になりました。

©TBS 撮影/加藤春日

◆共演している櫻井海音さんの印象を教えてください。

櫻井さんはすごく優しい方。私が緊張しているところを目にするたびに、たくさん話しかけてくださいます。教室で撮影をしたときは、すごく暑くてみんなであおぎながら撮影していたんですが、扇風機を持ってきてくださって、周りを見ている優しい方だなという印象です。

◆藤原大祐さんはいかがですか?

藤原さんは本当に面白くて明るい方。藤原さんが現場にいるだけで明るい雰囲気を作ってくださる優しい印象です。私がすごく緊張してカチコチになっているときは冗談を言ってくれたりして、緊張をほぐしてくれます。藤原さんの顔が映ってないカットで強風が吹いたとき、藤原さんが笑顔でこちらを見てきて、その笑顔につられて笑ってしまいそうになって…頑張ってこらえながら演技をしたこともありました。

◆櫻井さん、藤原さんからお芝居についてアドバイスはありましたか?

藤原さんに「緊張しないんですか」と聞いたら、「この役を演じるのはこの日が初めてだから、どういうものを自分自身感じるのか分からないからクランクイン初日は緊張している」と言われたんです。新鮮な気持ちで毎回臨まれているから、入り込むような演技をされているのかなと勉強になりました。

©TBS 撮影/加藤春日

◆劇中では先生から匿名で手紙を書いてと言われますが、幸澤さんだったらどんなことを書きますか?

匿名なので普段言えないようなことを書くチャンスですよね。なので、普段言いにくい感謝の言葉や、普段感じていて言えていない悩みなどを書くと思います。

◆あまり手紙になじみのない世代かと思うのですが、幸澤さんは手紙を書きますか?

最近あまり書かないですが、普段SNSのやり取りが多いからこそ、手紙って特別感が出ると思っているので誕生日などの特別な日に友達に手紙を書いたり、もらったりします。

©TBS 撮影/加藤春日

◆グランプリを受賞して約2か月がたちました。あらためてオーディションを振り返って、どんな時間でしたか?

全部が初めてのことだったので、1つひとつが新鮮で自分にとって本当に貴重な時間だったなって思います。

◆オーディションで一緒に戦った大嵩愛花さん、馬越友梨さん、大平くるみさんも出演されます。現場ではいかがでしょうか?

みんなドラマに出ることは初めてなので、一緒に探り合いながら、一緒に台本を読んで練習したり、お互いにアドバイスし合ったり、たくさん声を掛けあっています。一緒にやってきたので、皆がいると安心しますし、頼れる味方という感じです。

◆オーディションの期間を経て、ご自身が最も成長したなと思うところはどこですか?

人前で話すことに慣れました。小学生の時に、みんなの前で教科書を読むことがあったのですが、当時は顔を真っ赤にして読んでいたほど、人前で話すのがあまり得意ではありませんでした。ですが、オーディションで日を重ねるにつれて、どんどん慣れていったなと思います。

◆実際にドラマの現場に入ってみて、「女優になれてよかったな」って思ったことは何でしょう?

演じているときもすごく楽しいんですが、自分なりにいろいろ考えて演技をしたときに、監督さんから褒めていただいき、「すごいよかったよ」と周りの方たちにも言ってもらえたときはうれしいですし、頑張ってよかったなって思います。

◆逆にプロって厳しいなって感じたことはありますか?

たくさんアドバイスを頂くのですが、自分が頑張って改善している気でも、画面越しで見ると変わっていなかったりするのが大変だなって思います。

◆オーディション時に、お母さんと二人三脚で演技の練習をしていることが印象的でしたが、クランクインに向けてお母さんとの練習は?

台本を一緒に読み合ったりしています。美月ちゃんがわりと普通の女の子で、どういうふうに演じようかとつかむのに苦労したときに、母も美月ちゃんが私と似ていると感じていたようで「その場で自分が感じたものを大切にしてやったらできるんじゃない?」と背中を押してもらいました。

◆女優として第一歩を踏み出したわけですが、今後どんな女優になりたいですか?

私が『私が女優になる日_』に応募したきっかけがシーズン1に出られていた飯沼愛さんから勇気をもらって応募しました。そういうふうに私が飯沼さんから一歩踏み出す勇気をもらったように、見ている方たちに何でもいいので、踏みとどまっていることをやってみる勇気をあげられるような人になりたいなと思います。これからシリアスな役から、コミカルな役まで、幅広く挑戦してみたいので、とにかく今はいろんな作品に出てみたいなっていう思いがすごく強いです。今はまだ大きな夢ですけど、将来的に朝ドラに出られたらいいなって思います。

©TBS 撮影/加藤春日

PROFILE

幸澤沙良
●こうざわ・さら…2005年9月27日生まれ。神奈川県出身。O型。

番組情報

よるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』
TBSほか ※一部地域を除く
2022年10月10日(月)スタート
毎週月曜~木曜 深夜0時40分~0時55分 ※一部地域を除く

<出演者>
桑鶴美月…幸澤沙良
成田育…櫻井海音
一ノ瀬斗也…藤原大祐
御手洗健…駒木根葵汰
馬場浩人…窪塚愛流
佐伯彩花…大嵩愛花
柊ひかり…馬越友梨
難波桃子…大平くるみ
諸祐太郎…三浦獠太
氏田誠二…野村康太
野木静香…那須ほほみ

小畑きみ…薄幸(納言)
桑鶴雅巳…金子昇
桑鶴夏樹…島田珠代(吉本新喜劇)

立花純太…柄本時生

企画・原案:秋元康
脚本:藤平久子、濱田真和、灯敦生
音楽:G.B.’s Band Produced by GeG (変態紳士クラブ)
プロデュース:橋本梓、藤田大輔、佐久間晃嗣
演出:加藤亜季子、宮崎萌加、熊坂出、宮本秀光

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/sashidare_tbs/
公式Twitter:@sashidare_tbs
公式Instagram:sashidare_tbs

この記事の写真

©TBS 撮影/加藤春日

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