秋元康が企画・原案を手掛けるよるおびドラマ『差出人は、誰ですか?』(TBSほか 毎週月曜~木曜 深夜0時40分~0時55分 ※一部地域を除く)。「SNS社会に生きる若者たち」をテーマに描く“青春ヒューマンミステリー”で、「手紙ゲーム」をきっかけにクラスメイトの意外な素顔が明らかになっていく。そんな本作の主演を務める幸澤沙良さん、共演の櫻井海音さん、藤原大祐さんの3人が、撮影現場の様子や作品の魅力を語ってくれた。
◆自身の役柄の紹介と、演じる上で心掛けていることをお願いします。
幸澤:美月は“普通の女の子”みたいな感じで台本に書かれていて。普通って何だろうって、最初は考え込みました。今も苦戦しているんですけど、現場でいろんな方と演技して感じたものを素直に出すようにしています。
櫻井:成田はヤンキーチックなところもありつつ、クラスでは人気者なんですね。ただし、馬場(窪塚愛流)に対してはわりと強い態度で、いじめのような扱いをしている。もちろん事情があってのことなんですけど、成田のキャラクターのバランスを考えながら演じています。
藤原:一ノ瀬は学校ではマジメで勉強熱心な、秀才キャラなんです。でも、一歩外に出ればスケボーやラップをやっている、ストリートな一面もあって。そういう一ノ瀬の二面性や、なぜそういう行動をしているかを心の中に置きながら演じています。
◆役柄に共感するところはありますか?
幸澤:“事なかれ主義”なところは似ていますね。私も結構、周りに気を遣うというか、波風立てたくないなと思うタイプだったりするんです。
櫻井:子どもの頃からサッカーをしていたというのが、一番の共通点だと思います。なので今回、サッカーのお芝居ができることはうれしかったし、サッカーやっている人は普段どういう服装をしているのかみたいな話をスタッフの皆さんとしながら演じることができて。今まで自分のやって来たことが生きている感じが楽しいです。
藤原:性格的な話をすると、あまり一ノ瀬と近しいところはなくて。ただ、ラップは好きだったし、R-指定さんや梅田サイファーさんのファンだったので、今回ラップ曲を監修してくださると決まったときはめちゃくちゃうれしかったです。ラッパーさんがどういう動きをするのか、参考のための動画を送ってくれて。僕の意見を歌詞に取り入れてもらったりもして、本当に夢みたいでした。
◆現場でのお互いの印象は?
櫻井:沙良ちゃんは本格的な現場は初めてだと思うんですけど、すごく落ち着いていて。現場での居方や立ち振る舞い、人との接し方が上手なんです。役と同じで守ってあげたくなるような雰囲気もあるから、今後も見守っていければなと(笑)。
藤原:見ていて思うのは、スイッチの入れ方が上手だなと。笑いが絶えない現場だから直前まで結構いろんな話をしていたのに、本番になると沙良ちゃんの表情が一気に変わるんです。普段はかわいらしく、会話の内容も17歳の女子高生らしい感じなのに。そのギャップも魅力だと思います。
幸澤:櫻井さんは、優しいですね。あと、周りをよく見ている。藤原さんは…。
藤原:いいよ、いないと思ってしゃべって(笑)。
幸澤:(笑)。面白い方で、よく冗談を言って、場を和ませてくれます。
櫻井:でも、大祐は面白いだけじゃなく、ちゃんと締めるところは締めてくれて。沙良ちゃんと同じように、メリハリの付け方がうまいなって思います。
藤原:海音君はこの現場では年上の方で、やっぱりしっかりしていて頼りになるんですけど、みんなの距離を縮めてくれてるなっていうのが伝わって来て。それが結構、個人的なキュンポイントだったりしますね(笑)。そんな感じ、するよね?
幸澤:します、します(笑)。
◆櫻井さんは、具体的にどんなことをして仲良くなろうとしているんですか?
藤原:結構、積極的に恋愛トークを仕掛けてくるんです。大人の恋愛がどういうものか、僕たちに突き付けてくる(笑)。
櫻井:男として何が正しいのか、ちょっとした論争を繰り広げたことがあって。僕は女性に対して対等でありたいし、例えば男は女におごるもの、何かしてあげるものだっていう価値観は古いんじゃないか。もっとフラットに、いろいろ話し合いながら、2人で関係を進めて行くのがいいんじゃないかって。
藤原:で、僕は、女の子はプリンセスみたいに扱うべきだと思っていて。おごるかどうかで言ったら、おごった方がいいと思うし、サプライズもしたいし、プレゼントもしたい。長い休憩があったとき、めちゃくちゃ論争したんですけど、現場でも結構意見が分かれて、答えが出なかったんです。
◆ここで幸澤さんに決めてもらいましょうか?
幸澤:個人的には、櫻井さんのフェアでいたいって考え方はいいなと思うんです。でも、一般的に多くの女性はおごってほしいし、サプライズもしてほしいかなって思います。
櫻井:でも、沙良ちゃん的には俺の方がいいんでしょ?
幸澤:うーん、そう…ですね(笑)。
藤原:ありがとう、おかげで傷つかないで済んだ(笑)。