現在放送中の連続テレビ小説『舞いあがれ!』(NHK総合ほか)で由良冬子役を演じる吉谷彩子からコメントが到着した。
連続テレビ小説第107作は、オリジナル作品『舞いあがれ!』。1990年代から今にかけ、福原遥演じるヒロインの岩倉舞がものづくりの町・東大阪と自然豊かな長崎・五島列島でさまざまな人との絆を育みながら空を飛ぶ夢に向かっていく姿を描く、挫折と再生のドラマだ。
吉谷彩子演じる由良冬子は、人力飛行機「スワン号」のパイロットを務める大学2回生。女性で初めて大西洋単独横断飛行に成功したアメリア・イヤハートに刺激を受けて、男子に負けまいとパイロットに志願した。舞に空を飛ぶ楽しさを教える。
吉谷彩子 コメント
◆『舞いあがれ!』に出演することが決まったときのお気持ちは?
決まったときは、めちゃくちゃうれしかったです! “朝ドラ”への出演は3回目になりますが、長期間しっかり出演するのは今回が初めてです。オーディションを受けたときに、田中正監督から「年下は好きですか?」と言われて、私は先輩役かなと思ったんです。そして、実際に話がきたときに、あこがれの先輩の役だと聞いて、やっぱりそういうことだったのかと思いました(笑)。かっこいい女でいなければということでプレッシャーもありましたが、うれしさの方が大きかったです。気が強い女の子の役は過去にもありますが、情に厚くて、姉御肌のかっこいい先輩というのは初めてだったので、役作りは難しかったです。
◆ご自身の役を演じる上で取り組まれたことを教えてください。
アスリートの役は初めてです。痩せすぎると後々のエピソードで困るため、体力や筋肉量を増やそうと思い、運動量を増やして筋トレすることにしました。役が決まってからすぐに自転車を購入して、行ける範囲はほとんど自転車移動にしました。人力飛行機のペダルはかなり重くて、しかも漕ぐペースが決まっています。体験してみたのですが、すぐに息が上がってしまいました。私は中学、高校と陸上部で、種目は短距離だったのでちょっと違うところもあるのですが、努力の積み重ねや、自分との戦いという意味では、由良と重なる部分がありました。実際の機体はとても繊細で操作が難しく、持ってはいけない部分や強く引いてはいけない部分があったので、「壊してしまったらどうしよう!」と緊張しました。しかも、機体の中がとんでもなく暑くて。ロケは5~6月でしたが、サウナ状態でした。風が隙間からしか入らないので、撮影時は中に風を入れてもらったりしました。
◆物語や舞役の福原遥さんの印象を教えてください。
「なにわバードマン」編は、舞がパイロットを目指すきっかけになります。みんなが舞の背中を押して舞が少しずつ成長していき、みんなで支え合う、熱い友情が見どころです。福原遥さんは、とってもいい子です。今まで会った人類で一番いい子。あんなにいい子は見たことがないぐらい。本当に大好きです。私が少しじんましんが出たことを話したら「ビタミン摂ったら良くなるかなと思って持ってきました」とサプリメントを持ってきてくれました。そんな彼女だからこそ、私自身も、由良としても、彼女を支えていきたいなという気持ちになり、しっかり役に反映できました。由良を演じることができたのは彼女のおかげだと思います。
◆放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
最初、由良は舞に対して「何こいつ?」と思っているし、舞から見ても由良のことは怖い印象しかないと思います。でも、由良の舞に対する気持ちは回を重ねるごとにどんどん変化し、ただの後輩ではなく親友に近い存在になっていきます。舞の頑張りを見て、由良も気持ちを動かされてどんどん深まっていくというところが、結構いいグラデーションに仕上がっているのではないかと思います。
番組情報
連続テレビ小説『舞いあがれ!』
NHK総合ほか
毎週月曜~土曜 午前8時~8時15分ほか
WEB
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