特徴的な“ガナリボイス”を持つ謎のボーカリスト・超学生。12歳の頃に初の歌ってみた動画を投稿して以来、コンスタントに動画投稿を続け、YouTubeでのカバー曲総再生数は現在2億6000万回以上を記録するなど注目を集めている。そんな超学生が、10月28日にデジタルシングル「Did you see the sunrise?」で待望のメジャーデビュー。Amazon Prime Videoで配信中の『仮面ライダーBLACK SUN』の主題歌にも起用されている本作の聴きどころやレコーディング時の裏話、今後の展望などについて聞きました。
◆メジャーデビューおめでとうございます。まずは率直なお気持ちから聞かせてください。
うれしかったです。ありがたいことに、数年前から「なんでデビューしないの?」「もうしていたと思ってた」というような声を頂くことが多くて。こうしてデビューという夢を実現できたのは皆さんの応援のおかげだなと、感謝の気持ちでいっぱいです。もちろんメジャーデビューすることが全てではないと思いますが、今以上に人の目に触れる機会が多くなると思いますし、できることも増えていくと思うので、デビューそのものの緊張感よりも今はこれからどんな世界が待っているんだろうというワクワク感のほうが勝っています。
◆メジャーデビューすることでの変化を感じる部分はありますか?
挑戦できることの幅が広がるという意味での変化はあると思います。でも、僕自身としては何も変わりません。今もありがたいことにあまり制約がない中でやらせていただいていますし、何かあったときは相談などもさせてもらえる環境にいるので、今後も軸の部分はブレずにいられるのではないかなと。ただ、ずっと変わらず留まってしまうのも良くないなと思うので、頂いたお話は積極的に受けていきたいと思っています。
◆すごくポジティブな考え方をされていらっしゃいますね。
いやいや…。どちらかと言うと普段は運が悪くて、あまり良いことが起きないんですよ。今朝も階段で財布を落として、中に入っていた小銭と鍵が全部出てしまうハプニングが起きたばかりで(笑)。
◆それはショックでしたね。
でも超学生をやっているときは良いことがたくさんあるので、不幸な出来事が起こりがちなプライベートとのバランスはとれているような気がします(笑)。
◆良いことと言えば『仮面ライダーBLACK SUN』の主題歌に「Did you see the sunrise?」が決定したこともそのうちの一つなのでは?
まさにそうですね。スタッフさんから報告を受けたときは、うれしさもありましたし「どういうこと?」とすぐに意味が理解できなかったくらい衝撃的でした。でも徐々に把握していくうちに「これはとんでもないお話をいただいたぞ」とやる気が出てきて。幼少期の頃から身近な存在だった『仮面ライダー』シリーズに携わることができて、身が引き締まる思いでした。
◆曲についてはどのような印象を受けましたか?
まず歌詞を読む前に音だけ聴かせていただいたんですが、前奏のベースとドラムの音が相まって暗黒な世界が広がっているなと思いました。この時点では『仮面ライダーBLACK SUN』のストーリーを詳しく把握していなかったので、前シリーズの『仮面ライダーアマゾンズ』以上に壮絶なものになるんだろうなという想像でしかなかったのですが、歌詞を頂いて改めて聴いてみたらまさにその通りで。『仮面ライダーBLACK SUN』の世界観がそのまま曲に投影されているように思いました。