櫻井海音&窪塚愛流が涙を流した和解シーンの裏話を語る『差出人は、誰ですか?』

特集・インタビュー
2022年11月21日
『差出人は、誰ですか?』©TBS/撮影:加藤春日

◆成田が馬場をいじめるシーンでは?

櫻井:第7話(10/19OA)の一ノ瀬(藤原大祐)と馬場の2人に水を掛けるシーンは、そこは1発できれいに水を掛けることができました。そのあと、さまざまな角度から撮影する必要があって、プレッシャーがすごかったです。

窪塚:馬場が「来いよ」って、反抗心からわざと水を掛けられにいくんです。そこは監督からの要望もあり、成田を挑発するようにもっていきました。

櫻井:あとは、20代になって少し体が弱くなってきて…。

窪塚:まだまだじゃないですか!

櫻井:いや、そうなんだけど、馬場に教室で押し飛ばされてロッカーにドーンってぶつかるところは、スタッフさんが後ろにマットを敷いてくれたり、いろいろと配慮してくださったので、その時は痛くなかったんです。ですが、衝撃を首で吸収しきれていなくて、次の日まで痛かったんですよ。なので、みんなのフレッシュさに負けないように頑張っているのですが、水泳のシーンやボウリングのシーンは…。学生以来ぶりのボウリングで、腕が筋肉痛になっちゃいました。

◆それぞれ演じるキャラクターについて、自分に似ているなと思う部分と、ここは共感できないなという部分を教えてください。

櫻井:僕が今まで演じてきた役の中で、1番成田が自分に近いのかもしれないです。サッカーをやっていて、クラブチームに入っているという設定もそうですし、自分で言うのもあれですけど、クラスの王様的な。

窪塚:王様だったんですか?

櫻井:いやいや、そんなことはないんですけど、うるさかった方のタイプではありました。大人になって、学生の頃とは変わっている部分ってあるじゃないですか。いつの間にか失っていた無邪気さや不器用さっていうところは、成田を演じていて思い出しましたね。これまでやってきた役は、暗かったり、無口だったりが多かったので、今回、初めてこういうトップみたいな役をやらせてもらえて、気持ち良かったです(笑)。ただ馬場に対していじめるシーンに関しては、最初はすごくいろんな話し合いをさせてもらって、ただのいじめっ子にならないように。ちゃんといろんなバックグラウンドを持った上で、今の馬場との関係を大切にしました。

◆窪塚さんはいかがでしょうか?

窪塚:高校生の時の自分と照らし合わせると馬場ちゃんとは逆で、どちらかといえば成田側です。

櫻井:王様だったの?

窪塚:王様じゃないですけど、祐太郎(三浦獠太)みたいな、みんなを笑わせるようなキャラだったので、いじめられる馬場ちゃんをどう演じようかなって考えました。監督とプロデューサーの方々から「絵に描いたいじめられっ子じゃなくて、クラスの1人から一方的にいじめられている。だから、弱々しいいじめられっ子とは違うように演じてほしい」と提案いただいたので、それを心掛けました。第2話(10月12日OA)で大切な本を成田に投げられたときは、成田を押しのけて本に飛びついていったり。ちょっと抵抗するように、にらんでみたり、弱々しくは見えないように演じました。

日常的にひどいことをされていても、成田がつらいことに直面した場面では、馬場ちゃんは全力で成田のことを助けようと行動するんです。それは2人が目標は違っても夢に向かっていくことに励まし合って、支え合ってきたバックグラウンドがあるからこそ。それだけの絆が2人にはあるんだなって。僕自身、このドラマの撮影中にネガティブになってしまう時間があって。今まで感じたことのない感情が芽生えたときに、自分が演じる馬場の姿から背中を押してもらって、不思議な気持ちになりました。あらためて、馬場浩人を演じることができて、すごくよかったなと思っています。

『差出人は、誰ですか?』©TBS/撮影:加藤春日
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