12月25日(日)に生放送される『明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2022』(フジテレビ系 深夜0時45分~2時45分)の取材会が行われ、司会を務める八木亜希子と総合演出を担当する三宅恵介が取材に応じた。
この番組は1990年12月24日に初放送され、20年以上、単発スペシャル番組として放送しているフジテレビを代表するバラエティ番組の一つ。今年も恒例の“不幸自慢”ハガキ募集し、さんまサンタ、八木サンタが2時間生放送で聖なる夜を盛り上げる。
◆今年の放送が決まった際の感想は?
八木:「今年はあるのかな?」と、毎年10月くらいになるとドキドキするし、そのあたりから周りの人にも「今年はあるんですか?」と聞かれることが多くなるんです。そのときはまだ決まっていないので、「分かりません」と答えるのですが、今年もあったなという思いです(笑)。
◆番組の魅力は?
八木:生放送で一般の方とのやりとりができるっていうのは、さんまさんの一番得意なところですよね。さんまさんのトーク力を存分に楽しめるシンプルな作りになっていると思います。さんまさんに対する信頼感がスタッフの皆さんにあって、さんまさんの空気感を感じ取って動いている。せっかくのトーク力を削いでしまうとなかなかスムーズにいかないところもあると思うのですが、みんなでそれを盛り上げていこうとしている感じがあります。シンプルでありながら計算されているというか…。
三宅:さんまさんの魅力を引き出すというのはもちろん、その魅力を引き出す要素として、八木さんが隣にいる。それが欠かせないです。八木さんとさんまさんの二人の空気が最初から全然変わってないよね。さんまさんも八木さんを信頼しているし、何を言っても返してくれる。さんまさんいわく八木さんは「何の欲もない」。ずっと変わらずで。二人のコンビがいいですよね。
八木:でも、1年目からすぐにできたわけじゃなくて。三宅さんもさんまさんも忘れているかもしれないのですが、最初の放送でさんまさんが「そうか~それはプレゼントあげられへんなー」って言って電話をバンって切ったときに、「えっかわいそう~!」って私が言ったことがあったんです。それについて、後で三宅さんから「かわいそうってないよね」という話をされて。目の前の人がかわいそうでも、見ている人がそれをフェアだと思うのが大事。豪華なプレゼントがたくさんありますが、あげられる人とあげられない人、見ている人があげられないと思ったら、それはかわいそうじゃないんだと。
◆過去を振り返って一番印象的だったお話はありますか?
八木:これこそ生放送だなと思ったのが、携帯が出始めのころに、「携帯電話を持って外でしゃべっていたら家族に家を閉め出されちゃって…」とおっしゃっていた人がいて。「今ベランダなんです」って。
あとは、よく話題にも出ますが、間違い電話をしてしまったことがあって。おばさまが出られて、さんまさんが自己紹介や番組の説明をして、間違いを謝った後に「今何されてたんですか?」って聞いたら、ジグソーパズルって(笑)。そういうこともあったり、彼女にフラれて電話してます、とか…。いろいろありました。
◆何年もさんまさんと司会をしている上で、意識されてきたことはありますか?
八木:先程話した、最初に三宅さんに言われたことはずっとすごく覚えていて。見ている人にとってフェアであることを大事にしようと思っています。それは、ニュースや報道など他の仕事をやる上でも大事にしていますし、この番組でも心掛けています。さんまさんはかわいらしい女性にすごく甘いんですよ(笑)。「切れ!」ってみんなが思っていても、「そうか~、(プレゼント)やるか~」って言ったりするときもあって、それはフェアじゃないので(笑)。許容範囲を超えたときは私が切ることにしています。私とさんまさんどちらかが甘いときがあっても、二人でフェアでいればいいかな、と。
三宅:八木さんが切っても誰も文句を言わないと思います。唯一、さんまさんと視聴者さんの電話を切れる人(笑)。さんまさんがそういうときは八木さんが切ってよ、というのもあるし、今までもその判断は間違ってないと思います。
八木:三宅さんに「時には自分から切ってもいいんだよ」と言われてから、バンバン切るようになりました(笑)。切りすぎじゃないかってときもありますけど(笑)。
三宅:全然知らない方が豪華な賞品を持っていくのは、普通に見ていたら「チクショー」って思うわけだよね(笑)。それ相応のお話をされる方を見極めるという、その判断は難しいとは思いますが…。
八木:生放送なので、そのあたりは緊張感はありますよね。
◆あらためて、さんまさんのすごいと思う部分はどこでしょうか?
八木:もう、人と思ってないんですよ(笑)。年齢を重ねれば重ねるほど、宇宙人じゃないかと思ってきています(笑)。人っぽくないんですよね、日常生活から。知れば知るほど不思議なことが多いです。だから、全てがすごいですね(笑)。
三宅:神ってくらい?(笑)
八木:笑いの神さまがついているのは確かだと思うんですけど、引き寄せるにしてもほどがあるというか…。宇宙人だと初めて確信したときがあって。さんまさん、体温計が反応しないんですよ(笑)。今一つ体温計が反応していなくて。そのくらい宇宙人です(笑)。
三宅:この世のものではないというね。
八木:さんまさんに近い人ほど感じますね。
三宅:さんまさんは、動物的な勘が優れていると思います。いろいろなことに気がつくところがすごいのと、記憶力もすごいです。「昔こうだった」という、人の嫌なことだけは覚えてる(笑)。
八木:気に入ったエピソードは絶対忘れないですよね。記憶力、勘の鋭さなどは、生まれ持ったもの以上に、ものすごく努力されているんですよ。いろいろなものをたくさん見たり読んだりしていて。さらに、人よりも寝る時間が短くて済むそうなので、他の皆さんが寝ているときもインプットに使ってらっしゃるんじゃないかと思います。でも絶対それを見せないし、言わない。
三宅:さんまさんは、自分のプロデュースがすごくうまい方だと思います。
◆これまで番組をやられてきて、時代の変化を感じたことはありますか?
八木:電話の歴史が変わりましたよね。30年前、私は携帯電話も持っていなくて、携帯が出来て初めて携帯を持ったときは、携帯自体の大きさもすごく大きくて。携帯を持って家を出てきたと思ったらコードレスフォンだったとか(笑)。今は皆さんスマホを持っていますし、この番組でも昔は家から電話していたのが、外から電話をかけられる方も増えました。それに、今は着信履歴が残りますので、間違い電話でかけた相手から電話がかかってきてしまうというのもありますね。この30年で電話の歴史が変わったことが大きかったです。
クリスマスの感覚も変わりましたよね。昔は、恋人といないと…という感じだったのが、今は一人でも楽しまれる方がたくさんいて。その中でも、つらい思いをした方、一年の中で過ぎて笑い話にできることなどをお電話していただけるとうれしいです。
三宅:クリスマスに仕事をされている方もいらっしゃると思います。そういう方たちに救いの手を、という意味でこの番組が始まったんだよね。
八木:そうでしたね。
三宅:今年は25日の深夜に放送ですから、もうクリスマスは終わってますよね(笑)。
八木:24日、25日を経て、それでもまだ寂しい方がいれば…。
三宅:一人でも大丈夫だと思っていたけど、そうでもないっていう方に電話してほしいですね(笑)。
番組情報
『明石家サンタ史上最大のクリスマスプレゼントショー2022』
フジテレビ系
2022年12月25日(日)深夜0時45分~2時45分
公式HP:https://www.fujitv.co.jp/santa/
<ハガキ募集要項>
寂しい出来事の内容・住所・氏名・年齢・職業・電話番号をハガキに明記の上、下記宛先へ郵送にてお送りください。
〒119-0188 フジテレビ 「明石家サンタ」係
締め切り:2022年12月21日(水) 消印有効
※情報の取り扱いなど、詳細は番組HPに記載