『ザ・トラベルナース』安達祐実インタビュー「第5話をご覧いただくことで、吉子さんが少しかわいらしく見えてくるんじゃないかな」

特集・インタビュー
2022年11月17日

スーツケースひとつで各地を渡り歩き看護に従事する、優れた資格を持ったフリーランスの看護師=トラベルナースの活躍を描く痛快医療ドラマ『ザ・トラベルナース』(テレビ朝日系 毎週木曜 午後9時~9時54分)。

岡田将生さん演じる、仕事はできるが態度が大きい意識高い系ナース・那須田歩と、中井貴一さん演じる、圧倒的なスキルを持つ謎のスーパーナース・九鬼静が、慣習にとらわれて凝り固まった病院を、患者ファーストで医療現場を改革していく。

TV LIFE webでは、そんな物語の舞台となる「天乃総合メディカルセンター」で働く女性キャストの皆さんにリレーインタビューを敢行。今回は、今夜放送の第5話でフォーカスが当たる、看護師・金谷吉子役を演じる安達祐実さんが登場する。

仕事はできるものの、感情を表に出さない吉子が抱える“意外な過去”が明らかになる今回。そんな吉子を演じるポイントや、撮影現場でのエピソードをお聞きしました。


◆吉子は、中堅ナースとしてきっちり仕事をこなすいっぽう、無表情で何を考えているか分からないところがありますね。

効率主義で感情をおもてに出さず、笑うことも滅多にない…というキャラクターですが、かといって人とまったくコミュニケーションが取れないかというと、そうでもない。ある理由があって、仕事に生きると決めたのですが、彼女の過去が描かれる5話までは、ずっと謎めいたままで。エグゼクティブプロデューサーの内山(聖子)さんからは、「最初はちょっと、不気味な人に見えてもいい」と言われていたので、若干怖いなと思った方もいるかもしれません。吉子さんのそんなキャラクターが、作品のちょっとしたスパイスになっていたらいいなと思います。

◆演じる上で苦労されているのは、どのようなところでしょうか。

現場の雰囲気が本当に良くて、ナースステーションのシーンもワイワイ撮っていますし、看護師たちが共同生活をおくっているナースハウスの撮影は、特に和気あいあいとしているんです。なので、ついその空気に乗ってしまいそうになるんですけど、吉子としては無表情を崩すわけにはいかない。監督から「吉子さんだけは笑わないで!」とよく指摘されてしまうので、雰囲気に飲まれないようにするのが大変です(笑)。

◆劇中のにぎやかさと同じくらい楽しい現場なのですね。

そうなんです! 特に、中井さんが入れられるアドリブに笑わないでいるのが大変で(笑)。私も長い間、演技の世界にいますが、アドリブって本当に難しくて、役者さん本人の感じが出すぎてしまったり、役からそれてしまいがちなんです。でも、中井さんの場合、あくまで役のキャラクターを守られたままアドリブを入れられる。それが本当に面白くて、あらためてすごい方だと尊敬しました。

◆現場の楽しい雰囲気が伝わってきますが、その中でもムードメーカーになっているのは?

野呂佳代さんです。本当に面白い方で。野呂さん演じる福美さんは、劇中でコミカルな部分を担っていて、監督から「こういう感じで言って」とせりふの言い回しを指定されることが多いのですが、野呂さんはそれを間髪入れずに完コピするんです。言葉で説明するのは難しいんですけど、それがとにかく面白くて。野呂さんが監督の言い方をオウム返しするたびに、現場全体が笑いに包まれて、とってもいいムードを作ってくれています。

◆先程お話にもあったように、第5話では吉子さんの過去が明らかになることで、その人となりが少しずつ見えてきますね。

第5話では、吉子さんが結婚していたころの過去が明らかになります。それまでの吉子さんって、端から見ていると、恋愛なんてしそうもない、色気のない役なので、周りのナースたちも「吉子さんにもそういう時期があったんだ…」と驚くのですが(笑)。そして、結婚していた当時のエピソードから、吉子さんはこういう思いを抱いて、こういう傷を負っていたんだということが分かっていきます。第5話をご覧いただくことで、吉子さんの人との距離の取り方とか、無表情な感じが、少しかわいらしく見えてくるんじゃないかなと思います。

◆ぶつかりながらも絆を深めていく歩と静の関係については、どう感じていますか?

お互いを理解するまでは衝突することの多かった2人ですが、後半はどんどんバディと呼べる存在になっていく。本当に素晴らしい関係だなと思います。お芝居の上でもそうですし、普段の岡田さんと中井さんを見ていても、歩と静と通じるところがあるんだろうなと感じました。お芝居のお話をされているんだろうなというところを、何度もお見かけしていたのですが、いい意味でお2人の世界というか、そういう空気ができていて。信頼関係が垣間見えて、歩と静の関係と同じくらいすてきだなと思っています。

◆作品全体の魅力は、どのようなところに感じていらっしゃいますか?

静さんが歩さんに語り掛ける言葉は、私たちナース全員に言えることなんだと思います。その言葉を聞きながら、ナースとしてはもちろん、人間として人とどう寄り添うべきかに気づかされて、胸を打たれました。制作発表会見の際に中井さんもおっしゃっていましたが、この作品は医療ドラマというより、ヒューマンドラマと表現したほうがしっくりくる。人間の心はどうあるべきかということを、私たち全員が問い掛けられる。そこが最大の魅力かなと思います。

SPECIAL TOPIC

Q. 作品名の“トラベル”にちなみ、共演者の皆さんと“女子旅”に行くとしたら、どこに行って、どんなことをしたいですか?

今の私の願望がだいぶ入ってしまっているかもしれませんが、温泉でゆっくりしたいです(笑)。あまり詳しくないので、具体的な場所をあげるのは難しいですが、露天風呂に入れて、美味しいものが食べられる温泉地だったら最高ですね。海の幸が食べたいので、場所は海が近いほうがいいかな。お部屋は和室を希望。布団を並べて、みんなで川の字になって寝たいので(笑)。オシャレな女子旅というより、修学旅行みたいな旅のほうが楽しそうですね!

PROFILE

安達祐実
●あだち・ゆみ…1981年9月14日生まれ。東京都出身。A型。2歳でキッズモデルとして芸能界デビュー。以来、ドラマ、映画、舞台などで幅広く活躍。近年の主な出演作は、主演を務めた『捨ててよ、安達さん。』、『にじいろカルテ』。映画「極主夫道 ザ・シネマ」ほか。

●photo/徳永徹 text/海老原誠二 stylist/髙橋志織 hair & make/稲月聖菜(MARVEE)

番組情報

『ザ・トラベルナース』
テレビ朝日系
毎週木曜 午後9時~9時54分

公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/the_travelnurse/
公式Twitter:https://twitter.com/the_travelnurse
公式Instagram:https://www.instagram.com/thetravelnurse_ex/

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当選者には、TV LIFE公式TwitterアカウントよりDMでお知らせいたします。

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<応募締切>
2022年11月24日(木)午後11時59分

※応募規約(https://www.tvlife.jp/present_rules)をご確認いただき、ご同意の上、ご応募ください。

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