【M-1ファイナリストカウントダウン(4)】ダイヤモンド/最悪の1年!?のシメには歓喜が待っている「“マヂカルラブリーパターン狙い”は撤回!一発で優勝します!」

特集・インタビュー
2022年12月12日
ダイヤモンド(左から野澤輸出、小野竜輔)©M-1グランプリ事務局

漫才日本一を決める「M-1グランプリ」が今年も開催される。昨年は“2人合わせて93歳”のコンビ・錦鯉が優勝という驚きをもたらし、その後のテレビ出演も激増。この1年で大きく躍進し、日本中に大きな笑いと希望を振りまいた。また、昨年のファイナリストからはランジャタイやモグライダーなど、何組もの芸人が飛躍を遂げた。

今年のファイナリスト9組はいわゆる“常連組”がおらず、決勝初進出が5組、2度目の決勝進出が4組のフレッシュな顔ぶれ。TV LIFE webでは、毎日1組ずつファイナリストのインタビューをお届けしていく。

4組目は、初の決勝進出を果たしたダイヤモンド。2017年にコンビを結成し、2021年には元旦恒例となっている若手芸人の登竜門的番組『ぐるナイおもしろ荘!』(日本テレビ系)で優勝。東京よしもと若手の劇場・ヨシモト∞ホールを主戦場に、着実に力をつけてきた。

今年はネタの作り方からボケ・ツッコミの役割確立、衣装に至るまですべてを変えて臨んだ結果、昨年までのファイナリストの多数が準々決勝で早々に姿を消すほどの厳しい戦いを乗り越え、念願の決勝進出を果たした。


◆決勝進出、おめでとうございます。まずは今のお気持ちを聞かせてください。

小野:まだ実感が湧いていないのが正直なところです。決勝進出者発表のときに一番に呼ばれたんですが、(一番とは)思ってもみなかったので驚きました。その後、(6組目に呼ばれた)真空ジェシカくらいまで全然何も耳に入らなくて。「あれ、本当にオレら呼ばれた……?」となっていました。スマホが(祝福LINEの通知で)ずっと振動し続けているので、それで少しずつ実感してきています。

野澤:もちろんうれしいんですが、ちょっと怖くなってきてもいます。僕、占いをけっこう信じてしまうタイプなんですが「今年は最悪だ」と言われていたんです。昨年末に骨折して今年前半は4〜5か月松葉杖をついていたこともあって、ホントに最悪な年だなと思っていて。今年は終わっていないので、まだ最悪なことは起き得ますよね。決勝当日まで“最悪”が続いたまま泳がされているんだったらどうしよう……と。

小野:確かに決勝でやらかすのは一番最悪だな(笑)。でも、オレも先月くらいに占いに行ったら、「11月から野澤の運勢がよくなる」と言われたから大丈夫! 僕ら2人とも占いやくじが好きなんですよ。

野澤:だから笑御籤とは相性がいいと思います。

小野:トップ(ネタ披露順1番目)でもうまく行けそうだよな! ……いや、ウソです。本当は6番目がいいです(笑)。

◆今年の年末は決勝が控えているので、もう骨折しないようにしてくださいね。

小野:でも、決勝で松葉杖も面白いですけどね、史上初ですし(笑)。

野澤:そうなったら売れるだろうなぁ。(昨年と)逆の足ならいいかな。でもいまだに階段でつまずいたりするんです。

小野:発表の記者会見でも、階段おりるときちょっと不安でした。昨年骨折した事故現場が劇場の舞台下手(しもて)側の階段だったので、決勝でも下手には気を付けたいと思います。

ダイヤモンド(左から野澤輸出、小野竜輔)©M-1グランプリ事務局

◆今年の準決勝までを振り返ってみると、いかがでしたか?

小野:今までのM-1だと、歴代のファイナリストたちはこんなに早々に落ちないというイメージだったので驚きました。でも、そんな中で自分たちが進めたことがうれしかったです。

野澤:面白い人が順当に勝ち進んでいるなと感じていたので、「審査員は相変わらず面白いひとを見極めているな」と。審査員の方々を称えたいです。僕らを選んでくれたわけですから。

◆お2人の強み、「ファイナリストの中で自分たちが一番○○だ!」と言えるものは何でしょうか?

小野:「一番骨が弱い」は確定していますね。あと、たぶんですが僕が一番高い腕時計をつけています。マヂカルラブリーの村上さんがM-1で優勝した時につけていたものを譲り受けた、90万円の時計です。

野澤:小野が「一番かっこいい」ですね。

小野:ありがとう! 野澤は「一番パーマが似合ってる」よ!

◆ほかのM-1ファイナリストの中で意識しているコンビはいますか?

小野:キュウは一緒にライブもやっているので、2組で決勝に上がれたのはうれしいです。僕ら2人とも、キュウのネタが好きで。

野澤:キュウとは面白いと思うことが似てるんです。

◆敗者復活で勝ち上がってきたら脅威になると感じるコンビは?

小野:全組怖いですが、やっぱりオズワルドですね。あと、大好きなダンビラムーチョ。発表の後、ダンビラが「マジがんばってほしい」と声をかけてくれて泣いちゃいました。一緒に決勝でネタができたらうれしいです。

野澤:特に僕は、(ダンビラムーチョの)大原とルームシェアしているくらいなので。

小野:仲が良い芸人が多くて。敵というより友達みたいな。でも“脅威”と言われると、やはりオズワルドで。

ダイヤモンド(左から野澤輸出、小野竜輔)©M-1グランプリ事務局

◆優勝すると賞金1000万円です。どう使いますか?

小野:なんだろうな〜引っ越しですかね。

野澤:リアルだな(笑)。僕はマンガやDVDを大人買い。「HUNTER×HUNTER」がめっちゃ好きなので、単行本、DVD、フィギュアや原画とかを全部買いたいです。

◆優勝後にM-1チャンピオンとして冠番組を持てるとしたら、どんな番組にしたい?

野澤:言葉が大好きなので、教育番組的な日本語にまつわる番組をやりたいです。日本語の教授と「この言葉の語源ってこうなんですよね!」みたいな話をしたり。

小野:それ、おもしろそうだな。僕はお世話になった人とお酒を飲む番組を、一生やっていたいです。

◆最後に決勝へ向けた意気込みを!

小野:マヂカルラブリーさんが大好きで、お世話にもなっているので、これまでずっと「決勝で一度最下位をとって、3年後に優勝する“マヂカルラブリーパターン”を狙います」と言い続けてきたんですが、やっぱりやめて普通に優勝します。一発で決めます!

野澤:“ミルクボーイパターン”でね。“霜降り明星パターン”もか。

小野:マヂラブさん、すみません!

●text/松田優子

ダイヤモンド(左から野澤輸出、小野竜輔)©M-1グランプリ事務局

番組情報

『M-1グランプリ2022』
ABC・テレビ朝日系列全国ネット ※生放送
2022年12月18日(日)午後6時34分 〜10時10分

『M-1グランプリ2022 敗者復活戦』
ABC・テレビ朝日系列全国ネット
2022年12月18日(日)午後2時55分〜5時25分 ※一部地域を除く

『M-1グランプリ2022 アナザーストーリー』
ABC・テレビ朝日系列全国ネット
2022年12月26日(月)午後11時15分〜深夜0時15分

番組公式HP:https://www.m-1gp.com/

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©M-1グランプリ事務局

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