滝澤諒「シブヤはオン・オフがはっきりしてる。年上の2人には甘えてました(笑)」『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageインタビュー

特集・インタビュー
2023年02月06日

滝澤諒

3月2日(木)から開幕する『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》に出演する滝澤諒さん。2020年の『~-track.2-』上演以来、有栖川 帝統(ありすがわ・だいす)役を務めている滝澤さんに、本作の魅力や、シブヤ・ディビジョンのメンバーとのエピソードを聞きました。TV LIFE誌面(2月1日(水)発売号)ではWEB未掲載のカットと共に、キャラクターに対するアプローチ方法などのお話も。誌面と合わせてお楽しみください!

◆『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stageシリーズ(以下、『ヒプステ』)の魅力はどんなところにあると思いますか?

ひと言で言うと、キラキラ度200%なところでしょうか。とにかく派手で、パワーがあって、楽曲にも力があるっていうのは強みだと思います。2.5次元作品というのは、原作があって舞台があるわけなんですけど。『ヒプステ』に関しては、原作をまだご覧になったことがない方が体験しても、このパワーのすごさは伝わるんじゃないかなと思っていて。設定や演出のすごさに加えて、僕たちは体を使ったパフォーマンスで、この作品を盛り上げることに貢献していければと思います。

◆パフォーマンス部分も、歌にラップにダンスに芝居と、いろんな技量が求められる作品ですね。

僕が初演の『-track1-』を観させていただいたときに、映像やパネルを使った演出など、仕掛けがとても多いなと思いました。その効果もありつつ、ダンサーさんたちの生のパフォーマンスや役者がキャラクターとしてパフォーマンスを展開しているという点が、一番印象に残ったんです。仕掛けや効果に加えて、その場に立って、自分たちの体で表現することが最大の武器になっている。また、キャラクターに関しては最初の公演のときはまだアニメ化もされていなかったので、僕たちにとってもお客様にとってもどう動くのかが未知数で。そのキャラクターに対してどれだけ愛を持って取り組めるかがより大事になるなと感じました。

◆『ヒプステ』ならではの演出面での特徴などはありますか?

(演出を手掛ける)植木豪さん自身がすごいパフォーマーなので、パフォーマンスに関するアドバイスが具体的なんです。こういうふうに腕を広げて、こうやって上げて…というように、抽象的ではなく具体的に教えていただけたので、とても心強かった。「もっと大きく」とか「ダイナミックに」といった表現だと、どの程度なのかは個人によって違ってきてしまいます。そこを言語化して、的確に教えていただけたので、見違えるように雰囲気が変わった。また、僕たちの意見もすごく尊重してくださるんです。だからいろんな意見も言いやすかったし、言葉のキャッチボールの多い現場でしたね。風通しのいい空気感を、豪さんはじめ、カンパニーのみんなが作ってくれていたんです。

◆これまで出演してきて、ファンの方たちの声はどう届いていますか?

本当にありがたいお言葉をたくさん頂いていまして。公演が始まる前までは、どんなふうに受け止められるんだろうか、という不安もあったんです。でも皆さん、本当に楽しんでくださって。この作品を通じて出会えたファンの方もたくさんいて、ありがたかったですね。「キャラクターにハマっている」とか「うまく踊れている」というのももちろんうれしいのですが、「『ヒプノシスマイク』の世界観にハマっている」と言っていただいたときが、一番うれしかったなぁ。キャラクターとしてもですけど、僕自身の中に潜在しているマインドが、この作品の雰囲気にハマっているというご意見を頂いたときは、めちゃくちゃうれしかった。作品や演じるキャラクターって、自分が望んで得られるものではなくて、出会いなんですよね。自分を選んでいただいて、自ら飛び込んでいった世界で好きなものを表現できて、観客の皆さんにもバチっとハマったというのは、本当に奇跡だなと思いました。

滝澤諒

◆素材がキャラクタービジュアルとボイスドラマだけという段階で、初めて生身でキャラクターを演じるというのは、かなりハードルが高い印象です。

これはもう捉え方次第なんですが、“材料が少ないからやれることも少ない”となるのではなく、自分が表現するものでお客様のイメージの選択肢を増やせたらと思ってやっていました。解釈の幅を広げたいというハングリー精神は、キャストのみんなに共通していたと思います。マイクのさばき方ひとつにしても個性が出ますし、そこは役者さんそれぞれの解釈で挑戦している感じでしたね。僕は頂いたストーリーの中で、自分がこのキャラクターだったらこう感じるなという感情をベースに考えて作り上げていきました。動きが先行してしまうと、ちょっと嘘っぽくなってしまう。ラップもストーリーに沿った台詞になっているので、そこも感情先行でやっています。

◆二部構成の舞台の中で、前半のストーリーと、後半のライブ部分とでは意識を分けているということでしょうか。

そうです。二部のライブはまた別物ですね。一部はストーリーの中に組み込まれているけど、二部は独立したパフォーマンスとしてやっているので。ぜひ、一度生で観ていただきたいです。配信でカメラの切り替えとかも相当こだわってくださっているのを見るのも楽しいのですが、生の舞台では、映像の画角から外れたところにもいるキャラクターが見られますから。

◆シブヤ・ディビジョンは、どんなカラーのグループですか?

これまで、いろんなところで「シブヤは真面目だよね」って言われてきたんです。みんなで集まって、綿密に決めてやっているイメージがあると。でも中にいる僕からすると、わりとオン・オフがハッキリしているんですよね。みんなで集まるときは集中してやって、終わったらスッとオフになる。メリハリがしっかりしてます。全てのシーンにおいて、みんなでちゃんと話し合っていますけど、一生真面目なわけじゃなくて(笑)。ここからここまでは真面目モード、あとはみんなでダラダラおしゃべりしようぜ、っていう。部活終わりじゃないけど、稽古終わりとかにダラダラ3人でしゃべりながら帰っていたし。「謙ちゃん(安井謙太郎)、おごってくれないかな~」とおねだりして、自販機でいろいろ買ってもらったり(笑)。いろんなところで年上の2人に甘えてますね。

◆有栖川 帝統はギャンブラーですが、滝澤さんにギャンブラーっぽいところはありますか?

僕自身は、ギャンブルは全くやらないんですよね。駆け引きという意味ではどうなんだろう…? トランプとかは、めちゃくちゃ弱いです。感情が顔に出てしまうので。コンビニのくじとかも、欲しいものがあっても途中ですぐ諦めてしまう。当たるまで引く! みたいなのはないですね。そもそも、物欲があんまりなくて。

◆お部屋もきれいですか?

物は少ないです。そのほうが頭もクリアになるので。買い物にはときどき行きますし、見に行くのも楽しいのでそれはそれでいいんですけど。数は少ないですねぇ。同じ服を着ていることが多くて、ファンの方も気づいていらっしゃると思います(笑)。そこは僕的に、優先順位が低いんです(笑)。

◆毎日のルーティンはありますか?

2年ぐらい前からランニングをしていて、毎日10キロ走っています。最初はキツくて、公演後とか10キロも走れなかったんですけど。だんだん慣れてきました。ずっと続けていると、やれない日があるとむしろ気持ち悪いんですよね。仕事で一日中撮影だったりして走れないと、気分が落ち着かない。続けることで得られる安心感ってあるんだなって。元々は外を走っていたんですが、雨や雪で走れないってなったら、習慣として続かないんですよ。だから天気を言い訳にできないようにして、ジムのランニングマシーンで走るようにしました。時速10キロで1時間走るのが日課になっています。

PROFILE

●たきざわ・りょう…1998年2月14日生まれ。神奈川県出身。O型。2008年に劇団四季「ライオンキング」ヤングシンバ役で本格デビュー。リアルファイティング『はじめの一歩』The Glorious Stage!! 宮田一郎役、「SK∞ エスケーエイト The Stage」ランガ役などを務める。Dance & Vocalユニット・Hi!SuperbのRYOとしても活動中。

公演情報

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage
《Fling Posse VS MAD TRIGGER CREW》

2023年3月2日(木)~5日(日)
大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

2023年3月9日(木)~19日(日)
東京・TOKYO DOME CITY HALL

<STAFF&CAST>
原作:EVIL LINE RECORDS
演出:植木豪
脚本:亀田真二郎
出演:安井謙太郎、坂田隆一郎、滝澤諒/阿部顕嵐、水江建太、バーンズ勇気 ほか

<STORY>
武力による戦争が根絶されたH歴。人の精神に干渉する特殊な“ヒプノシスマイク”で、男たちが己の威信をかけたディビジョン・ラップバトルを繰り広げる。本作では帝統(滝澤)が属するシブヤ・ディビジョンと、ヨコハマ・ディビジョンが相まみえる。

公演HP:https://hypnosismic-stage.com/
公式Twitter:@hm_rtstage https://twitter.com/hm_rtstage

©『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』 Rule the Stage製作委員会

●photo/干川 修 text/根岸聖子 hair&make/三輪千夏

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