テレビ情報誌「TV LIFE」で、今後さらなる活躍が期待されるネクストブレーク俳優&女優の魅力を紹介する連載「#今旬コレクション」。WEB版では、本誌に収まりきらなかったエピソードをスペシャル動画も交えて紹介します。第52回はドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ系)に出演中の前田拳太郎さんが登場です!
「#旬コレ 7seconds CHALLENGE」前田拳太郎
◆本作で初の月9出演です。
お話を頂いたときは、とにかくびっくりしました。「うそでしょ? 何かのドッキリ?」って(笑)。それこそ本作で共演させていただいている北川景子さんの出演作『ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』などを見ていた僕にとって、月9は夢であり憧れの場所で。いつか出られたらいいなと思っていましたが、まさかこんなに早く実現できるとは思ってもみなかったです。
◆プレッシャーはなかったですか?
ありました。月9という枠についてもそうですし、そうそうたるキャストの皆さんとお芝居をさせていただくことについても「大丈夫かな?」と不安でいっぱいでした。でも仮面ライダー出演後初の作品ということで、俳優としてまた新たな一歩を踏み出すタイミングでもあったので、全力でやるしかないなと。
◆演じていく中で、ライダー作品との違いを感じることはありましたか?
仮面ライダーでは、小さなお子さんに理解してもらいやすいお芝居を意識していました。何げない会話のシーンでも、リアクションをオーバーにしてみたり。せりふに関しても、分かりやすい言い回しが多かったと思います。でも本作はヒューマンドラマで一人一人のキャラクターが確立している分、リアリティを持たせなければならなくて。僕はライダー作品の名残からか、大げさなお芝居をしてしまうこともあり、最初のころはさじ加減が難しかったです。
◆現場で先輩キャストの方々からアドバイスを頂くこともありますか?
そうですね。特に藍井役の山田裕貴さんは、撮影後に「次はこうやって動いてみたらどう?」「今のもよかったけど、こういう言い方もあるよ」などと具体的なアドバイスをしてくださいます。演じる前に自分で深く考えていても気づかなかった新たな発見ができて、劇中の授業同様本当にためになります。
◆同じ学生である真中役の高橋文哉さんも仮面ライダー出身ですよね。もともと交流はあったんですか?
当時、僕が撮影をしているときに文哉君があいさつに来てくれたことがきっかけでプライベートでも仲良くさせてもらっていました。本作で共演できると知ったときもすごくうれしくて。僕は自分から話し掛けにいけないタイプなので、もともと知り合いだった文哉君が同じ現場にいてくれてすごく心強かったです。文哉君と(前田)旺志郎君を中心に輪が広がっていって、学生役の5人の仲もだんだんと深まってきているんじゃないかなと思います。
◆本作で演じる水沢とご自身の共通点はありますか?
水沢は一匹狼なのですが、不器用ながらも実は友達を大事にしているキャラクターで。僕も自分のことより他人のことを優先して考えるところがあるので、そこは唯一似ているかもしれません。自分で言うと何だかきれいごとのように聞こえてしまう気がしますが…(笑)。
◆自分本位になりがちなところでも、他人を優先して行動できるのはすごく素敵ですし、前田さんが優しい方だからこそですよね。
確かに周りの友達からは「優しいね」と言ってもらえることが多いです。でも、それは僕自身が人からどう思われているのかが気になって、場の空気を読みすぎてしまうからだと思うんですよね。現場でも「今話し掛けて大丈夫かな?」「これ言ったらどう思うかな?」とついつい様子をうかがってしまいます。
◆気を使いすぎて、気疲れしてしまうことはないですか?
それはないです! もし仮に疲れるようなことがあったとしても、一人の時間を使ってリフレッシュをしてバランスを取るようにしています。大好きなアニメを見たり、サウナに行ったり、ライブハウスに行ったり…。とにかく好きなことをします!
◆切り替えがお上手なんですね。ちなみに最近で一番のリフレッシュ方法は?
バンドもののアニメを見ていた影響で、バンドが熱くて。生の音を浴びたくなってライブハウスに行きました。ライブならではの熱量が最高でしたし、終わった後無性に楽器が弾きたくなってギターを買ってしまいました。全く弾けないのに…(笑)。
◆衝動買いですね(笑)。今回の役柄からも影響を受けた部分はありますか?
最初のころは、楽屋でも一匹狼な行動をとりがちだったと思います(笑)。みんなと同じ部屋にいても、何となく誰もいない端っこの席に座ってしまったり、本当はワイワイ話したいのに「話しかけてくれないかな~」と待ってみたりして(笑)。でもみんなそんな僕のことを理解してくれているのか、自然と輪に入れてくれて。温かいキャストの皆さんに囲まれて日々撮影できていることがすごく幸せだな~と思います。周りの方々の支えもあり、最近は少しずつお芝居を楽しむ余裕ができてきました。弁護士を目指してこれからさらに成長していく水沢と共に、僕自身も俳優として成長していきたいと思っています。そして、本作が僕にとっての代表作となるようにクライマックスまで全力で駆け抜けていきたいです。
PROFILE
●まえだ・けんたろう…1999年9月6日生まれ。埼玉県出身。O型。主な出演作は『仮面ライダーリバイス』など。
番組情報
『女神の教室~リーガル青春白書~』
フジテレビ系
毎週月曜 後9・00~9・54
●photo/小澤正朗 text/矢嶋咲良