ムラタコウジ原作の『アカイリンゴ』を小宮璃央主演で実写化した本作。“過激すぎてBANされた”こともある問題作で、性行為が法律で禁じられた近未来の日本を舞台に、欲望に揺れる心情と理性で抑えきれない衝動を鮮烈に描いている。
そんな本作で川津さんが演じるのは、小宮さん演じる主人公・犬田光の幼なじみ・水瀬優。男勝りで、犬田を「うんこマン」「お前」と呼ぶなど表向きは言葉悪く接するが、実は強く惹かれている彼女の複雑な心情を、持ち前の演技力で繊細に体現している。
今回は、自身が演じる水瀬の魅力について、小宮さんや新條由芽さん(宇宙美空/ウチュラ役)をはじめとする共演者とのエピソード、ご自身が惹かれるキャラクターについてなどを川津さんにインタビュー。今後してみたいことなど、プライベートの話題にも注目です。
◆本作の放送開始前、川津さんは水瀬について「ヒロインでもあるしヒーローでもある」というコメントを出されていました。物語も後半に差し掛かった今、あらためて水瀬というキャラクターの魅力はどのような部分だと感じていますか?
犬田は周囲に振り回されがちで、人の意見に流されやすい子なのかなと思っています。水瀬はそんな犬田を守るために一緒に行動したり、時には自分を犠牲にしてかばったりするのですが、彼女のそういう部分は当初から変わらず力強さを感じていて。恋愛や性のことになると子どものような一面を見せたり、何事にも一生懸命なところもかわいらしいですよね。
◆一見正反対の2人ですが、水瀬は犬田のどのようなところに惹かれたと思いますか?
水瀬は何でもできて、先のことも読める性格なので、たぶん幼少期から全てが予想通りといいますか、あまり刺激のない生活を送っていたんじゃないかなと思うんです。でも、きっと犬田と出会ったことでいろんなことが予想通りにいかなくなって、自分を頼ってくれるから放っておけなくて…。犬田のテストの順位を1位にするために自分はわざと間違えたりと、母性のような愛情がいつしか恋につながっていったんだと思います。
◆主演の小宮さん、新條さんとは以前から面識があったとお聞きしていますが、共演されての印象はいかがですか?
小宮君はオープンかつおおらかな性格なので、最初の本読みの段階から気を遣わずにやらせていただいています。小宮君と由芽ちゃんは共演経験が長く、撮影前から関係性ができ上がっていたのですが、そこに私を温かく迎え入れてくださって。3人でのシーンが多く、待ち時間なども常に3人でいたので、2人との距離をいち早く縮めることができました。
◆作品の雰囲気と相対して、現場はとても穏やかそうな印象を受けます。
はい。水瀬も過激なせりふが多く、どう表現すべきか悩む部分もあったのですが、スタッフさんも皆さん親身になってくださって、インティマシーシーン(性的なシーン)もいい空気感の中で見せ方を固めていくことができました。小宮君や由芽ちゃんはもちろん、他のキャストの方々ともサウナなどの趣味の話をしたり、おいしいお店を共有し合ったり、和気あいあいと撮影させていただいています。また、年が近いキャストさんが多いので、(青原役の)飯田基祐さんや(犬田陽役の)和田聰宏さんが現場にいらっしゃると、雰囲気がガラッと変わるのも楽しいです。
◆本作には個性豊かなキャラクターが続々と登場しますが、川津さんご自身が惹かれるキャラクターは?
それはもう、壇田先生(森咲智美)です! セクシーで、せりふや仕草も印象に残るものが多いですし、水瀬とは正反対のキャラクターなので。以前から森咲さんのことはバラエティ番組などに出演されているのを楽しく拝見していたのですが、時間があれば台本を読み込んで監督にお芝居の提案をされている姿を見て、あらためてそのプロフェッショナルさを感じています。
◆犬田が“性行為”の誘惑に立ち向かっているように、川津さんが立ち向かっている誘惑はありますか?
うーん…。滝行でしょうか(笑)。いつも友達と「旅行に行ったり、思い出に残ることをしたいね」と話をしているのですが、なかなかスケジュールが合わなくて実現できていなくて…。滝行でなくても、何か友達とアクティブなことをしたいです。
◆となると、川津さんはアウトドア派ですか?
確かに、友達と出かけたり、ご飯に行ったりするのも好きなんですけど、気分次第でひたすら家に引きこもっている時もあります。昔のドラマを見たり、録り溜めたバラエティを一気に見たり…。あと、最近は読書にもハマっていて、大人買いした好きなジャンルの本を1冊ずつ読み進めて楽しんでいます。
◆どのようなジャンルの本を読まれる?
不倫やこじらせた恋愛がテーマの小説が多いです(笑)。好きな女性作家さんがいるのですが、その方の作品をずっと読み漁っていて。新しい本はもちろん、お気に入りの作品を何度も読み返したりもします。
◆川津さんは数々の人気作で主演を務めるなど活躍の場を広げ続けていますが、目指している役者像などありますか?
あまり目標を決めないタイプではあるのですが、自分の強みや個性、「私といえばこう」というものを20代のうちに提示できたらいいなと思っています。なので、お仕事だけでなく、プライベートでもさまざまな場所に足を運んだり、「向いていなかったら次!」の精神で習いごとにもいろいろ挑戦できたらなって。最近はアクションに興味があり、早速レッスンに通おうとしているのですが、まずは何かひとつ長く続けられることを見つけたいです。
◆最後に、今後の『アカイリンゴ』の見どころのアピールをお願いします。
犬田と水瀬の恋愛模様はもちろん、犬田と水瀬、ウチュラの間に少しずつ友情が芽生えたり、その他の部分でも変化を見せていく人間関係は見どころのひとつかなと思います。前半ではその過激さが目立ったウチュラですが、それにも理由があったり、さまざまなキャラクターが深掘りされていくので、そういった部分も最後まで楽しんでいただけたらうれしいです。
PROFILE
川津明日香
●かわづ・あすか…2000年2月12日生まれ。東京都出身。A型。主な出演作は『仮面ライダーセイバー』『モトカレ←リトライ』など。近作に『君の花になる』『覆面D』などがある。
公式Instagram:https://www.instagram.com/asuka_kawazu/
●text/片岡聡恵
番組情報
『アカイリンゴ』
ABCテレビ(関西)
毎週日曜 深夜0時25分~
※ABCテレビでの放送後、TVer・GYAO!で見逃し配信あり
テレビ神奈川(関東)
毎週金曜 深夜2時~
※ほか地域でも放送予定
※DMM TVにて先行独占配信中(https://tv.dmm.com/vod/)
番組公式HP:https://www.asahi.co.jp/akairingo/
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2023年3月5日(日)午後11時59分
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