矢作穂香演じる新人の人事コンサルタント・人見まもるが、犬飼貴丈演じるブラック企業のドS社長・佐京紫織と出会い、新人離職率100％という前代未聞のブラック企業を改革する、痛快お仕事ラブコメディ『ひともんちゃくなら喜んで！』。
佐京が社長を務める会社「ジェットブラック」において、モンスター社員4人組＝マウント四天王の最後のひとり、スミレこと美澄レイ役で出演中の綱啓永さん。美しいルックスを武器に女性社員を次々と誘惑、社内の秩序を乱す妖艶なヒール役を見事に体現し、綱さんの魅せる新たな一面が大きな話題を呼んでいる。
今回はそんな綱さんが自身の演じるスミレや、お仕事への思いなどを語ってくれました。思わずときめくカッコいい回答から、知られざるちょっと意外な一面まで、綱さんの魅力がたっぷり。綱さん流のユニークなファッションのこだわりも要チェックです！
◆いよいよクライマックスを迎える本作ですが、ここまでＷ主演の矢作さん＆犬飼さんと撮影されて、座長ぶりはいかがでしたか？
もう、とにかく素晴らしかったです。現場ではとても優しくしてくださり、お芝居では引っ張ってくださり、タイトな撮影スケジュールの日もあったのですが、疲れた顔ひとつ見せずにいつも笑顔でやられていて、「この2人に付いていこう」と心から思える主演のお2人でした。
◆矢作さんからオープニングで踊っているダンスを教わっていたりと、楽しそうな現場の様子がSNSでも紹介されていました。
はい。矢作さんは本当に明るく、周囲への気遣いができる方で、役柄と同様にああいう方に人が付いていくのだろうなと感じました。今後の現場において、僕も矢作さんのような立ち振る舞いができたらいいなと思っています。
◆犬飼さんとは、以前ドラマ『-50kgのシンデレラ』でも共演されていますが、今回の共演を経て印象は変わりましたか？
犬飼さんとは2回目の共演なのですが、実は前回あまりお話ができなかったので、今回はたくさんお話ができてうれしかったです。最近も（速見仙役の）伊藤あさひ君の誕生日祝いを兼ねて、「焼肉に行こう」と誘ってくださっていて。（※取材は2月初旬）犬飼さんはジュノンボーイだけでなく特撮の先輩でもあり、接点が多くとても親近感を感じているので、ぜひ今後も仲良くしていただきたいです。
◆今回スミレを演じるに当たって、どのように役を作り上げたのでしょうか。
撮影に入る前に原作を読んだのですが、スミレが僕にはない部分をたくさん持っていたので最初はどうしようかと悩みました。それをせりふでカバーしていくのはもちろん、他に自分にできることはなんだろうと考えた時に、声のトーンをいつもと変えてみたり、背筋をしっかり伸ばしたり、そういう細かいことからやってみようと。姿勢を意識するようになってから「綱君って背高いんだね」と言っていただいたりもして、それもうれしかったです（笑）。
◆スミレの“美しさ”を表現するために意識したことは？
たくさんありますが、ひとつはささくれをきれいにしておくこと（笑）。スミレは指先をクローズアップしていただくことが多いので、ささくれを気にするだけでなく、普段は深爪な爪を整えてマニキュアを塗ったり、指のケアは意識的にやっていました。
◆スミレは佐京への憧れ、そして嫉妬から思いもよらない行動に出てしまいます。綱さんご自身は、スミレのように周囲の方々に嫉妬を感じることはありますか？
ライバルはめちゃめちゃいますが、嫉妬はしないです。僕より人気がある人、すてきな作品に出ている人を見るともちろん「いいな」とは思いますが、スミレのように負の感情は抱かないですし、むしろいいところを奪いたいのでよく見るようにしています。そして、そういう人たちって間違いなく僕以上に努力をしているんですよ。なので、「よっしゃ！ 僕も早く台本読もう！」と刺激になりますし、いい影響を与えてもらっています。
◆対して、スミレと共感できる部分は？
スミレの、実は自分に自信がないところは似ているかもしれません。僕自身も自分に自信がなく、見せ方についてもいろいろ考えてしまうことがあるのですが、その不安はきっと経験で埋めていくしかないんですよね。もちろん、数年前に比べると今のほうが自信を持ってお仕事にも臨めているのですが、周りと比べるとまだまだだなと。偽りの自信ではなく本物の自信を付けられるよう、いろいろなことに挑戦していきたいです。
◆本作では、人見が人事コンサルタントとして「ジェットブラック」の面々が抱える問題をいい方向にマネジメントしていきますが、綱さんがマネジメントされたい部分は？
なんでも後回しにしちゃうところ（笑）。例えば、今日もこのあと歯医者に定期検診に行きたいなと思っているのですが、実は2日前くらいにも「今日は絶対に歯医者に行く」と言っていたのに結局やめてしまったんです。ただ、これを積み重ねると、今後はスケジュールが埋まっていて物理的に行けそうになく、また先延ばしになってしまうので、今日こそは歯医者に行かないと…（笑）。
◆では、夏休みの宿題なども最終日にやっていたタイプ？
はい。宿題のみならず、全てがそうです（笑）。最近だと、事務所で出しているブロマイドを選ぶのを「この日の何時までにやってね」とスタッフさんから言われていたのですが、その日のその時間にやっと選んでいた感じで…。そういうところをぜひマネジメントしていただきたいです！
◆スミレはデザイナーですが、綱さんご自身のファッションのこだわりは？
ここ2年くらいでスタジャンに目覚めたりして、最近はストリート系の服装をしていることが多いです。それまではきれいめな服装が好きでセットアップなどをよく着ていたのですが、そういう服はお仕事でも着る機会も多いなと気づいて。あと、何かちょっとこぼしただけで色が変わってしまったり、クリーニングに出さないといけないのが面倒になってしまったといいますか…。今の僕のファッションのテーマは、“地面に座っても、ちょっと汚れてもいい服”です。
◆それはなかなか新しいテーマですね。
はい（笑）。あと僕、カバンを持ちたくないくせに、持っていきたいものはたくさんあるんです。スマホや財布はもちろん、リップクリームとか薬とか…。ただ、そういう時にカーゴパンツを履いていると、ポケットに荷物を全部入れられることに気づいて！ 「このポケットに本当に物入れる人いるんだ」って笑われたことがあるんですけど、「むしろみんな入れないの？ そのためにあるんじゃないの？」って。僕は、全力でカーゴパンツのポケットを利用しています！（笑）。
◆これからも有効活用していきましょう！（笑）。それでは最後に、今夜放送となる第9話の見どころをお願いします。
今回はずっと眠っていたスミレの本性が覚醒し、まさに「ラブ・ジャイアン」の所以を堪能できる回になっていると思います。前回から続けて、今回のお話もスミレの魅力がぎゅっと詰まっているので、スミレが気になっている方には絶対に見ていただきたいです。僕自身もまだ完成した映像を見られていないのですが、きっとラスボス感が出せているはず…。僕が“マウント四天王”最後のひとりにふさわしいスミレを演じられているのか、ぜひ今夜一緒にチェックしましょう！
SPECIAL TOPIC
Ｑ.スミレには「ラブ・ジャイアン」、その他のキャラクターにも各々ぴったりのキャッチコピーが付いていますが、綱さんがご自身にキャッチコピーを付けると？
（「“楽しい”って英語でなんて言うんでしたっけ？」と周囲に聞きながら…）「ハッピーキング」です！ 常に何事も楽しみたい、という思いを自分なりに変換してみた結果、「ハッピーキング」になりました。
PROFILE
綱啓永
●つな・けいと…1998年12月24日生まれ。千葉県出身。O型。第30回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞。主な出演作は『騎士竜戦隊リュウソウジャー』『君の花になる』など。現在、ドラマ『バツイチがモテるなんて聞いてません』（MBSほか）にも出演中。
●photo／徳永徹 text／片岡聡恵 hair&make／牧野裕大（vierge） stylist／三宅剛 衣装協力／ラッド ミュージシャン
番組情報
『ひともんちゃくなら喜んで！』
テレビ朝日（関東）
毎週土曜 深夜2時30分～
ABCテレビ（関西）
毎週日曜 午後11時55分～
※ほか地域でも放送
※ABCテレビでの放送後、TVer・GYAO!で見逃し配信あり
番組公式HP：https://www.asahi.co.jp/hitomonchaku/
