堀北真希さん主演の刑事ドラマ『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』で、物語の中心となる“ヒガンバナ”こと捜査七課の一員・伊東凛を演じている高梨臨さん。物語も後半に差し掛かりさまざまな謎が明らかになる中、凛にスポットが当てられる3月2日放送の第8話を前に、高梨さんにお話をお伺いしました。
人思いで真っすぐなところも凛の魅力
――物語も後半に入りましたが、撮影現場の雰囲気はいかがですか?
スペシャルに続いて2回目の現場なので、自然と撮影にそのまま入ったかのような感じです。大地(真央)さんが珍しいクッキーを持ってきてくださってみんなで群がって食べたりしています(笑)。でも大声を出して盛り上がるわけでもシーンとしているわけでもなくて、楽に1人ひとりが自由にしていますね。本当に楽で一緒にいて全く疲れないメンバーなので、不思議だなあって思うくらい居心地がいいんです。あと、出演者の人数が多いので毎回いろいろな差し入れを頂いて、太ってしまいそうで心配です(笑)。なるべく差し入れのお菓子を見ないようにしたり、誰か食べるかなーって皆さんの様子をうかがったりしていて、「YOUさんが食べたから食べちゃおう!」みたいな感じです(笑)。
――堀北真希さん演じる渚と対照的なキャラクターで捜査七課でも異彩を放つ、伊東凛の魅力はどういうところでしょうか?
凛はおしゃれも好きで、ルンルンしてる感じだし、女子の間ではサバサバしてて何でもしゃべるし、明るい女の子だと思います。おしゃれな役なので毎回服装にこだわっていて、警察らしからぬ感じになっています。毎回派手な色の服を着ていて楽しいですね。一見真面目に仕事をしているのか分からない感じなんですけど、実はすごく仕事もできて、元鑑識としてのスペックが高いんですよね。8話では人思いな部分も見えてきますし、正しいのかは分からないですけど周りを犠牲にしてでも1人の人に対して守ってあげたいという思いがすごく大きかったり、結構真っすぐなところもあって、そこも魅力だと思います。
今までの凛のイメージが覆るストーリー展開に
――凛にスポットが当てられる第8話の見どころを教えてください。
今までの伊東凛って、キャピキャピしていて、合コンや男性が好きで女子力が高くて、仕事はちゃんとするけどそれよりも結婚とか将来の幸せが大事で夢見てるタイプみたいな感じだったと思うんですけど、8話で実はそういうわけでもないということが分かります。凛は毎回おしゃれをしていて、キラキラしていて楽しそうにしているんですけど、そういう姿がはかなく見えてしまうような部分が判明するんです。1人の女性としても胸を打たれるストーリーになっていますし、そういう今までのイメージを覆す展開も見どころです。アクションもやる予定なので、そこも見ていただきたいです。アクションシーン自体は長くないんですけど、結構激しくて、ボクシングジムに来ちゃったかと思うくらいの練習をしてます(笑)。アクションは自分の中で得意とは思ってないんですけど、凛の見せ場なので頑張らなきゃと思っています。
――市川知宏さん演じる東野との距離も、回を追うごとに近付いていますが?
2人の関係も楽しみですよね。8話の終わりを見るともっと楽しみになると思います。個人的には、最終的に結ばれてハッピーエンドになってほしいと思っています。凛と東野だけじゃなくて渚(堀北真希)と謙人(DAIGO)も気になりますし、雪乃(檀れい)と北条(平山浩行)との関係もありますし、恋愛エピソードもいろいろあって楽しみですね。
――最後に8話以降、最終話に向けての見どころをお願いします。
七課のチームワークも見ていただきたいですし、1人ひとりのキャラクターの個性があって普通に会話しているだけでも面白いメンバーだと思うので、それぞれの活躍も見ていただきたいですね。6話から一気に物語が大きく動き始めて、最終話に向けていろんなことがだんだんとつながっていくところが面白いと思うのでぜひ最後まで注目してほしいですし、私自身も楽しみにしています。
凛としては、七課の一員としてずっといられたらいいなと思っています。女性として恋愛面でも幸せになってほしいですけど、やっぱり刑事として七課のメンバーは1人欠けるだけで機能しなくなるくらい1人ひとりがそれぞれの分野に関してプロフェッショナルなので、みんなで結束して事件に挑むような、今までと変わらない七課でいてほしいですし、そこも見ていただきたいですね。
番組情報
『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』
日本テレビ系 毎週(水)後10・00~11・00
【3月2日放送 第8話】
郷田(淵上泰史)という男の遺体が発見され、その現場から凛(高梨臨)のキーホルダーが見つかる。さらに現場から指紋が検出され、捜査一課から容疑者として取調べを受ける凛はなぜか容疑を否定しない。そんな中、渚(堀北真希)ら七課は、凛が取り調べ前にわざとゴミ箱に落とした携帯電話を発見し、その着信履歴から凛の無実を信じて捜査を進める。
公式サイト(http://www.ntv.co.jp/higanbana/)
PROFILE
高梨臨●たかなし・りん…1988年12月17日生まれ。千葉県出身。A型。アッバス・キアロスタミ監督作「ライク・サムワン・イン・ラブ」で主演を務め、カンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネートされる。ドラマ『ヒガンバナ~警視庁捜査七課~』『5→9~私に恋したお坊さん~』『Dr.倫太郎』、主演映画「種まく旅人~夢のつぎ木」(2016年秋公開)、CM「アジエンス」「スリムウォーク」「黄金烏龍茶」のほか、ドラマ、映画、CMなど幅広く活躍中。
●photo/中村圭吾 text/小池澄夏