Bブロック
僕が決勝に進出するなんて事件です(笑)
――今大会のダークホース枠として期待されていますがご自分ではどう思われますか?
あんまりその僕みたいなもんが、こういうれっきとした大会に来るというのは、誰もが思ってなかったと思います。その分みんなが僕に期待していると思うので、その期待に応えたいと思いますね。今回の決勝進出は、僕の中で勝因みたいなものがあるんですよ。実は、3年前のネタと全然違うんです。3年くらい前というのはボケや物まねがすごくゆるかったんですよね。時間を有意義に使ってなかった、ぜいたくに使ってたんですよね。だから、笑いの量も多かったのかなと、自分では思ってます。
――『R-1』を意識されたネタ作りをしたと?
それもあります。昔は深夜番組とかで30秒のオチだけで終わるネタをやって、それでよしとしてました。けど、そういうのって1度の笑いしかないんですよね。どんどん、つぼんでいっちゃう。それでは『R-1』でやったって絶対受からないって分かるんですよ。だから僕みたいな変な芸風でも、面白い部分をたくさん入れて、1発目ですべっても、2発目で見てくれるかもしれるかもしれない、そこでダメでも次があるっていうのが、一応計算してやってます。すみません、なんか真面目になっちゃった(笑)。
――勝算はどれくらいあると考えてますか?
そこを100とか言っちゃうと、あいつなんだって言われちゃうかな(笑)。でもね、結構優勝する確率は高いと思ってるんですよ。テレビでこのネタをやったら爆発するなと昔っから思ってました。やれれば勝ちみたいな。なので6割、7割くらいはあるんじゃないかなと思ってます。でもそういう気持ちがなければできないですよね。
――対戦したいと思う人は誰ですか?
安村とは戦いたいと思ってました。裸ネタじゃないから、ちょっといけるんじゃないかと(笑)。安村君の裸芸はやっぱりパワーあるじゃないですか、小島よしおと一緒でタレント力もあるし。けど今回は服を着てネタをやるので、勝てるとは思うんです。
――決勝に向けて意気込みをお願いします。
決勝に進出できたのは本当ラッキーです。僕が選ばれたなんて事件ですから(笑)。なのでたぶん今年がダメだったら次はないと思います。今回が時空のゆがみの中心というか、今年はうるう年ですからね(笑)。だから、来年は行けるなって思ってないです。今年で決めたいと思ってます。
今までのイメージが崩れるくらい父親が喜んでくれました
――まずは決勝進出を果たした感想をお願いします
ここまで来るのにほんま長かった、めちゃくちゃ長かったです。15年かかりましたら。15年芸人をやれば日の目を見ることができると決まっているわけではないので、ここまでの日々をすごく長く感じています。
――決勝で戦う不安や緊張は感じますか?
むしろラッキーだなと感じてる部分が大きいです。決勝のメンバーを聞いたときに、僕より無名な人が1人もいなかったので、決勝に出られるだけで僕にとっては得しかないというか、僕が一番得をする立場にいると思うんです。緊張はしますけど、ほんまに恵まれたなと。
――優勝する自信のほどはいかかでしょうか?
いや、なんせ初めて『R-1』の決勝を経験するので、まだなにも分かってない状態です。けど、基準となるのが三浦マイルド(2013年『R-1ぐらんぷり』優勝者)の活躍かなと。一緒にずっとやってたやつが優勝してるので、僕にもチャンスはなくはないなと思ってます。まあ、当日の空気にもよりますけどね。
――ご自身のネタの特徴的にBブロックの2番目という出番は有利に働くと思いますか?
僕、眼鏡かけてて、賢そうに見えるんですけど、めっちゃアホなんですよ(笑)。ほんまにものを知らんし、計算できへんし、ほんまアホなんです。アホそうで賢いのが一番良くて、アホそうでアホもまあいいけど、賢そうでアホは一番たちが悪いですホンマに(笑)。なので戦略とか計算は全くしてないです。もう挑むだけですね。
――決勝進出を家族の方に報告してどんな反応がありました?
実家の父、母、姉、あと僕は結婚しているので嫁に報告しました。母は泣いてましたね。父は昔はほんまに“昭和のおやじ”みたいな、頑固で古風な男なんですけど「ひゃー!」って言ってたんですよ(笑)。僕も聞いたことない声を上げてましたね。電話で「ひゃー!ひゃー!」言ってて、自分の父親像が崩れるくらいの喜びようでした(笑)。
――『R-1』でブレイクされることに期待してます!
ありがとうございます。向こうは知らなかったかもしれませんが安村君と僕は同期なんです。彼のように1発当てられたらと思ってます。
背水の陣で挑んで波に乗りたいです!
――決勝進出の心境をお願いします
ただただうれしいです。単独ライブが決勝の前日にあって、とても気合を入れてるんですけど、次の日の『R-1』の決勝に行けないと「お客さんは何をモチベーションに見るの?」っていう(笑)。けど以前から「今年は決勝に行くので、この日にします」って単独ライブの日を決めたので、もう背水の陣で挑戦しました。なのでホッとしています。ちゃんと決勝のステージに立てるのがうれしいです。
――優勝を勝ち取る自信のほどは?
今まで頑張ってきた集大成を見せたいなと思っているので、自信はたくさんあります!今年一年、渋谷にあるヨシモト∞ホールというところで、ネタをやらせていただいて、若者の意見を取り入れたネタになってると思います。私自身、渋谷の女子の代表になれたらなって(笑)。ギャル代表として今年は頑張ろうと思うので、周りのみんなにも負けません!
――ゆりやんレトリィバァさんは横澤さんに対抗心を燃やしていました
ゆりやんとは同じ25歳で同年代に生まれたのに、やることが全く違うって面白いなと。“ゆりやんレトリィバァという女”っていうネタを作りたいくらいです(笑)。私もゆりやんをなんとか上回れるように頑張りたいですね。
――今回の『R-1』大きなブレイクのきっかけになりそうですね
優勝しなかったら、ここから廃れていくんだろうなっていうくらい背水の陣で挑みます。ここで肩書きをいただいて、スタートダッシュを切りたいです。私にとって『R-1』は大切な、一番欲しい賞なので、ここを逃したくないですね。決勝に来られたので、なんとか波に乗っかりたいです。
――優勝すればすてきな男性との出会いも期待できそうですね
そうなんですよ(笑)。婚活パーティーに山ほど行ってますから、やっぱり優勝したら、そこで出会った私を振ってきた男たちから根こそぎ連絡が来ると思うんです。そこでどう見下すかっていう(笑)。なんか最低な終わり方になっちゃいました(笑)。そういう男の人たちにもちゃんと認めてもらえるように、頑張りたいと思います!
【Cブロック】厚切りジェイソン/ゆりやんレトリィバァ/とにかく明るい安村インタビュー