3月6日(日)に決勝戦の模様が生中継される『Cygames R-1ぐらんぷり2016』(フジテレビ系 後7・00)。そのファイナリスト9人が発表され、記者会見後に現在の心境や意気込みをインタビュー。お話を聞いてみると、それぞれが抱く大会への熱い思いや出場までの経緯、さらにはファイナリスト同士の意外な関係性などが見えてきました。
Aブロック
『R-1』をきっかけに売れた芸人になりたいです
――今年こそ優勝したいという思いはありますか?
7年かかってますからね。たまに「優勝してなかったっけ?」と言われるんです。最初2年連続で準優勝しているので、その印象がだいぶ強いのかなと。それからすごい常連って言われるようになったんですよ。けど3年連続出ないこともあって、『R-1』常連と言われるのは恥ずかしかったんです。なので、もうそろそろ称号は必要かなと。あとまでずっと響きますからね、何年も。
――今回はトップバッターですが、その厳しさは感じますか?
めちゃくちゃ厳しいですよ。ただ今年はキャラクターそろいすぎてるから、正直ザコシシショウさんの後なんて、絶対ステージに空気感が残ってるから一番よりも嫌かもしれないです。だから白の状態から出れる1番というのは、もしかしたらいいかもしれないですね。そういうポジティブな考えを持って、自分をなぐさめてるんですけど(笑)。
――優勝したらやりたいことはありますか?
僕は『R-1』という大会を愛してて『R-1』に恩恵を受けて仕事をもらえるようになって『R-1』があったからメシを食えるようになったんです。だからこの大会がすげえいい大会であってほしいんです。なので僕が優勝したあかつきには、絶対売れたいんです。みんなが認める売れ方をして『R-1』をきっかけに売れた芸人になりたいです。正直、優勝してもあまりぱっとしないことが多いじゃないですか。チャンピオンの不遇が続くと、出場しない人が増えていくと思うんです。そうすると層が薄くなって、出場する恩恵も少なくなる。けど、チャンピオンがバーンと売れたら、あの売れ方したいって絶対思うじゃないですか、そうなりたいです。
――出場者の中でもエハラさんが一番『R-1』への思いが強いように感じます
強いですよ。でも正直、やめようとしたときもありました。毎年ルール変わるしね(笑)。けど、やっぱり、耐えて耐えて、なんとか去年決勝行ったときに、やっててよかったなと思いました。僕の中の理論ですけど、怖いとか、悔しいとか、痛い思いをする、緊張する場所に、1年1回は立たなければいけないと思うんですよ。何年も芸人続けてたら、ビビるような仕事がなくなるんですよ。ただ『R-1』は毎年怖いんです。この時期になると毎年そわそわして、ほかの仕事に手がつけられないくらい『R-1』中心の生活になっちゃう。そういう舞台があるのは貴重やと思ってて、だから、自分の精神を鍛えるためにも、すごくありがたい思いをしてるなって思ってます。
――最後に意気込みをお願いします
去年は『R-1』ファンの人、ずっと見ててくれた人をだいぶ裏切ったんですよ。エハラはちゃんと構成したコントを見せる人という意識があったそうなんです。けど、去年のネタをやったことで「ちょっと残念やったわ」って言われたんです。あのときは「今年しかこのネタをできない」と思ってネタを決めた部分があったのですが、ちゃんとしたコントを見せたいという思いもありました。なので今年はちゃんとコントでいきたい。ファンの方の信用を取り戻したいと思ってます。
自分の最高のパートナーを見つけました
――戦う上で不安はありますか?
不安はないですね。なぜなら僕が1発屋としてやってきたので、その経験を経て、さらに自分の中で円熟した部分と新しい武器を準備して挑むので、負けません。
――服を着た安村さんにも負けないと
絶対に負けません!もう服を着ちゃってるんですから、絶対負けません。
――安村さんは「小島さんも服を着ていたい時期がある」とおっしゃっていました
僕は服を着ている時期に調子がよくなかったんですよ。だからこそ言ってるわけです。脱ぎなさいと。実際に服を着て『R-1』に出たときに3回戦で敗退しましたから、その経験があるからこそ、なぜ脱がないのかと。正直、安村さんは服を脱いでるときが爆発力あったんじゃないかなと思います。あと、安村さんがやってるラジオにゲストとして、同じ裸として呼んでもらったとき、安村さんは裸でやってたんです。ラジオなのに。さすがだなと思ったんです。けど、今はあのときの安村さんどこ行っちゃたんだろうと。怒りというか、目を覚ましてほしいですね。
――安村さんはこの大会を機に今後も服を着ていきたいと話していましたね
今は本当に洗脳されてるなと。目を見たときにこれは何を言ってもダメだと思いました。これは時間と周りの人の援護というか、介護が必要だなと思います(笑)。僕が今回『R-1』で結果を出して、安村さんを救いたいなと思います。
――今回はどんなネタをやるんですか・
ピン芸人というのは相方がいないので、音だったり、小道具が相方になってくると思うんです。今回のネタは自分の最高のパートナーを見つけられたんじゃないかなと思ってます。新ネタというよりも、今まであったネタをイノベーションした感じです。ネタが古い古いと言われがちですけど、古いとかを飛び越えてアンティークの世界に入ってきたなと思いますね。熟成されたというか、北欧の家具のイメージで、いきたいなと思っています。
――視聴者の方にメッセージをお願いします。
視聴者の方が僕を見て、9年前に何をしていたのかなってフィードバックしながら見ていただいてもいいと思います。そういう意味では、単純にネタの面白さだけでなく、僕というフィルターを通して、自分を振り返っていただけたらなって思います。
『R-1』の舞台は僕にとっての新境地
――普段コンビでやられていますがピンでネタをやる違いはなんでしょうか?
やっぱり、1人って心細いなって思いますね。僕がしゃべり出さなければネタが始まらないということやから、ひと言目を忘れたらもう終わりですからね。決勝の舞台ではひと言目を必ず覚えて出たいと思います(笑)。
――優勝を勝ち取る秘策などありますでしょうか?
いろんな大会のMCの方に聞いたんですけど、緊張した芸人は口が臭いって聞いたんですよ(笑)。だから口さえ臭くならんかったら落ち着いてる証拠なんで、臭くならんように気をつけたいです。
――『R-1』に出場することで期待している部分はどこでしょうか?
ほんまの新境地なんですよ。関西ではけっこう出てるといっても、関西で僕はピン芸しているわけでもないので、逆に関西の人間も、僕が1人で何やるねんって思ってると思います。だからまあ、新境地を拓くというのと、東京の人にも顔をまず覚えてもらえるというのはすごい大きいですね。
――今回ストレートに決勝進出を決めたコンビの方はこいでさんだけですね
そうですね。ピンの人は仕上がりがすごいなって思います。ネタの隅々まで全部仕上がってるなあって、見てて感心しますね。けど普段は5分とか10分の出番でやっているのを3分にしているので、みんな四苦八苦してると思うんですよ。だから条件的にはみんな難しいのは難しいはずですし、僕は「コンビやから不利や」って言い訳もできるなあと。
――同じ関西勢ではおいでやす小田さんも決勝進出を決めました
小田は芸人の中では、ちゃんと劇場でもウケるし、おもろいネタも何本もあるけど、なんか1個足らんっていう感じのやつだったんです。それが、今回1個足りた。大阪でも小田は知名度あんまないのに、予選であんだけウケてるから、東京でも決勝でも関係ないと思うんですよ。だから楽しみなやつですね。
――小田さんはこいでさんと被らないように出番を選んだとおっしゃってました。関西勢がそろって最終決戦に挑む姿が見てみたいです
あいつは夢を見るやつですからね(笑)。まあでも、それはすごいうれしいですし、ホンマにそうなればいいなって思ってます。
【Bブロック】ハリウッドザコシショウ/おいでやす小田/横澤夏子インタビュー
Bブロック
僕が決勝に進出するなんて事件です(笑)
――今大会のダークホース枠として期待されていますがご自分ではどう思われますか?
あんまりその僕みたいなもんが、こういうれっきとした大会に来るというのは、誰もが思ってなかったと思います。その分みんなが僕に期待していると思うので、その期待に応えたいと思いますね。今回の決勝進出は、僕の中で勝因みたいなものがあるんですよ。実は、3年前のネタと全然違うんです。3年くらい前というのはボケや物まねがすごくゆるかったんですよね。時間を有意義に使ってなかった、ぜいたくに使ってたんですよね。だから、笑いの量も多かったのかなと、自分では思ってます。
――『R-1』を意識されたネタ作りをしたと?
それもあります。昔は深夜番組とかで30秒のオチだけで終わるネタをやって、それでよしとしてました。けど、そういうのって1度の笑いしかないんですよね。どんどん、つぼんでいっちゃう。それでは『R-1』でやったって絶対受からないって分かるんですよ。だから僕みたいな変な芸風でも、面白い部分をたくさん入れて、1発目ですべっても、2発目で見てくれるかもしれるかもしれない、そこでダメでも次があるっていうのが、一応計算してやってます。すみません、なんか真面目になっちゃった(笑)。
――勝算はどれくらいあると考えてますか?
そこを100とか言っちゃうと、あいつなんだって言われちゃうかな(笑)。でもね、結構優勝する確率は高いと思ってるんですよ。テレビでこのネタをやったら爆発するなと昔っから思ってました。やれれば勝ちみたいな。なので6割、7割くらいはあるんじゃないかなと思ってます。でもそういう気持ちがなければできないですよね。
――対戦したいと思う人は誰ですか?
安村とは戦いたいと思ってました。裸ネタじゃないから、ちょっといけるんじゃないかと(笑)。安村君の裸芸はやっぱりパワーあるじゃないですか、小島よしおと一緒でタレント力もあるし。けど今回は服を着てネタをやるので、勝てるとは思うんです。
――決勝に向けて意気込みをお願いします。
決勝に進出できたのは本当ラッキーです。僕が選ばれたなんて事件ですから(笑)。なのでたぶん今年がダメだったら次はないと思います。今回が時空のゆがみの中心というか、今年はうるう年ですからね(笑)。だから、来年は行けるなって思ってないです。今年で決めたいと思ってます。
今までのイメージが崩れるくらい父親が喜んでくれました
――まずは決勝進出を果たした感想をお願いします
ここまで来るのにほんま長かった、めちゃくちゃ長かったです。15年かかりましたら。15年芸人をやれば日の目を見ることができると決まっているわけではないので、ここまでの日々をすごく長く感じています。
――決勝で戦う不安や緊張は感じますか?
むしろラッキーだなと感じてる部分が大きいです。決勝のメンバーを聞いたときに、僕より無名な人が1人もいなかったので、決勝に出られるだけで僕にとっては得しかないというか、僕が一番得をする立場にいると思うんです。緊張はしますけど、ほんまに恵まれたなと。
――優勝する自信のほどはいかかでしょうか?
いや、なんせ初めて『R-1』の決勝を経験するので、まだなにも分かってない状態です。けど、基準となるのが三浦マイルド(2013年『R-1ぐらんぷり』優勝者)の活躍かなと。一緒にずっとやってたやつが優勝してるので、僕にもチャンスはなくはないなと思ってます。まあ、当日の空気にもよりますけどね。
――ご自身のネタの特徴的にBブロックの2番目という出番は有利に働くと思いますか?
僕、眼鏡かけてて、賢そうに見えるんですけど、めっちゃアホなんですよ(笑)。ほんまにものを知らんし、計算できへんし、ほんまアホなんです。アホそうで賢いのが一番良くて、アホそうでアホもまあいいけど、賢そうでアホは一番たちが悪いですホンマに(笑)。なので戦略とか計算は全くしてないです。もう挑むだけですね。
――決勝進出を家族の方に報告してどんな反応がありました?
実家の父、母、姉、あと僕は結婚しているので嫁に報告しました。母は泣いてましたね。父は昔はほんまに“昭和のおやじ”みたいな、頑固で古風な男なんですけど「ひゃー!」って言ってたんですよ(笑)。僕も聞いたことない声を上げてましたね。電話で「ひゃー!ひゃー!」言ってて、自分の父親像が崩れるくらいの喜びようでした(笑)。
――『R-1』でブレイクされることに期待してます!
ありがとうございます。向こうは知らなかったかもしれませんが安村君と僕は同期なんです。彼のように1発当てられたらと思ってます。
背水の陣で挑んで波に乗りたいです!
――決勝進出の心境をお願いします
ただただうれしいです。単独ライブが決勝の前日にあって、とても気合を入れてるんですけど、次の日の『R-1』の決勝に行けないと「お客さんは何をモチベーションに見るの?」っていう(笑)。けど以前から「今年は決勝に行くので、この日にします」って単独ライブの日を決めたので、もう背水の陣で挑戦しました。なのでホッとしています。ちゃんと決勝のステージに立てるのがうれしいです。
――優勝を勝ち取る自信のほどは?
今まで頑張ってきた集大成を見せたいなと思っているので、自信はたくさんあります!今年一年、渋谷にあるヨシモト∞ホールというところで、ネタをやらせていただいて、若者の意見を取り入れたネタになってると思います。私自身、渋谷の女子の代表になれたらなって(笑)。ギャル代表として今年は頑張ろうと思うので、周りのみんなにも負けません!
――ゆりやんレトリィバァさんは横澤さんに対抗心を燃やしていました
ゆりやんとは同じ25歳で同年代に生まれたのに、やることが全く違うって面白いなと。“ゆりやんレトリィバァという女”っていうネタを作りたいくらいです(笑)。私もゆりやんをなんとか上回れるように頑張りたいですね。
――今回の『R-1』大きなブレイクのきっかけになりそうですね
優勝しなかったら、ここから廃れていくんだろうなっていうくらい背水の陣で挑みます。ここで肩書きをいただいて、スタートダッシュを切りたいです。私にとって『R-1』は大切な、一番欲しい賞なので、ここを逃したくないですね。決勝に来られたので、なんとか波に乗っかりたいです。
――優勝すればすてきな男性との出会いも期待できそうですね
そうなんですよ(笑)。婚活パーティーに山ほど行ってますから、やっぱり優勝したら、そこで出会った私を振ってきた男たちから根こそぎ連絡が来ると思うんです。そこでどう見下すかっていう(笑)。なんか最低な終わり方になっちゃいました(笑)。そういう男の人たちにもちゃんと認めてもらえるように、頑張りたいと思います!
【Cブロック】厚切りジェイソン/ゆりやんレトリィバァ/とにかく明るい安村インタビュー
Cブロック
安村さんと直接ぶつかって勝負をつけたいです
――2年連続決勝出場の感想をお願いします
不思議な気持ちですね。まだ決勝に進出できなかった経験をしていないから、今回も行くでしょうというつもりでやってきました。とりあえず失敗するまでは、失敗することを考えなくていいと思ってます。
――今回の『R-1』出場にはどういった思いがあるのでしょうか?
去年は芸歴も短いし、外国人初めてだし珍しいから、決勝に行っても「そういうこともあるから、大したことないよ」と言われたんですね。でも、2年連続で行けたら本物だと。もう2年いたよ!と言いたいですね。
――この1年で変わった部分はどこでしょうか?
舞台に立ってる回数が、去年はあまりにも少なかったから、ただただ緊張してて、どうすればいいのか分からないことが多かったので、この1年間で、けっこうな数の舞台をやってます。そこで表現力とか、どう時間を使うのかとか、経験とか場数が増えてきたので、去年に比べるとそこが大きく変わったと思います。あと、去年は完全にホワイトボードに依存してたんですよ。ホワイトボードなしで舞台に立つのが怖いくらいだったんですね。でも、今年は何も使わない。最初の決勝のネタはただただ漫談。漫談だけで外国で人を笑わせるというと、表現力とかいろいろかかってくると思いますので、自分はちゃんとできるんだということを証明するためにも挑戦します。
――意識している対戦相手はいますか?
安村さんは僕と同じで、去年やったネタがものすごい知られてて、ものすごい印象に残ってると思います。それなのに違うことをやるというのは、けっこうなチャレンジ精神だと思います。なので彼のチャレンジしているものと、僕のチャレンジしているものを直接、ぶつけて勝負つけたいです。
――優勝をして冠番組でやりたいことはなんですか?
僕はどっちらかというと賞金や賞品よりもタイトルが欲しいんですね。それが取れたら大好きな日本に恩返ししたいです。それで一番大きく恩返しできるのは、僕の能力とか、今までの経験で何ができるか考えると、会社に投資する形だと思います。ファンドを設立して、日本企業を効率よくしようとしているITの会社に投資するんです。番組ではどの会社に投資するのかとか、企業をどう評価するのかとか、そんな形にしたいですね。
――単純なお笑い番組ではないんですね
まあ、それはできるかどうかスタッフと相談してみないと分からないですけど(笑)。可能であれば、そうしたいですね。もしお笑いじゃないとダメだったら、楽しいことをやろうと思います。
1年間『R-1』を意識してネタを作ってきました
――1年を振り返ってみて去年の『R-1』での出来事は大きかったですか?
はい、大きかったです。もともと賞レースのことは気にしないでいいタイプというか、ネタも賞レースでは上がられへんタイプやな、みたいに言われたこともあったので、去年決勝に出られたのはうれしかったです。それからイベントとかに呼んでいただける機会が増えて、ありがたかったですね。
――この1年で変化したことは?
体重が10キロくらい増えたんです。10キロ以上増えるとしんどいです(笑)。ネタに関して言うと、去年の『R-1』が終わった次の日から、来年の『R-1』どうしようって考えてました。単独ライブでも、今まで好きなネタをとにかく作ろうと思ってただけなんですけど『R-1』を意識したネタを作ることに頭が変わっていきましたね。
――さらに芸に磨きがかかったということでしょうか?
磨きがかかったがどうかはちょっと分からないですけど、去年決勝に出させてもらって「うわ、これ、来年出られへんかったらめちゃ悔しいやろな」と思ったんです。絶対来年の『R-1』をテレビで見たくない、テレビに出る方にいたいと思ったんです。だから絶対出ようと思って、1年頑張らせてもらいました。
――会見では横澤夏子さんがライバルとおっしゃっていましたね
負けたくないという気持ちは、出場者全員に対して思ってることなんです。けど、優勝したのが同じ女芸人さんやったら、むちゃくちゃ悔しいなって思いますね。横澤さんとは芸風も違うと思うので、違った角度から戦えたらいいなと思います。
――お話を聞いていると負けず嫌いな一面が強いのかなと感じます
負けず嫌いなのかもしれないです。中学生のときに、この見た目でギャルのグループ入ろうとしてたから、なんかいじめられてて(笑)。芸人になったら、いじめてた子たちが「(私のことを)友達やったよな」って言ってくるようにしたるって思ってたんです。それで中学校の卒業前にタイムカプセルを埋めて、私忘れてたんですけど、それを空けるのが今年の夏なんです。同級生から「なんか芸人やってるけど、何やってるん?」って聞かれるのも悔しいんで、今年の『R-1』では絶対活躍したいと思ってます。
僕の新しい一面に期待してください!
――2年連続決勝進出おめでとうございます
2年連続はちょっとびっくりですね。ピン芸人なんで『R-1ぐらんぷり』は避けては通れないというか、行かなきゃいけないところなんで、決勝に行けたのは、でかいなと思います。
――服を着たネタをすると決めたのはどういった理由でしょうか?
予選から全部服を着ているネタで、それは最初から決めていました。やっぱり新しい一面を見せたいなと思って。劇場とかでは裸のネタもやっているんですが、テレビで長い時間裸じゃないネタをやることはないので、ちょっと勝負したいなと。
――会見では服を着てネタをする安村さんに小島よしおさんが不満をもらしてましたね
小島さんは今裸でやってますけど、一時期服を着た時があったじゃないですか。なので僕からしたら出戻り感がすごいですよ(笑)。あなただって服を着ていたじゃないかって。そういう意味では、僕もちょっと小島さんに対してライバル心がありますね。
――安村さんが戦うCブロックは強敵がそろった印象があります
そうなんですよね、ちょっと困りましたね。ただ、そこは考えてもしょうがないかなって部分もあります。去年はAブロックの3番目くらいだったので、早めに出るのもよかったんですが、今年は後ろの方に行ってみようという思いがありました。ただ、ゆりやんレトリィバァと厚切りジェイソンは強力だなと。去年はゆりあんに負けているので、今回もそれがあったら嫌ですね。まあ、やってみないと実際分からないので、始まったらだいぶ雰囲気が違ったりもしますし、出番順的にはいいかなと。あと、じゅんいちダビッドソンさんがここで去年優勝しているので、縁起が場所だと思います。
――去年のCブロックの人たちが頭一つ抜けた感じがありましたが
そうですね。ネタ番組に出させていただきましたけども、全部裸だったので、ちょっと『R-1』でっていうのもでかいと思います。勝ち抜いてきてるっていうのも、でかいと思うので、またちょっと、1年1年じゃないですけども、去年のジェイソンとか、僕もそうですけど、出させてもらって、今年もこれで行けたら1年いけるかなって(笑)。1年契約みたいになっちゃってるんですが、そういう感じがあるかなと、頑張りたいなと。
――視聴者の方にメッセージをお願いします
僕にはどうしても裸のイメージがあると思います。予選でも服を着て出てくると「ええ?服着てるんだ…」みたいな反応があって(笑)。逆にそういった反応はうれしくもあるんですけど、服を着てネタをやっていくことは自分のやりたいことでもありますし、こういうのもやってますというのを見せていきたいなと。皆さん期待していてください!
番組情報
『Cygames R-1ぐらんぷり2016』(フジテレビ系)
3月6日(日)後7・00~8・54放送
■番組公式サイト(http://www.r-1gp.com/top.php)
『R-1ぐらんぷり2016』決勝組み合わせ
【Aブロック】
エハラマサヒロ/小島よしお/シャンプーハット こいで/復活ステージ3位通過者
【Bブロック】
ハリウッドザコシショウ/おいでやす小田/横澤夏子/復活ステージ2位通過者
【Cブロック】
厚切りジェイソン/ゆりやんレトリィバァ/とにかく明るい安村/復活ステージ3位通過者
●text/松田大介