齊藤なぎさインタビュー「ゆあを演じていると、私自身も強くなれたような気がします」『明日、私は誰かのカノジョ Season2』

特集・インタビュー
2023年05月02日

齊藤なぎさ

今夜スタートのドラマ『明日、私は誰かのカノジョ Season2』(MBSほか)の特別編で、1に引き続き地雷系女子の“ゆあてゃ”ことゆあを演じる齊藤なぎささん。1での演技が注目を集め、まさに自身の代表作の一つとなった本シリーズで再びゆあを演じることについての心境や、「誰よりも原作を読み込んでいる自信がある」という彼女の作品に対する熱い思いを聞きました。

◆まずSeason2が決まったときの心境から教えてください。

ありがたいことに1で大きな反響をいただいていたので、引き続きゆあを演じられることが本当にうれしかったです。2ではなぜゆあが歌舞伎町に来て、どうして“ゆあ”から“ゆあてゃ”になったのかという過程が描かれるのですが、私自身も原作を読んで大好きな部分だったのですごく楽しみでした。

◆1ではゆあを演じるにあたり、役作りとしてダイエットをされたとお伺いしました。今回は何か事前に準備されたことはありますか?

体形に関しては今回も意識していましたが、とにかく原作を読み込みました。2では人間味のあるゆあの状態で物語がスタートするということもあり、彼女の心境の変化を誰よりも理解しておかなければならないなと思って。それこそ高校生のころのシーンもありますが、自分と似ている部分も多かったので素を出すようなイメージで演じました。

◆具体的にはどんなところが似ていると感じましたか?

人に過度な期待をしてしまうところや依存してしまうところですね。あと、男女問わず自分が好きだと思った人に対しては、愛が強くなってしまってちょっと重くなったり…。でも似ている分、すごく演じやすかったです。

齊藤なぎさ

◆ちなみに、ゆあてゃは“量産系地雷系女子”と言われていますが、ご自身を○○系女子と例えるなら?

何だろう…!? “ウサギかイヌ系女子”ですね(笑)。好きな人や友達にはずっとくっついていたいし構ってほしいタイプなので、そこはイヌに近いのかなって。でも寂しがり屋な面もあるので、イヌだけじゃなくウサギっぽさもある気がします。本当は常に誰かと一緒にいたいんですが、いられないときは電話かLINEで連絡をとっていたくて。でもただとるだけじゃ嫌で、即レス希望です。2時間くらい返事が無いと「何してるの!?」ってなっちゃいます(笑)。

◆それは恋愛面でも同じですか?

そうですね。好きな人にも同じことを求めると思います。理想のタイプは、私が何をしても「好き」「かわいい」と言ってくれるような、お兄ちゃんみたいな人。たくさん褒めてくれて自己肯定感を高めてくれる人がいいですね。

◆ご自身も進んで愛情表現をする方?

はい。友達にも毎日のように「今日も大好き!」「かわいい!」って言っています(笑)。自分が言われたらうれしいことなので、積極的に伝えるようにしているんです。言葉にすることに照れや抵抗もありません。あと、私は尽くしたいタイプでもあるので相手が望んでいることはかなえてあげたいし、もし落ち込んだり悲しいことがあったときはすぐに会いに行ったり電話をしたりして、相手の気持ちに寄り添いたいなと思います。とにかく大切にします!

◆本作ではドラマオリジナルキャラクターである牧(本田響矢)も登場し、原作にはない物語も描かれます。演じてみていかがでしたか?

原作にはない部分だからこそ、他のシーン以上にゆあの心境を考えながら演じました。私はゆあが初めて本当の恋をしたのは牧君だと思っていて。もしかしたら前にもいたかもしれないし、過去には俊介と関係を持ったこともあったけど、心の底から好きになったのは牧君だけなんじゃないかなって。そう考えると、彼に恋をした瞬間の表情や裏切られたときの気持ちは特に大切に演じないといけないなと思ったんです。

◆強いこだわりをもって演じられたんですね。

はい。誰よりも原作を読み込んでいる自信があったので、監督に「原作ではこうでしたけど、こうしてみるのはどうですか?」と自分から提案させていただいたりもして。「それいいね」と実際に採用していただくこともありました。些細なことですが、お金を持つときの手の角度や目線の角度など“原作の時はこうだったな”という明確なものが頭の中にあったので。できるだけ忠実に再現したくて、たくさん相談させていただきました。監督はこの作品の奥深いところまで理解されていて“明日カノ”の世界観を本当に大事にされている方なんです。自分の中で疑問に思っていたことも、監督と相談することで「こういうことなんだ!」とひもとくことができて、ディスカッションの時間がすごく楽しかったです。

◆監督からはどんなことを学びましたか?

たくさんありますが、一番は歩き方にキャラクターの個性が出るということです。普段お芝居をする上で話し方やしぐさは意識していたのですが、歩き方でも人柄や心情を表現できるんだと知って驚きました。例えば今回で言うと、出稼ぎから帰って来て心身共に疲弊しているときの歩き方。疲れていると、真っすぐ歩けなくて左右にふらついてしまったり、足取りが重くなったりするんですよね。歩き方一つでキャラ立ちさせることができるんだと知って、すごく勉強になりました。

齊藤なぎさ

◆監督も作品について十分理解されていると思いますが、原作ファンの齊藤さんが思うこの作品の魅力はどんなところでしょうか?

リアルさですね。漫画ってハッピーエンドで終わる作品が多いですし、物語も順風満帆に進んでいくことが多いじゃないですか? それはそれでもちろん素敵だと思うんですが、人生ってしんどいし、つらいし、悲しいし、楽しい事や幸せだけではないですよね。明日カノはそういったネガティブな部分もちゃんと描かれていて、バッドエンドで終わるのがリアルだなと思います。全てではなくても、キャラクターやせりふなど必ずどこかに共感できるところがあるはずです。登場人物も配信者に恋をする子がいたり、ホストにハマってしまう子がいたりと現代に沿っていて。今の時代にぴったりな作品だと思います。

◆ゆあの魅力についても教えてください。

ゆあは“ゆあ”という自分の確固たるものを持っていて、軸がぶれないんです。感情論で動いているので、“好きなものは好き。でも何かあったら未練なくきっぱり捨てる”、その強さと潔さがカッコいいなと思います。あと、私はゆあが自分の正論を振りかざすところが好きで。行き過ぎちゃうところもあるけど、ゆあは本当のことしか言わないし、全てが正論で「確かに、そうだよね」って納得できることを言っているんですよね。言いたくても言えないような女の子の気持ちを全部ゆあが吐き出してくれるので、ゆあを演じていると私自身も強くなれたような気がします。

◆ご自身もゆあに憧れる部分はありますか?

あります! 私は意志が弱くて、例えば人に「これってこうだよね!」って言われると、自分が正しいと思っていることでも「そうなんだ…」と納得して、意見を変えたり直したりしてしまうんですよね。人の意見を真摯に受け止められるところはいいところでもあり、自分の弱いところでもあるなと思います。

齊藤なぎさ

◆“明日カノ”は齋藤さんにとってまさに代表作の一つになったと思いますが、1と比べてご自身が成長できたという実感はありますか?

すごくあります。1のときはお芝居の経験が浅く、右も左も分からない状態だったんです。でも、その後も2の経験を生かしていろいろな作品に出演させていただいたことで、表情の作り方や間の使い方が少しうまくなったような気がしています。もちろんまだまだですが、本作に関しては前回よりもゆあのキャラクターをつかむことができましたし、全体的によくなったんじゃないかなと手ごたえを感じられました。

◆では今後演じてみたい役柄はありますか?

私はよく学園ドラマのヒロインのライバルのような顔だと言われるんですけど(笑)、いつかはヒロインをやってみたいです。あとは戦隊ものや朝ドラにも出演してみたいですね。アイドルを卒業して、女優としてもっともっとお芝居を頑張りたいと思っているので、ジャンルにとらわれず、いろんな分野で活躍できる人になりたいと思っています。

◆最後にあらためて本作の見どころを教えてください。

1に引き続き、共感できるところがたくさんあると思います。私自身も「分かる!」と思いながら演じていました。生きていると辛いこともあると思いますが、明日カノを通して「こういう人生もあるな…」「こういう考え方もあるな」などと何かを感じていただけたらうれしいです。

PROFILE

齊藤なぎさ
●さいとう・なぎさ…2003年7月6日生まれ。神奈川県出身。AB型。主な出演作はドラマ『もしも、イケメンだけの高校があったら』『明日、私は誰かのカノジョ』など。現在『花束とオオカミちゃんには騙されない』(ABEMA)、『めざましテレビ』(フジテレビ系)内『イマドキ』コーナーに出演中。映画「交換ウソ日記」が7月7日(金)公開。

番組情報

MBS/TBSドラマイズム『明日、私は誰かのカノジョ シーズン2』
MBS:2023年5月2日(火)スタート
1話放送 深夜0時59分~

TBS:2023年5月2日(火)スタート
1話放送 深夜1時28分~

RKB毎日放送:2023年5月15日(月)スタート
1話放送 深夜1時55分~

配信:TVer、MBS動画イズムにて見逃し配信1週間あり

原作:『明日、私は誰かのカノジョ』をのひなお/サイコミ(サイコミ/Cygames)

出演:
<シーズン2>
茅島みずき
綱啓永、新井美羽、稲葉友、石川恋、橋本マナミ
入山法子

<特別編>
齊藤なぎさ、本田響矢

監督:<特別編>酒井麻衣 <シーズン2>権野元 菅原正登
脚本:三浦希紗 イ・ナウォン 川原杏奈
制作プロダクション:スタジオブルー
製作:「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS

オープニング主題歌:いヴどっと「ぶっ壊してよ」(ユニバーサル シグマ)
エンディング主題歌:DUSTCELL「Caffeine」(KAMITSUBAKI RECORD)

公式HP:https://www.mbs.jp/asukano2/
公式Twitter:@dramaism_mbs
公式Instagram:@dramaism_mbs
公式TikTok:@drama_mbs

©「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS

●photo/十万正人 text/矢嶋咲良 styling/八木下綾(J styles) hair&make/夢月(Three PEACE) 衣装協力/MILK

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齊藤なぎさ

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当選者の方には、TV LIFE公式TwitterアカウントよりDMでお知らせいたします。
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<応募締切>
2023年5月9日(火)午後11時59分

※応募規約(https://www.tvlife.jp/present_rules)をご確認いただき、ご同意の上、ご応募ください。

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