◆山田さん、赤楚さん、上白石さん演じる3人のキャラクターの関係性を作るに当たって、どう深めていきましたか？
山田さんが自分の役のことだけではなくて、「紗枝は、本当はこうなんじゃないか？」といった、山田さんから見たその役のことを合間に話してくださったりするんです。山田さんがずっとお芝居や作品の全体を1番に考えていらっしゃる方なので、みんなで意見の交換をすることで、その関係性やシーンがどんどん深まっていく感じがあります。
◆赤楚さんの俳優としての魅力はどこでしょうか？
すごく目で語る方だなと思います。言葉がなくとも、どういう目をしているかで、何が言いたいか分かる感じがあるんです。私もお芝居中に赤楚さんの目の力にすごく助けられたシーンがあって、1話の最後の方に1人ずつ、自分の過去について話すシーンがあったんですけど、私が優斗の言葉に救われたっていうことを言った後の赤楚さんの目がすごくすてきな目だったんです。「これからもこのサバイバル生活の中で、紗枝は優斗に支えられていくんだな」と先が見えました。
◆山田さんや赤楚さんの演技によって自分が思っていなかった感情や表情が出てくる感覚もありますか？
そうですね、本当にお2人に引き出していただくことが多いなと思っています。なので、私も頑張ってお2人のことをもっと引き出せるようにできたらいいなと思うので、みんなでいいものを引き出し合っていけたらいいですよね。
◆『義母と娘のブルース』シリーズなどで多数の共演経験のある井之脇さんも現場にいらっしゃいます。安心感はありますか？
安心感というか、親戚っぽい感じですね（笑）。1年に2回ぐらい毎年共演していて、海君がいてくれると安心しますし、同時に身が引き締まるというか、前に一緒に作品を作っていたときの自分よりももっと成長していたいなと海君に会うたびに思うので、安心と緊張が同じぐらいあります。何度も共演をしているからこそ、自分のことをずっと見てくれている存在でもあるし、私も見ている存在でもあるので、より良い自分でいたいなと思います。
◆このシーンはすごかったな、引き込まれるなと思ったシーンはどこでしょうか？
1話で、直哉が1人で崖から落ちそうになっているところを私と優斗が引き上げた後の山田さんの表情がどうしても忘れられないです。山田さんが「疲れた」というところの表情なのですが、本当に死ぬかもしれなかった自分と、今引き上げられて生きている自分の“生きてる実感”みたいなものを体現されていて。山田さんのお芝居のすさまじさというか、熱量を間近で感じて、最後まで山田さんについていきたいなと思いました。
◆いろんな方から刺激を受ける現場なんですね。
ドラマはたくさん撮るべきものがあって、時間もない中でできることって限られいてると思うんです。ですが、この作品は毎話の演出家の方も含め、すごくお芝居のことを真摯に考えてくださる方が多いので、私もこうしてみようとか、自分が分からないところは誰かに相談してみたり、すごくお芝居を届けるという熱意がある現場だなと感じています。なので私も最後まで熱を持ってお芝居をしていきたいなと思っています。
◆上白石さん発信で、紗枝を演じるに当たって提案したことはありますか？
2話で、直哉に「あなたがどういう人か分かりました」と声をかけるシーンは、持っていた花を直接渡そうか迷っていたんです。あえて直接ではなく岩に置いてみたら、直哉がそれを地面に植えてくれたんです。それはきっと紗枝の愛情や直哉の優しさが見えたシーンになったと思うので、花を渡してよかったなと。直哉は孤独な人なので、私は「その孤独に寄り添いますよ」「あなたの本当の姿を見たいです」というようなお近づきの印じゃないですけど、優しさとして渡すこともありなのかなと思って渡してみました。
◆最後に3話の見どころを教えてください。
3話にもなると、電車の中でみんな過ごす時間も長くなり、1話、2話にはなかったような「ここで私たちはしばらく生きなきゃいけないんだ」という生活感が芽生えてきます。そんな中で、私が演じる紗枝がちょっとしたトラブルを起こしてしまうのですが、そのトラブルを通してみんなが結束していくことが分かる回になっているので、ぜひ3話も見ていただけたらと思います。
PROFILE
上白石萌歌
●かみしらいし・もか…2000年2月18日生まれ。鹿児島県出身。A型。
番組情報
金曜ドラマ『ペンディングトレイン－８時２３分、明日 君と』
TBS系
毎週金曜 午後10時～10時54分
＜配信＞
Paravi：各話の初回放送直後配信
Netflix：世界配信 日本国内では、4月22日（土）より配信開始
その後、海外にて順次配信予定
＜キャスト＞
山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎（なにわ男子）、日向亘、片岡凜、杉本哲太、松雪泰子 ほか
＜スタッフ＞
脚本：金子ありさ（『恋はつづくよどこまでも』『着飾る恋には理由があって』ほか）
主題歌：Official髭男dism「TATTOO」（ポニーキャニオン/IRORI Records）
プロデューサー：宮﨑真佐子、丸山いづみ
編成：吉藤芽衣、平岡紗哉
演出：田中健太、岡本伸吾、加藤尚樹、井村太一、濱野大輝
番組公式サイト：https://www.tbs.co.jp/p_train823_tbs/
番組公式Twitter：＠p_train823_tbs
番組公式Instagram：＠p_train823_tbs
番組公式TikTok：@p_train823_tbs
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