7月1日より、テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠で放送がスタートするTVアニメ『うちの会社の小さい先輩の話』。小さくてかわいい先輩に癒やされる「お砂糖系オフィスラブコメ」である本作について、先輩である片瀬詩織里を演じる立花日菜さんと入社1年目の篠崎拓馬を演じる新 祐樹さんに語ってもらいました。前編となる今回のインタビューでは、お二人の演じるキャラクターの魅力から序盤の見どころまでお聞きしています!
◆原作を読んだときの第一印象を教えてください。
新:まずは絵の表情。さらに目の描き方がいいなと思いました。特に詩織里先輩はいろんな表情を目の力で見せてくれているんですよね。かわいいところ、大人な女性なところ、デフォルメされているところなどがあって、そこが素直に一番楽しいところだなと思いました。ラブコメだけど、行き切らないムズムズするところを描いてくれていて楽しめるし、会社でこんな先輩がいたらいいなって思いました。
立花:私は詩織里役を受ける前提で原作を読ませていただいたので、これは大変な役をやらねばならないのだな! って思いました。タイトルにある通り、“会社の小さい先輩”がかわいい作品なので、この方の魅力をどう表現すればいいのだろうって悩みました。ただ読み進めていくと、かわいいし、大人でしっかりしているんだけど、それだけでなく抜けていて天然だったり、ちょっとえっちなことを考えちゃったりするところもあって、そういう人間味もとにかくかわいいな! って思いました。これは読んでいて好きにならない人はいないんじゃないかなって思います。
◆オーディションの思い出、そして演じることが決まったときの思いはどのようなものでしたか?
新:篠崎の後輩気質なところは自然に演じられたと思っていたので、決まったときは素直にうれしかったです。今後、詩織里先輩との会話の中で、篠崎がどんな表情を見せていけるのかを楽しみにしていました。
立花:私はびっくりが大きかったです。今までやってきた役で、大人とかお姉さんとか先輩という役はあまりなかったんです。小さくてかわいいけれども先輩で大人の女性なので、私にできるのかな? という不安もありました。
◆キャラクターとの共通点などはあったのでしょうか?
新:これまで部活動などをやってきましたが、先輩然としたふるまいがあまり得意ではなくて。どちらかというと先輩にかわいがられているタイプだったのかな? と思うんです。実際、この仕事でも先輩にはお世話になってきたので、きっと後輩気質なのだろうと(笑)。それに篠崎って、皆さんが思い描いているような新入社員で、僕も共感できたので、自然に演じることができました。
◆演じていても、後輩っぽくてかわいいなって思う感じですか?
新:かわいいところだらけですよね。篠崎の何がすごいって、詩織里先輩が普通に聞いたら驚くようなことを言ったりするのに、全部受け入れるんですよ。何でも後輩として「先輩が言うなら……」と受け入れちゃうところは、彼の魅力なのだろうなって思います。まずは否定しないっていう。でもそれは、詩織里先輩や同期で幼馴染の早川千夏、そして主任(秋那千尋)、みんながすてきだから成り立つんだと思います。
立花:私は先輩っぽく振る舞ったことがあんまりなくて……。下っ端気質というか(笑)、下っ端のほうがラクだと思っちゃう人間なんです。詩織里さん的には初めての後輩が篠崎さんだったので、それもあってかわいがって、自分は先輩としてやるんだ! と思って関係を築き上げていると思うんです。私自身も部活をしていたので、いやでも後輩はできるじゃないですか。そういうときは頑張って先輩っぽく振る舞おうとしていたので、そうやって張り切る詩織里さんは、かわいいなって思います。
詩織里先輩はギャップがいい! それぞれのキャラクターの魅力は?
◆お互いのキャラクターについて、どんなところが魅力だと思いますか?
新:まず詩織里さんはギャップがすごいんです。ギャップ萌えを体現しているというか。先輩としてもすてきな部分もあって、篠崎が悩んでいるところで的確なアドバイスをくれるんです。でも、そういう部分以外では、朝、猫にあいさつをしている小さくなってデフォルメされた先輩がいたり、大人の女性として、余裕を見せるときもある。いろんな面を見せてくれるところが詩織里先輩のかわいいところだなと思いました。それに、ちょっと天然なところもあるんですよね。
立花:だいぶ天然ですね…(笑)。
新:天然なところもあるのに、小悪魔な部分もあって、自分のすることがご褒美になると自覚してやったことに、篠崎も転がされてしまったり……。たぶん2人とも素直でピュアなんですよね。だからこそ成立している。あとは小さいのに大きく見えますね。いろんな部分で……。
立花:あははは(笑)。器は大きいですから。
新:器ですね。器とか……。
◆胸とかですね(笑)。そこは魅力です! 立花さんはいかがですか?
立花:篠崎さんはかわいいですよね! 詩織里さんって、ちょっとだけむっつりなんです。そのむっつり加減も受け入れてくれるところがかわいい。真面目でピュアだからこそ、冷静に考えたらやばいことを先輩がしても、詩織里先輩だからって、まっすぐに受け入れて前向きでいてくれる。それでいいんか! って、演じている側はツッコみたくなるんですけど、2人しておとぼけ感があるので、そんなところがかわいいんです。
新:真面目だけど、2人共どこか抜けているんですよね。
立花:でも、モノローグは素直で、欲望に忠実すぎるから面白いんですよ(笑)。第1話で「微えちマッサージシチュエーションでは?」とか篠崎が言っていて、そんなこと思うのかな? ってなりました。欲望に忠実で、少年らしさも感じられてかわいいです。
新:まだ思春期が残っていて、子供なところがあるから、ここのモノローグはそれがちょっと出たんでしょうね(笑)。
◆そんな魅力的なキャラクターを見て癒やされるアニメが始まりますが、最後に序盤の見どころをお願いします。
新:序盤で篠崎と詩織里先輩の独特な空気感は分かっていただけると思うのですが、それがずっと続きます(笑)。日常の中でのなんとも言えない甘酸っぱさ。でも学園でのそれとも少し違う、オフィスであること。2人がまだ付き合っていないところの絶妙な先輩・後輩感、そして男女の関係の絶妙なバランスを見て、視聴者は焦らされると思うんです。でも、そういうむず痒いところをほのぼの見ていただける作品なのかなとも思っています。こんな会社が、こんな先輩がいたら最高だなって感じつつ、楽しんでいただけたらと思います。
立花:癒やされたい人は絶対に見てほしい作品です。詩織里さんのかわいさ、1~2話はちょっとセクシーなシーンとかもあるので、この作品はこういう作品なんだ! って分かってもらえると思います(笑)。期待を裏切ることなく、ずっと優しく柔らかい、癒やされる和やかな雰囲気で続いていくと思いますので、全日本国民、全会社員に見てほしいです(笑)。あと、詩織里さんのボイスドラマがあって、篠崎さんではない新人さんを迎えるという設定なので、詩織里さんは篠崎さん以外にも優しいんだなって思いました(笑)。
新:お!? そうなんですね!
立花:そうなんですよ(笑)。いつもの調子ではあったので、詩織里さんとの2人きりの濃密な時間を感じていただければと思います。
●photo&text/塚越淳一
PROFILE
立花日菜
●たちばな・ひな…6月14日生まれ。宮城県出身。主な出演作は『ウマ娘 プリティーダービー Season2』サトノダイヤモンド役、『推しが武道館いってくれたら死ぬ』市井舞菜役、『アイドルマスター シンデレラガールズ劇場 CLIMAX SEASON』久川凪役など。
新 祐樹
●しん・ゆうき…3月6日生まれ。神奈川県出身。主な出演作は『東京リベンジャーズ』花垣武道役、『EDENS ZERO』ジン役、『天国大魔境』タカ役など。
番組情報
『うちの会社の小さい先輩の話』
テレビ朝日系
2023年7月1日(土)より毎週土曜 深夜1時30分〜
BS朝日
2023年7月8日(土)より毎週土曜 深夜1時00分〜
AT-X
2023年7月2日(日)より毎週日曜 午後10時30分〜
【配信】
ABEMA/DMMTV(地上波同時・先行配信)
2023年7月1日(土)より毎週土曜 深夜1時30分〜
dアニメストア(2次先行配信)
2023年7月4日(火)より毎週火曜 深夜1時30分〜
そのほかサービスでも順次配信予定
<キャスト>
片瀬詩織里:立花日菜
篠崎拓馬:新 祐樹
秋那千尋:島﨑信長
早川千夏:花守ゆみり
篠崎 豊:小松未可子
<スタッフ>
原作:斎創(竹書房「ストーリアダッシュ」)
監督:サトウ光敏
脚本:大知慶一郎・蒼樹靖子・杉澤 悟
キャラクターデザイン:橋口隼人・緒方浩美
プロップデザイン:Heo Hye-Jung
美術監督:葛 琳
美術設定:高橋麻穂
色彩設計:宮川はれみ
撮影監督:原田翔太
編集:白石あかね
3D監督:濱村敏郎
音響監督:立石弥生
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:堀口純香
アニメーション制作:project No.9
<主題歌>
オープニングテーマ:小林柊矢「HONEY」
エンディングテーマ:由薫「sugar」
公式HP:https://chiisaisenpai.com/
公式Twitter:https://twitter.com/smallsenpai_pr
©斎創・竹書房/「うちの会社の小さい先輩の話」製作委員会