自分に自信が持てない女子高生の主人公・池田ミトが、カメラの奥深さを知りカメラを通じて少しずつ周りと打ち解けていく青春ドラマ『カメラ、はじめてもいいですか？』（7月3日（月）スタート BS東急松竹 毎週（月）後10時30分～11時）。本作で主人公のミトを演じる田牧そらさんと、ミトにカメラを教える隣人・綿矢チサトを演じる手島実優さんに、ドラマの見どころと撮影裏話を聞きました。
◆ドラマが決まった時の心境をお聞かせください。
田牧：すごくうれしかったです。決まってからは、役に合わせて髪の毛を切ったり、原作の漫画を読んだり、電器屋さんに行ってカメラを見たりもしました。あとは練習用のカメラを借りて外に撮りにも出ましたし。撮影に入る前からすごく楽しみでした。
手島：私はドラマにメインとして出させていただくのが初めてだったので、うれしいけど不安もありました。全くのカメラ初心者なのに自分が教える立場の役で…。“ちゃんと経験者に見えるかな”という不安もありましたが、カメラ指導の方にカメラをお借りして自分で自由に撮ってると感覚がつかめてきて、どんどん楽しくなってきました。いつもの景色もフィルター越しに見てると、全く違う景色に見えてくるんですよ。よくそういう言葉は耳にしていましたが、自分が体験してみて「本当なんだな」と実感しましたね。
◆先ほど少しお話に出ましたが、今回の役はどんな役ですか？
田牧：理由があって一人暮らしをしている女の子ですが、性格は内気。手島さん演じるチサトと出会って、カメラに触れる中でいろんなことを体験していって成長していきます。私は、今までは幼く見えるのか実年齢より下の役を演じることが多かったのですが、今回は同い年の役で自分と重なる部分も多かったので演じやすかったです。
手島：私が演じるチサトは、ミトちゃん（田牧）にカメラを教えるすてきなお姉さんです（笑）。弱い部分も強い部分も持っていて、それがすごく人間らしくていいバランスだなと思って演じていました。チサト自身も、ミトちゃんにカメラを教えることで周囲の大切な人について考え、自分の内面に向き合うことになります。
◆役と自身の共通点や、逆に違うなと思うところはありますか？
手島：似てるなと思うのは頑固なところ（笑）。チサトも自分のやりたいと思った方向にしか行けないというか…行きたいと思う方向に素直にいくことができる人だと思います。だけど、“いい人”だとは思われたいという部分もあって、そういう所が似ているかなと。全く違うところは、明るいところですね（笑）。コミュニケーションを取るときにすごく明るくて、それが演じるときにすごく難しかったです。
田牧：共通点は、人見知りで思いを言葉に上手に伝えられないところですかね。あとは、寝坊をするシーンが結構あるのですがそこも似ていると思います。いつも私は、「この時間に起きたい！」という時間には起きられていないので…（笑）。アラームも5分毎にかけちゃいますし。でも、皆さんそうなんですかね？
手島：私は、アラームの最初の音で起きます（笑）。
田牧：え！すごい！
手島：あはは、なんか怖いですよね～（笑）。ハッと覚めちゃうんです。…そういえば！ミトちゃんは現場の撮影合間とかに寝ちゃうと（田牧）現場で起きないんですよ。現場では、スタッフさんたちみんなで叩いて起こすみたいな感じでした。ね？（笑）
田牧：あはは、そうですそうです（笑）。すごい迷惑かけちゃいました～（笑）。
手島：撮影の寝るシーンも本当に寝てたよね？
田牧：寝てました！（笑）
手島：でも、本当の寝起きの顔で撮れたから逆によかったと思います。
◆撮影の休憩中は二人でどんな話をしていましたか？
手島：ドラマでは、結構2人のシーンが多くて。2人で話しているだけで台本が6ページもあるくらい（笑）。
田牧：そうですね（笑）。でも、手島さんが、休憩中とかにお芝居について「こういうふうにしよう」とよくコミュニケーションをとってくださったので、すごく助かりました。おかげさまでとてもお芝居がやりやすかったです。
手島：よかった、「うるさいおばさんだな～」と思われたら嫌だなと思ってたから（笑）。
田牧：いやいや、全然！
手島：私は、演技の時に“相手の方が嫌だったらどうしよう…”とか考えてしまう性格なので、すごく確認したいタイプなんですよ。お芝居についても、監督も一緒にお話しさせていただきましたし、なのでそう言っていただけてうれしいです。
◆では、ミトやチサトのように、今ハマっていることも教えてください。
手島：私は刺繍ですかね。お裁縫は苦手なのですが、刺繍だとやりたい色でやりたい方向に刺せるので好きなんです。やりだしたら4時間くらいずっとやっています。
田牧：え！どんなものを作るんですか？
手島：お花や、自分が書きたい文字ですかね。イニシャルとか、英語の文字が多いです。
田牧：すごい～！私は、最近フィルムカメラを始めました。ドラマにも出てきた、カメラのヤマヤさんで買って。あと、撮影中もよく食べてたんですが、私は干し芋が大好きなんです。共演したぶっちゃん（中村守里）もサツマイモが大好きだったので、撮影中はお互いにおいしいなと思う干し芋を交換し合ったりしていました♪スタッフの方も「おいしい干し芋あったよ！」と教えてくださったりして（笑）。私は、お芋はねっとりしたものが好きなのですが、撮影では歯についてしまったりするのでパサパサなのを選んで食べていましたね（笑）。
手島：みんなに配っていて、私ももらいました干し芋（笑）。
田牧：あはは（笑）。
◆では最後に、ドラマの見どころとメッセージをお願いします。
手島：ドラマに出てくるキャラクターが、一人一つずつお気に入りのカメラを持っています。“他のカメラでは補えないそのカメラの魅力”がちゃんと説明されているので、カメラが全く分からない人がドラマ見てもちゃんと分かるようになっているなと思います。カメラや写真を通してコミュニケーションをとることで、登場人物の世界が広がっていくので、そこにも注目していただければと思います。
田牧：私が演じる池田ミトがカメラと出会って、本当に色んなことが変わっていって、人として成長していきます。なので、今から何かを始めようかなと思っている方や、迷っていることがある方もこの作品を見て何かを始めるきっかけになって、特に「カメラを始めてみよう！」と思ってもらえたらうれしいです。
PROFILE
田牧そら
●たまき・そら…2006年8月2日生まれ。東京都出身。O型。
手島実優
●てしま・みゆう…1997年10月1日生まれ。群馬県出身。A型。
放送情報
『カメラ、はじめてもいいですか？』
BS東急松竹
2023年7月3日（月）スタート
毎週（月）後10時30分～11時
●text／緒方ななみ
©BS東急松竹
