夏ドラマの出演者が一堂に会する『真夏のドラマ対抗!クイズ!ドレミファドン3時間SP』(フジテレビ系 午後7時~9時54分)が、7月6日(木)に放送される。MCを務める中山秀征さんが番組の見どころと共に、長く愛される『クイズ!ドレミファドン』の魅力や、今後のテレビに期待することを語ってくれた。
◆1月、3月に続き、今年3回目の『クイズ!ドレミファドン』となりました。
夏ドラマの皆さんが勢ぞろいした今回は、フレッシュな顔触れでしたね。MC席にネプチューンの堀内(健)がいるというのも、また新鮮じゃないかなと。堀内は最初こそちょっと緊張してましたけど、途中からだんだん“らしさ”を発揮してくれて。あまりにもかき回すもんだから番組が進まなくなるという、堀内マジックを見せてくれました(笑)。
◆収録前に堀内さんと打ち合わせなどはされたんですか?
してないですね。打ち合わせしようがしまいが、堀内のやることは決まってますから(笑)。もう長い付き合いになりますけど、一緒にMCをやるのは初めてかもしれませんね。堀内がMC席に座ること自体、珍しいことですし(笑)。でも、『クイズ!ドレミファドン』には解答者として出たことはあって、意外と優秀なんですよ。今回も解答者より先に答えが分かった問題もかなりあったみたいで。
◆堀内さんがバンバン正解していくのもギャップがあって面白いですね。
堀内と言えばはちゃめちゃなイメージですけど、意外と真面目なんですよ。何しろ、ご両親は学校の先生ですから(笑)。でも、若いときからいろいろ一緒にやっては来たけど、最近はたまに一緒になってもゲストとして会うみたいなことが多かったから、こうやって一緒に番組ができるのはうれしかったです。
◆堀内さんがMC席にいることについて、みちょぱさんは何か言われていましたか?
みちょぱも堀内とはよく仕事してるから、扱い方は熟知している感じでした。まぁ、みちょぱはかなり“デキる子”ですからね。流れの中での入り方が上手だから、堀内がいようがいまいが、ちゃんと自分の役割は果たせる。押し引きのバランスもいいですし、売れてる理由が分かりますよね。今回はMCと解答者という縦の遊びだけでなく、MC同士で絡むという横の遊びもできて、今までより幅が広がったかなと思います。
◆では、各チームの戦いぶりを見た感想をお願いします。
『真夏のシンデレラ』チームは、(森)七菜ちゃんがいろんな曲を知っていることにビックリしました。昔の歌謡曲も知っているし、反射神経もいいし、思い切りがいいんですよ。これは新たな『クイズ!ドレミファドン』スターが生まれたなと。隣で間宮(祥太朗)君がニコニコしているのもほほ笑ましかったですし、番組を楽しんでいることが伝わって来てうれしかったです。
それから『転職の魔王様』チームも活躍してましたね。成田(凌)君がどんどん積極的に答えていって。頭を抱えていることもよくありましたけど(笑)、あの攻め続ける姿勢は素晴らしかったです。
『ウソ婚』チームは、最初苦戦していましたが、菊池風磨君が来てから流れがよくなっていましたね。風磨君はバラエティとしての振る舞いも慣れていて、この場面だったらこういうふうに遊んでいいんだなと分かっている感じで。やっぱり、大したものだなと感じました。
『ばらかもん』チームも若い皆さんでしたけど、また月9とは違う雰囲気で。杉野(遥亮)君の朴訥とした、真面目な人柄が伝わって来ました。子役の宮崎莉里沙ちゃんがスペシャルゲストとしてディズニー問題だけ参加するので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。果たして大人たちは子供に気を使うのか、使わないのか(笑)。まだ7歳なのにいきなりあんな大人ばかりの場に来て物怖じしないのは、すごいなと思いました。
『この素晴らしき世界』チームは、マキタ(スポーツ)君がクイズ的にもバラエティ的にも活躍されて。若村(麻由美)さんもですが、皆さん世代的には僕と近いから“知っているけど曲名が思い出せない”といった悔しさも「分かる分かる!」と思いながら見てました。少年隊の曲が出題されたときの、(木村)佳乃さんの反応も見どころです(笑)。
『テイオーの長い休日』の船越(英一郎)さんも番組を盛り上げてくれましたね。合間に「今日、俺が最年長だよ」なんて話もされていたんですけど、反射神経が必要な番組に解答者として出てきてくれるのはありがたいことだなと。船越さんに合わせた曲も出題されるので、ご期待ください。船越さんは、「(自分の)登場曲みたいになってる」とおっしゃってましたが(笑)。
◆毎回、さまざまな方が出演されますが、MCとしてどんな準備をされているんですか?
収録前にできるのは、ドラマの企画書や出演者のプロフィールに目を通すことぐらいですね。『クイズ!ドレミファドン』の収録って、ドラマのクランクインより前だったり、一応撮影は始まっているけど、キャストの中にはまだ会ってない人がいたりする状態のことが多くて。全部のドラマの皆さんを集めるとなると、必然的にそうなるんです。だからちょっとよそよそしさがあるし、僕も初めて会う方が多いので、人となりはよく分からないまま始まるんです。でも、収録を通して一つのチームになっていくさまが見れたり、ドラマの垣根を越えたやりとりがあったり。クイズを通して距離感や関係性ができていく面白さもあるんですよね。
◆気が付けばもう、足かけ40年以上愛されている『クイズ!ドレミファドン』ですが、この番組ならではの良さはどの辺りに感じていますか?
『クイズ!ドレミファドン』はさまざまな年代の曲がバランスよく出題されるので、幅広い世代の方々が一緒に楽しめるんですよね。ルールもシンプルで、難しい知識は必要なく、その曲を知っているか知らないかだけですから。何なら、問題そのものが答えですし(笑)。出ている側からすれば知ってる曲、好きな曲、自分の曲なんて特に答えたいから、のめり込みやすい。僕も解答者で出たことがあるから、あちら側の気持ちはよく分かります(笑)。
◆中山さんご自身の芸能活動も40年以上になりますが、昔のテレビと今のテレビの違いは感じますか?
最近、よく「今のテレビは面白くない」みたいなことを言われますけど、そんなこともないんじゃないかと。皆さんの記憶が美化されて、「伝説の番組」「伝説の回」みたいなものが印象的なだけで、当時を知ってる人間からすると、当たり外れも大きかったんだよと(笑)。今の方がいいところもいっぱいあるじゃないですか。編集技術も進んだし、映像もきれいですし。売れているパターンをちゃんと把握しているから、安定感のある番組を作れるという。
◆出演者として、こういう番組に出たいというのはありますか?
面白い番組はたくさんありますけど、MCよりゲストとしてお邪魔する方が気楽ではありますね。MCだとある程度、筋書きに沿った展開を作らなきゃいけないという意識が働いちゃいますけど、それがない分、楽しくテレビに出られるので(笑)。千鳥や霜降り明星みたいな若い人たちと絡むのも面白いですしね。若いから話すテンポも早いのかなと思ったら、意外とじっくりなんですよ。リズムで言うと、ジャズみたいな。そうか、80年代、90年代って慌ただしかったんだなと思ったり(笑)、いろんな発見もできて楽しいんです。
◆これからのテレビに期待することとは?
先ほど、今の方が安定感のある番組を作れるという話をしましたが、出演者も含めみんながテレビの作り方を熟知し過ぎちゃって、余計なこともしなくなったんですね。これは使われない、必要ないって分かってる。でも80年代・90年代の人たちはそこまで計算してなくて、とにかくやってみようって感じだったんです。まぁ結果、ほとんど使われないんですけど(笑)、何かの気まぐれで残ったものが伝説になったんですよ。そう考えると、多少効率は悪くても、やっぱり時間と労力をかけた方が新しいものや突き抜けたものは生まれるんじゃないかなと。毎回は難しいでしょうけど、何回かに一回かはそういうことをやりたいし、やってみてほしいですね。そうすれば今のコンプライアンスが厳しいと言われる枠の中でも、そのギリギリを突くようなもの、既存の型を壊すようなものが生まれる気がします。と同時に、『クイズ!ドレミファドン』みたいな、諸先輩方が作り上げたものも大事にしなきゃいけないと思っていますね。これだけ長くやっていると、出演者の方から「子供の頃、見てました」「出てみたかったんです」と言ってもらえるんです。そういうふうに言ってもらえる番組は、限られていると思うので。今風にブラッシュアップしながら、大切していかなきゃいけないなと思いながら取り組んでいきたいです。
PROFILE
●なかやま・ひでゆき…1967年7月31日生まれ。群馬県出身。B型。現在、『シューイチ』(日本テレビ系)、『昭和歌謡パレード』(BSフジ)、『中山秀征の楽しく1万歩!小京都日和』(BS11)などに出演中。『クイズ!ドレミファドン』は1995年からMCを務めている。
番組情報
『真夏のドラマ対抗!クイズ!ドレミファドン3時間SP』
フジテレビ系
2023年7月6日(土)後7時~9時54分
MC:中山秀征
進行:池田美優、堀内健(ネプチューン)
<月9『真夏のシンデレラ』チーム>
森七菜、間宮祥太朗、神尾楓珠
<月10『転職の魔王様』チーム>
成田凌、山口紗弥加、藤原大祐
<火ドラ★イレブン『ウソ婚』チーム>
菊池風磨(Sexy Zone)、長濱ねる、渡辺翔太(Snow Man)、黒羽麻璃央
<水10『ばらかもん』チーム>
杉野遥亮、宮崎莉里沙、綱啓永、中尾明慶
<木曜劇場『この素晴らしき世界』チーム>
若村麻由美、木村佳乃、マキタスポーツ
<土ドラ『テイオーの長い休日』チーム>
船越英一郎、白石隼也、前川泰之
オフィシャルサイト:https://www.fujitv.co.jp/doremifadon/
●photo/小澤正朗 text/小山智久