いよいよ7月14日(金)にスタートする金曜ドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系 毎週金曜 午後10時~10時54分/※初回15分拡大)。本作は“世界一のワガママ男”のハルと、“気弱なパソコンオタク”のガク(佐野勇斗)という正反対の2人が、ゼロから起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世の全てを手に入れようと成り上がる前代未聞のノンストップ・エンターテインメント。主人公のハルを演じる目黒蓮さんにハルの魅力や共通点、意識していることなどを聞きました。
◆連続ドラマ単独初主演のお気持ちを教えてください。
素直にうれしかったですし、それと同時に今まで自分がやらせてもらってきた役とは違う役だったので、そこへの不安はちょっと感じました。ですが、トータルとしてはワクワクが勝ちました。
◆役作りで意識してるところはありますか?
『トリリオンゲーム』っていう作品の答えは原作に全部載っているので、原作をすごく読み込みました。あとは自分がやる、生身の人間がやるってなったときに、どうリアルさを足すかっていう、このバランスを自分の中で探りながら役作りをしています。迷うことがあったら、原作に立ち戻って、そこに人間がやる意味をどう足すか、どれぐらいの量を足すかっていう調整します。
◆目黒さんが思うハルの魅力はどこでしょうか?
「この次にハルはなんて返すんだろう」というのが分からなくて。そこがすごく見ていてワクワクしますし、ハルっていうキャラクターに引き込まれる理由の一つだなと思います。例えば桐姫(今田美桜)とか、いろんな取引先の相手とのちょっとした駆け引きみたいなものがあるのですが、そういうところも見どころだなと思うし、すごく魅力が詰まった人です。
◆どんなところがご自身と違うと思いますか?
ほとんどです。ハルみたいにあんなに場をぶわーって回したりできるようなコミュニケーション能力が自分にはないし、ハッタリとかを言うときも、自信に満ちあふれたまま言っているので、そこに疑いがないように見えてしまうというか、常に自信のあるキャラクターだなと思っています。自分は最近やっと徐々に自分に自信を持つことができているぐらいなので、そういうところはハルを見ていてすごくうらやましいなって思います。どちらかというと不器用よりなんで(笑)。でも、普段の自分じゃない人になれるというのが、お芝居の楽しいところだなと思います。
◆ご自身がうそをついたら表情などに出ますか?
すぐにバレると思いますし、性格的に「実はこうだった」と言ってしまうと思います(笑)。これまで結構クールめな役が多かったので、現場にいるときもなんとなくそこに近い自分のテンションでいて、そこから本番に入っていたんです。今回も同じスタイルではありますが、現場に行ったらちょっと明るいテンションで(笑)。なので、いつもと現場の居方がちょっと違うなって思います。さすがにすごく黙っている状態から、いきなり明るいテンションにしていけないので、そういうふうなやり方をしています。
◆ハルとの共通点はどこでしょうか?
ハルがゼロから成り上がっていくところは、ジャニーズJr.の頃からSnow Manとしてここまでこさせてもらった自分と似ているな、共通するなと思う部分。そうやって自分の体験を通して、成り上がろうとするハルを演じられるんじゃないかなって思います。
◆周りにいる人たちを信頼するところも目黒さんとの共通点なのかな?と思うのですが。
そうですね。テレビにメンバーが1人で出ていたりしたときに、例えば、クイズを答えようといる場面でも阿部(亮平)ちゃんなら、「これ余裕だろうな」とか思ったりとか。ランウェイを見ていても、ラウールだったら余裕だろうとか、確かに各メンバーの個性でそう思うことはあるかもしれないです。
◆ビジュアル面については何か参考にしていることはありますか?
自分の中で「ハルってこういう表情するよな」というのもありますし、ビジュアルを作っていく最初の段階のときに、『トリリオンゲーム』をやらせてもらえるっていうリスペクトがすごくあるので、メークさんやスタッフさんたちと漫画を見ながら「ハルはこうか」って。でも、原作のままハルを意識しすぎてしまうと、ちょっと人間っぽくなくなってしまう部分もありますし、リアルな感じはなくなってしますけど、「ハルのこういうところは再現したいよね」っていうようにビジュアルを作っていきました。
◆確かに、だんだんハルが目黒さんに見えてきますよね。
顔の系統がそんなに離れてないですよね。
◆原作に寄せることは、チームのみんなで意識しているんでしょうか?
そうですね。でも、ハルは襟足がすごく長いじゃないですか。その長さもどれぐらいにするのか相談しました。襟足は絶対伸ばしたいし、でも長さ次第では、面接へ行ったらたぶん落とされる長さだよねとか。人間が演じていくに当たってのリアルさみたいなバランスをギリギリで攻めている感じです。
◆ガクはどんな人物だと思われますか?
たぶんハルのガクに対する信頼度みたいなものはすごくあると思っています。「ガクなら絶対勝てるよね」と、ハルにはないものをガクは持っていることをハルは分かってるし、逆にたぶんガクにないものをハルが持っているから、この2人が合わさった時に最強のタッグになると思うんです。
◆佐野さんの印象を教えてください。
佐野さんはすごく礼儀正しい方で。今は佐野君演じるガクとのシーンをメーンに撮っているのですが、ちゃんとガクだなって思うし。最初は佐野君のインスタライブを見て、「佐野君ってこういう人なんだ」って思っていたのですが、実際に会ってみるとインスタライブのイメージとは違って、ガクそのものだなって。今は関係性が出来上がってきていて、ここからまたさらにどんどん作っていくのが楽しみな人です。
◆監督とは作品についてお話はされていますか?
監督とは結構話します。役のことやテンション感、ガクとの関係性についてなど撮っている間とかに話します。佐野君演じるガクとの関係性の柱って、この作品にとってすごい大きいと思うんです。そこの柱を作っていくに当たって会話したりとか、今はここから違うキャラクターの方たちとお芝居していくのですが、そこはガクに対するハルの感じとはまたちょっと違ってくると思いますし、そういったことをたくさん話します。
◆ハルは常に上を目指していくキャラクター。目黒さんもさらなる躍進を目指されていますか?
それは同じですね。自分のこの先の目標もたくさんあるし、ハルもたぶんあの切れる頭の中でいろんなことを考えているだろうなと。自分はまだここからだと思っていますし、自分が設定した目標は絶対に達成するって決めていて。今、いろいろやらせてもらえていますが、この状況が長く続かないと思っているので、地に足を着けながら、確実に目標を達成するために頑張りたいなと思っています。
◆今回単独初主演ということで、主演を実感することや現場の居方でこうありたいなと思っていることはありますか?
あまり主演だから、こういないとというのはなくて、それは「わたしの幸せな結婚」のときもそうだったのですが、まだ学ばないといけないことがたくさんあるので、学びに行くっていう感じでいます。とにかく一生懸命にやればいいなと。一生懸命やって、その姿を誰かが見てくれていたら、次につながっていくかもしれないし、とにかく主演だからこういないとというのはないです。
◆これまで「さすが主演だな」と思った先輩方はいますか?
たくさんいます。例えば木村(拓哉)さんは、『教場Ⅱ』のとき、木村さん演じる風間教官でずっといられていて。なので、Snow Manとして木村さんの楽屋にあいさつへ行かせてもらったときの印象と全然違ったんです。風間教官の木村さんをずっと見てきたので、普段は違うんだっていうのを知って、ドラマの現場ではずっと風間教官でいてくださったんだなと思いました。
大泉(洋)さんも、自分が納得するまで、いろいろと監督さんと話し合われていたりしていらっしゃって。「ここ、普通こうじゃないかな?」とかっていう話をされていたりする場面をたくさん見て、確かにそういうのは大事だなって思って。自分ももしこの作品で迷ったりしたときは、「先輩たちはああやってたな」と思い出して、自分が腑に落ちるまで話をしに行った方がいいなと思っています。
◆『silent』や「わたしの幸せな結婚」などを経て、この作品に生きていることはありますか?
演技をするという根本のこと自体は、たぶん何も変わっていないです。お芝居っていうところの土台は変わらなくて、ただそこの色付けみたいなものが違うっていう感覚。なので、今まで経験したことは、常に生きているなって思います。
◆本作で心掛けていることは何でしょうか?
会話をするときに何か言われて「あ!」っていうリアクションがあってから何か言うと思うのですが、そのリアクションをハルはあまり取りすぎちゃダメだなって思っています。ハルは周りをハルのテンポに一気に持っていくので、一つ一つにリアクションしていたらダメだなと。今まで演じてきた役はわりとちゃんとリアクションがあって、むしろリアクションを大事に演じてきたのですが、今回はそこがちょっと違うなと感じています。
◆今一番情熱を燃やしているものは?
最近、新ジャガを食べるのにはまっていて、情熱を燃やしています。いろんな調理をしていますが、中でも新ジャガを丸々1個手洗いして、キッチンペーパーに巻いて、それを水で濡らして、キッチンペーパーに水を含ませて、皿の上へ新ジャガを乗せて、ラップしてレンジでチンするっていう。マヨネーズをぶわーとかけて、その上に塩コショウを振って食べるとおいしくて。昨日も食べました(笑)。
◆第1話に向けて見どころメッセージをお願いします。
今のこの時代や世の中では、なかなか言いたくても言えないような気持ちが、たぶん各々あると思います。この『トリリオンゲーム』では気持ちよさがあるし、ハルとガクのタッグがどこまで行くのか、ちょっと心理戦みたいに見えるようなところだったりとか、私も、僕もちょっと会社でこういうような目標を持ってみようかなとか、口に出してみようかなって思えるような作品になっていると思うので、とにかく1話は絶対に見てほしいです!
PROFILE
目黒蓮
●めぐろ・れん…1997年2月16日生まれ。東京都出身。B型。
番組情報
金曜ドラマ『トリリオンゲーム』
TBS系
2023年7月14日(金)スタート
毎週金曜 午後10時~10時54分 ※初回15分拡大
<キャスト>
目黒蓮(Snow Man)、佐野勇斗、今田美桜、福本莉子/吉川晃司、國村隼
<スタッフ>
原作:原作/稲垣理一郎、作画/池上遼一
『トリリオンゲーム』(小学館 ビッグコミックスペリオール連載)
脚本:羽原大介
プロデューサー:松本明子、松下ひろみ、加藤章一
演出:村尾嘉昭 ほか
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/trilliongame_tbs/
公式Twitter:@trillion_tbs
公式Instagram:@trillion_tbs
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