◆結婚が1つのテーマだと思うんですけど、もともと持っていた結婚観と演じた後に変わったことはありますか?
岡本:私は実年齢的にも周りがたくさん結婚していきますし、 結婚っていう言葉はすごく身近にあるものですけど…主人公と同じように、いつか普通に結婚できるものだろうと軽く考えていたら、今年32になり…っていう焦りみたいなものも正直感じているところです。でも、そんな中でドラマの撮影に入って、いろんな形があるし、いいところも悪いところもあるからこそ、周りに合わせてどういう結婚がいいっていう価値観を持つことはやめようっていう強さみたいなものは、自分の中にできたかもしれません。
長妻:自分は楽しくいられればそれでいいのかなと感じてましたけど、結婚に関しては、責任とか周りの人に対するものなのかなって感じていて。契約書とか、僕らっていうかこの人間社会として定められたことでもあると思うんですけど、それに振り回されるのはちょっとどうなんだろうなって思っていたりしました。ただ、ドラマを通して、確かに親にあいさつに行くシーンだったりとか、周りの人に話すときに、自分が後ろめたい気持ちとか、誠実な気持ちじゃなかったら、そうやってできないと考えるようになって。ちゃんと周りに対しての責任とかも考えた上で、結婚したいって思える相手に出会えるっていうのがすごいなと。結婚って大変だと思っていたけど、すごくいいものなんだなっていう、いい部分が見えましたね。
◆長妻さんはエンディング主題歌も手掛けられましたが、いかがですか?
長妻:逆にどう思ったか聞きたいです(笑)。
岡本:いやいや、まず自分(笑)。
長妻:いやいやいやいやいや(笑)。
岡本:主演の方がエンディング主題歌、しかも作詞作曲で作られることなんて、そう多くはないと思うんです。連続ドラマは私も初めての主演ですが、すごく感動しました。とてもいい曲で、明日が楽しみになるような、ワクワクするような、ちょっとセクシーな曲です。どうですか?
長妻:(照笑)
岡本:ご自分の言葉でどうぞ!(笑)
長妻:ドラマをメインとして考えてはいるんですけど、直接的な表現とかはあんまりしないようにしようと思ったんです。あくまでもこのドラマとしての主題歌ということで。でも、ちょっと自分にも思い当たる節があるなみたいな、ある程度の視聴者の方との距離感みたいなものも考えつつ。1番はドラマ撮影前に考えて、2番はドラマ撮影中に考えたんですね。それがいい対比になっているんじゃないかなって思っていて。
でも、僕だけじゃなくて、ホーンセクションとかコーラスとか、いろんな方々の知恵が集まってできた作品になっているので、チームとしてみんなで作り上げたものなんだなっていうことを、完成してあらためて実感できました。
それがテレビで放送されて、どういう考えになるのかすごく楽しみです。
◆お二人はすっかり仲良くなられたようですが、現場でもこんな感じだったんですか?
長妻:だいぶ仲良くなりましたよね?
岡本:現場でもずっとこういう感じで、笑わされすぎて困る(笑)。
長妻:いやいや現場では真面目にやってましたよ?(笑)