TOKYO MX(東京エリア・地上波9ch)の「ドラマニア!」枠で8月7日(月)からスタートする『その結婚、正気ですか?』(毎週月曜 後10時~10時30分)でW主演を務める岡本玲さん、長妻怜央(7ORDER)さんにインタビュー。お互いの印象や演じる役どころ、作品の見どころなどを聞きました。
原作は、電子書籍配信サイト「コミックシーモア」で累計500万DLを突破した、アキラによる大人気オリジナルコミック。ズボラなアラサー女子×年下イケメン社長が繰り広げる胸キュン必至の格差婚ラブコメディを原作とはひと味違った展開でドラマ化する。
◆演じる役柄について教えてください。
岡本:私が演じる篠原奏音は、33歳独身のアラサーで、夜な夜な晩酌するのが大好きで「まさか自分が結婚できるなんて」って思っているようなズボラ女子です。ある時、電撃プロポーズされ契約婚という波乱の展開に巻き込まれて、翻弄されていく役を演じてます。
長妻:僕が演じる城咲真は、見た目通りのイケメン社長です(笑)。
岡本:よ!イケメン(笑)。
長妻:(笑)。ちょっとかっこつけたり、時にはお姫様抱っこをしてみたりと、女性経験は少ないんだけど、この人と決めたからには、ちゃんとしっかりアプローチして、奏音さんにアプローチしながら、ちょっと困らせていくという役をやらせていただきました。
◆初めにオファーを受けたときの心境は?
岡本:ラブコメと言いますか、コメディーをやってみたいなっていう思いはずっと昔からありまして。今回、まさか自分が実年齢30過ぎてラブコメのヒロインをできるなんて、本当に奏音のように夢のような話だなと思ったので、あまり作りすぎず、等身大のずぼらな部分も見せながら、でもちゃんとキュンとするところはラブコメヒロインらしく演じられたらいいなと思って挑みました。
長妻:僕はドラマ初主演ですし、ドラマ自体は人生で3回目なんですけど、経験が少ない中でダブル主演なんで、すごく安心して岡本さんに任せました。僕は主演という感じではなくて、困らせる弟みたいな感じでやらせていただきましたね。どういう現場なんだろうっていうのはありましたけど、実際に撮影に入ってみたら、岡本さんにすごく引っ張っていっていただいて。ありがとうございました!
岡本:いえいえ、こちらこそ(笑)。
◆今回初共演されて、最初の印象と撮影してみて変わったことがありましたら教えてください。
岡本:初対面からこの感じだったので、変わった印象はないんですが、本当に現場を常に明るくしてくれて、ちょっと照れてしまう胸キュンシーンなんかも、思う存分ふざけてくださるので。で、やることはやるっていうメリハリの効いた方なので、頼もしかったですし、終始スタッフさんもみんなで楽しい作品を作れたんじゃないかと思います。
長妻:初めてお会いした時は、ちょうどそこの自動販売機のところだったんですけど、僕も一緒に自動販売機を見たんですよ。それで「あ、よろしくお願いします」って。
岡本:「初めまして」って(笑)。
長妻:謎の瞬間がね(笑)。あれ?何してんだ俺?みたいな瞬間もあったんですけど。僕も印象は変わらずに、ずっと明るく、天真爛漫で、もう笑顔が太陽のようだったんで、今回は楽しい現場になるだろうなという印象だったんですけど、実際楽しく撮影を終えることができて。印象で言うと、お芝居されているところを生で見るのが初めてだったので、せりふの言い回しだけじゃなくて、その状況とか、その作品に合ったものをすごく考えてらっしゃるんだなっていうのは、プラスアルファで感じた部分ですね。
◆演じられた役の好きなところとか、苦戦したところを教えてください。
長妻:好きなところは、お金がいっぱいあるところ(笑)。お金がこれだけいっぱいあったらどうしようかなみたいな、心の余裕みたいなものはありますよね。大変だったところは、歩き方ですね。僕は本当に普段から横断歩道の白しか踏まないような歩き方しかしてないんで、しぐさにちょっと出てしまうんですね。
岡本:(くすくす思い出し笑い)
長妻:カメラの画角が決まってるんで、ちょっと僕の俊敏性がマイナスに働いてしまうことが結構多かったです。
岡本:動かないでって言われてた(笑)。
長妻:撮っている時に、転びそうになるみたいな。画面から消えちゃうみたいな。そういうのが結構困りましたね。
岡本:「大人っぽいしぐさ」ってよく言われてましたね。
長妻:難しかったですね。
◆社長らしいしぐさは身に付きましたか?
長妻:身に付きましたね。時計の見方とか。僕、普段時計してないんですけど、いつでも時間をチェックできるようなあのしぐさが身に付きました。
岡本:奏音の好きなところは、自分を認めているところですかね。やっぱり30過ぎて、恋愛に億劫になって、今までの恋愛経験でトラウマを抱えていた部分だったりとか、自分のずぼらさだったり、でも仕事は大事にやってきた自信だったり、そういうのをひっくるめて自分なんだっていう強い女性だなと思ったので、そういう部分は自分もなんかいいなって思った部分ですね。
大変だったところは。そんな人が目の前にイケメン社長が現れると、やっぱり翻弄されてしまうので、どこまで素直にニヤけていいものか、喜んでいいものか、もう少し突っぱねるのか、そのバランスみたいな部分は監督とすごく細かく相談しながらだったので、そこは大変だったけど面白かったです。あとはもう長妻さんのこういうところに笑わないようにするのが(笑)
長妻:後半はもう笑わせることしか考えてなかったです(笑)。
◆漫画原作というのは意識されましたか?
長妻:僕、正直あんまり意識せずにやってしまいましたね。原作ファンが見たら泣くんじゃないかなって(笑)。
岡本:そうかな?
長妻:でも、僕がやる意味みたいなことをすごく監督さんと一緒に考えさせてもらって。漫画の原作通りにやるシーンももちろん必要なんですけど、そうじゃない人間味ある部分を表現できたらなと思って。 いろいろ試行錯誤しながら、やりすぎたらちょっとやりすぎだねって監督に言っていただいたり、岡本さんとも相談しながらやったという感じでした。
岡本:もちろん漫画は全部読ませていただいて、すごくテンポのいい、ノリツッコミなども多い面白い漫画なので、そのコメディのテンポとかは外さないようにしようと思ってました。あと、現場に原作のアキラ先生がいらっしゃって、「ドラマと原作は別なものとして私も楽しみにしているので、作品がより良くなっていくように全然変えていって構いません。楽しみにしています」っていうお言葉をいただいたので…
長妻:俺いただいてない…。俺もいただきたかった(笑)。
岡本:(笑)。それが撮影の初めの頃だったので、そのお言葉で強い気持ちで撮影に挑むことができました。
◆結婚が1つのテーマだと思うんですけど、もともと持っていた結婚観と演じた後に変わったことはありますか?
岡本:私は実年齢的にも周りがたくさん結婚していきますし、 結婚っていう言葉はすごく身近にあるものですけど…主人公と同じように、いつか普通に結婚できるものだろうと軽く考えていたら、今年32になり…っていう焦りみたいなものも正直感じているところです。でも、そんな中でドラマの撮影に入って、いろんな形があるし、いいところも悪いところもあるからこそ、周りに合わせてどういう結婚がいいっていう価値観を持つことはやめようっていう強さみたいなものは、自分の中にできたかもしれません。
長妻:自分は楽しくいられればそれでいいのかなと感じてましたけど、結婚に関しては、責任とか周りの人に対するものなのかなって感じていて。契約書とか、僕らっていうかこの人間社会として定められたことでもあると思うんですけど、それに振り回されるのはちょっとどうなんだろうなって思っていたりしました。ただ、ドラマを通して、確かに親にあいさつに行くシーンだったりとか、周りの人に話すときに、自分が後ろめたい気持ちとか、誠実な気持ちじゃなかったら、そうやってできないと考えるようになって。ちゃんと周りに対しての責任とかも考えた上で、結婚したいって思える相手に出会えるっていうのがすごいなと。結婚って大変だと思っていたけど、すごくいいものなんだなっていう、いい部分が見えましたね。
◆長妻さんはエンディング主題歌も手掛けられましたが、いかがですか?
長妻:逆にどう思ったか聞きたいです(笑)。
岡本:いやいや、まず自分(笑)。
長妻:いやいやいやいやいや(笑)。
岡本:主演の方がエンディング主題歌、しかも作詞作曲で作られることなんて、そう多くはないと思うんです。連続ドラマは私も初めての主演ですが、すごく感動しました。とてもいい曲で、明日が楽しみになるような、ワクワクするような、ちょっとセクシーな曲です。どうですか?
長妻:(照笑)
岡本:ご自分の言葉でどうぞ!(笑)
長妻:ドラマをメインとして考えてはいるんですけど、直接的な表現とかはあんまりしないようにしようと思ったんです。あくまでもこのドラマとしての主題歌ということで。でも、ちょっと自分にも思い当たる節があるなみたいな、ある程度の視聴者の方との距離感みたいなものも考えつつ。1番はドラマ撮影前に考えて、2番はドラマ撮影中に考えたんですね。それがいい対比になっているんじゃないかなって思っていて。
でも、僕だけじゃなくて、ホーンセクションとかコーラスとか、いろんな方々の知恵が集まってできた作品になっているので、チームとしてみんなで作り上げたものなんだなっていうことを、完成してあらためて実感できました。
それがテレビで放送されて、どういう考えになるのかすごく楽しみです。
◆お二人はすっかり仲良くなられたようですが、現場でもこんな感じだったんですか?
長妻:だいぶ仲良くなりましたよね?
岡本:現場でもずっとこういう感じで、笑わされすぎて困る(笑)。
長妻:いやいや現場では真面目にやってましたよ?(笑)
◆お二人が演じた役柄は気持ちがグラデーションのように変わっていく繊細な演技が求められたと思うんですが、ご苦労されたところなどはありましたか?
岡本:1話から8話まで目まぐるしく撮影していたので、心の距離だったり、物理的な距離だったりも話数によって違うんですけれど、それが混乱しないようにやっていましたね。
◆順撮りじゃないと難しそうですね。
長妻:難しかったですね。
岡本:でも、監督がしっかりと構築してくださっていたので、安心感はありました。
長妻:僕は淡々としゃべる中にちょっと秘めてる想いみたいなのがある役だったので、それを表情やしぐさでできるだけ表現しようと思ったんですけど、実際見たらどう映っているのかなっていうのが楽しみです。
◆胸キュンシーンも盛りだくさんですが、印象に残っているシーンはありますか?
長妻:僕はジャケットを着せてもらうシーンですね。
岡本:あれは衣装さんのナイスプレーだよね。「着せてみます?」って。
長妻:粋な計らいですよ。
◆現場で?
岡本:はい。現場で提案してくださって。
長妻:僕、普段はスーツを着ないのでうれしかったですね。キュンとしました。
◆演技でのアドリブもあったんですか?
長妻:アドリブありましたね。
岡本:いっぱいありました(笑)。
◆タイトルにかけまして、自分自身に対して「それ正気ですか?」ということがありましたら教えてください。
長妻:僕は休みの日に本当に一日中寝てるんです。それをもったいないとも思わないんですよ。でも、1日たって、おまえもっとなんかしろよ!寝てたせいで仕事の日にやらなきゃいけなくなっちゃってんじゃん、みたいなのは「正気か?」って思いますね。
岡本:私は、なにかをやりたくなったら後に回せないんですよ。家でも常に。でも、時間がないときほど掃除したくなりますし、寝なきゃいけないのに夜中に料理始めるし(笑)。後から考えると確かに「正気か?」ですね。
長妻:岡本さんは、せりふがやっぱり多いんですよ。1日に撮る量が。それで、明日のせりふ1個もやってないとか言って、次の日完璧で「正気かい!」って(笑)。
岡本:ためて覚えておく余裕もなかったんです。帰り道に次の日のものを覚えてって。でも長妻君は現場で台本見てるところを見たことがない。
長妻:たまに見ましたよ。
岡本:見せてくださいってたまに見に来ることはあったけど、完璧でした。
長妻:(照笑)
◆最後に本作の見どころをお願いします。
長妻:こんな人は現実にいないよみたいな感じだと思うんですけど、そういう人にもいろいろ葛藤があって、お金持ちでかっこよくて家事もすごいできる。そんな完璧な人はこの世にいないよ、いたら私結婚してるよって思うんですけど、やっぱりそういう人も人間で、いろんなことで悩んでたりすると思うんです。
これを見ていただいた方が、もしお相手がいるんだったら、その人にもいろいろ悩みがあって、でも結果一緒にいられて幸せだよねって思えるような、今いる相手だったり、これから出会う相手に対しても、考え方が変わるような作品になると思うんで、僕、結婚する人が増えるんじゃないかなと思います。そういう内容になっているので、ぜひ見ていただいて、なんなら彼氏さんや彼女さんだったり、仲のいい友達と見ちゃったりなんかして、もうそのまま契約婚しちゃえばいいんじゃない?って思います。
岡本:もちろん胸キュンシーンもそうですけど、等身大のそれぞれの悩みだったり、見た人が夢見るだけじゃなくて、現実の日常も頑張れるようなヒントがあったりするような、人を思う部分が詰まった作品だなと思うので、月曜の夜から見て、元気に1週間乗り切ってほしいなと思います。
PROFILE
岡本玲●おかもと・れい…1991年6月18日生まれ。和歌山県出身。
2003年、第7回ニコラモデルオーディションでグランプリを獲得しデビュー。
以後、ドラマ、映画、舞台と多方面で活躍中。
主な出演作は、ドラマ『リズム』(フジテレビ系)、『大奥』(NHK)、『私と夫と夫の彼氏』(テレビ東京系)、『わたし旦那をシェアしてた』(日本テレビ系)、『執事 西園寺の名推理』(テレビ東京系)、『わろてんか』(NHK)、『純と愛』(NHK)、映画「弥生、三月-君を愛した30年」「赤い糸」、舞台「ブレイキング・ザ・コード」(稲葉賀恵)、「レオポルトシュタット」(小川絵梨子)、「ロビー・ヒーロー」(桑原裕子)、「森 フォレ」(上村聡史)、「熱帯樹」(小川絵梨子)、「壁蝨」(加藤拓也)。
現在、主演映画「茶飲友達」がミニシアターを中心に拡大公開中。
長妻怜央●ながつま・れお…1998年6月5日生まれ。茨城県出身。
7ORDERの副リーダーで、キーボードを担当。
2023年は、映画・ドラマで共に初主演に抜擢され、音楽・モデル・俳優と多岐に渡り活動。
“愛され末っ子”キャラで、初の冠バラエティーにも挑戦中。キャラクター“小田ちゃん”をデザインするなど芸術的な一面も持つ。
番組情報
『その結婚、正気ですか?』
TOKYO MX
2023年8月7日(月)スタート
毎週月曜 午後10時~10時30分<TOKYO MX1>
出演:岡本玲、長妻怜央(7ORDER)、和田雅成、押田岳、薄幸(納言)、向里祐香、佐野岳、冨手麻妙、堀口紗奈、林ゆめ、まりあ ほか
オープニング主題歌:SARD UNDERGROUND「その結婚、正気ですか?」(GIZA studio)
2023年8月7日(月)配信リリース
エンディング主題歌:長妻怜央 from 7ORDER「シンデレラストーリー」(NIPPON COLUMBIA CO., LTD.)
2023年8月7日(月)配信リリース
制作・著作:TOKYO MX
公式サイト:https://s.mxtv.jp/drama/sonokon/
オンライン動画配信サービス「Hulu」で最新話放送後から随時公開
最新話まで見放題独占配信
民放公式テレビ配信サービス「TVer」で2週間無料見逃し配信
スマホアプリ/Webサイト「エムキャス」(https://s.mxtv.jp/mcas/)で全国無料でリアルタイム配信
Twitter:https://twitter.com/sonokon_mx
Instagram:https://www.instagram.com/sonokon_mx
TikTok:https://www.tiktok.com/@sonokon_mx
#その結婚正気ですか #その婚
©アキラ/ソルマーレ編集部 ©TOKYO MX
●hair&make/奥田真莉(岡本)、礒野亜加梨(長妻)styling/Lim Lean Lee(岡本)、カワセ136(長妻)