“不倫ちゃん”大久保桜子が『●●ちゃん』出演で得たヒント「“自分を大事にする”ということ」

特集・インタビュー
2023年10月15日
大久保桜子©ABC

DMMグループのウェブ漫画制作スタジオ「GIGATOON Studio」が手掛ける話題作「セックスちゃん」を実写ドラマ化した『●●ちゃん』(読み:まるまるちゃん)。性の悩みを持つヒロインたちを赤裸々に描きながら、“自分らしく今を生きていくためには?”という問いをカウンターパンチのように投げかけていく。“自分は普通じゃないかも?”と悩み苦しむ現代人の背中を押す、ポップでピンクでポジティブな人間讃歌だ。

第一章は、セックスによって他者を理解しようとする史恵のフリーダムな性生活を描く「セックスちゃん」。第二章は、高学歴の呪いにとらわれ、恋愛とセックスで行き詰まる貴子の衝撃のロマンス「高学歴ちゃん」。第三章は、ドラマオリジナルストーリーで、不倫セックスでしか自己肯定感を得られない真湖の略奪愛憎物語「不倫ちゃん」を描く。

今回は、今夜から始まる第三章の主人公・真湖役を演じる大久保桜子さんに、真湖の役どころや役作りについて、印象に残っているせりふやエピソードなどを聞きました。


◆まず、演じる真湖はどのようなキャラクターですか?

私が演じる真湖は既婚男性との不倫で自己肯定感を高めていく、そんな間違えた愛され方を覚えて生きてきた子なのですが、運命の出会いを果たし、黒川さん(田村健太郎)という独身の人を初めて本気で好きになります。そして、これまでは相手に奥さんがいても何とも思わなかったはずが、黒川さんに対しては初めて嫉妬を感じ、自分だけを見てほしい、自分だけを選んでほしい、この人に愛されたい…と、どんどん欲が強くなっていって。私自身も友だちが多いわけではないので、誰かに気にかけてもらえたり、認めてもらえたりすると人一倍うれしく感じるんです。なので、真湖の黒川さんへの思いというのは台本を読んだ時から共感できましたし、きっと誰しもが感じる欲求なのかな、とも思います。

◆ミステリアスで小悪魔、そんな魅力的な真湖を演じるに当たって、事前に用意したことやお芝居の際に意識したことは?

「不倫ちゃん」編に至るまでの1話から6話というのは、撮影前に監督から“真湖には何を考えているのか分からない、不思議なキャラでいてほしい”とお話をいただいて。どうしたらそう見せられるのだろうと考えていたら、監督が「桜子ちゃん自身が不思議だからそのままで大丈夫だよ」と声を掛けてくださり、「そうなんだ!?」と驚いたことを覚えています(笑)。また、「不倫ちゃん」編では真湖が黒川さんに本気で恋をする姿が描かれますが、その気持ちに寄り添えたらいいなと、撮影前から(黒川役の)田村さんのSNSなどを日々拝見して、黒川さんへの思いを作り上げていきました。

左から)田村健太郎、大久保桜子©ABC

◆これまで数々の衝撃的なシーンが繰り広げられてきましたが、「不倫ちゃん」編において印象に残っているせりふやシーンは?

真湖が黒川さんからもらう“スペシャル”という言葉です。承認欲求の強い真湖にとって、スペシャルという枠を人からもらう、さらには好きな人からもらうというのは、どれだけうれしいことだったのだろうな、と。ただ、物語が進むにつれて黒川さんにまつわる衝撃の事実を知り、このままではだめだと立ち上がるのですが、このスペシャルという言葉はとても印象深く残っています。また、一般的な恋愛ドラマだと“絶対にここからいいシーンになる”というところで黒川さんがすごく不思議な発言をして、流れをコメディーに持っていくような展開も面白く、そういうシーンではぜひ笑っていただけたらうれしいです。

◆このドラマには3人のヒロインが登場しますが、大久保さんが魅力的だなと感じたキャラクターは?

6話で、真湖が貴子さん(秋山ゆずき)に「真っすぐに努力できて、きちんと結果を出せる人、無条件に尊敬できるんですよね」と言って励ますようなシーンがありましたが、私自身も同じように感じていて。何かを頑張っている人って、例えその結果が成功でも失敗でも、本当にすごいなと思うんです。そういう意味では貴子さんはとても魅力的ですし、尊敬できるキャラクターでもあります。

◆最後に、読者の皆さんに本作のアピールをお願い致します。

真湖は勘違いされることが多く、自分のことになると空回りしてしまうこともありますが、実はナチュラルに人助けをしたり、誰かを支えている子です。5~6話ではそういう姿が垣間見えてきましたが、今後もそんな彼女の成長を見守っていただけたらと思います。そして、この物語に込められているメッセージのひとつである“自分を大事にする”って、言葉にするのは簡単でも、実際に何をしたらいいのか分からないという方も多いと思うんです。私自身もそうでしたが、このドラマを通してたくさんのことを学び、自分を大事にするというのはどういうことか、というのが見えてきた気がしていて。皆さんにとってもヒントを得られる作品になっていると思うので、ぜひ楽しんでご覧ください。

『●●ちゃん』左から)秋山ゆずき、増田有華、大久保桜子©ABC

SPECIAL TOPIC

Q. 大久保さんが“自分らしく”いられる瞬間は?

A. ゲームをしている時です。特にオンラインでFPS系のシューティングゲームをするのが好きで、会ったこともない、顔も素性も分からない人たちとチャットをしながら進めていくのですが、その瞬間は着飾らない自分でいられています。

PROFILE

大久保桜子
●おおくぼ・さくらこ…1998年7月20日生まれ。神奈川県出身。2017年に『宇宙戦隊キュウレンジャー』で女優デビュー。その後も話題作に出演を重ね、2023年にはドラマ『●●ちゃん』(ABCテレビ)、ドラマチューズ!『くすぶり女とすん止め女』(テレビ東京系)と立て続けに出演。また、自身3冊目の写真集「candle」を発売し、恋愛リアリティショー『オオカミちゃんには騙されない』(Netflix)にも出演するなど、今後もさまざまな活躍が期待されている。

番組情報

『●●ちゃん』(読み:まるまるちゃん)
ABCテレビ ※関西ローカル
毎週日曜 深夜0時55分~1時30分

※DMM TVにて同時配信&独占配信
※ABCテレビでの放送後、TVerで見逃し配信あり

公式HP:https://www.asahi.co.jp/marumaruchan/

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