「腐男子家族」で知られる漫画家・すずり街が描く話題の漫画を、阿部顕嵐と阿久津仁愛のW主演で初実写化した『BLドラマの主演になりました』。1月1日(月・祝)に『クランクイン編』が地上波で放送されるだけでなく、動画配信プラットフォーム・TELASAでは地上波の結末のその後の展開までを網羅する『クランクアップ編』が現在配信中だ。
物語は、人気No.1イケメン俳優の赤藤優一郎(阿部)と、元売れっ子子役で実力はあるものの、今はパッとしない地味系俳優の青柳萌(阿久津)が、超人気BL漫画の実写化でW主演を務めることになるところからスタート。宣伝と役作りのため、同棲を始めた2人が繰り広げる恋模様とドタバタコメディを描く。
そんな本作で、赤藤と青柳同様にW主演に挑んだ阿部さんと阿久津さんに、それぞれのキャラクターについてや撮影時のエピソード、お気に入りの胸キュンシーンなどをお聞きしました。
◆まず、この作品のオファーが来た際のお気持ちと、原作・脚本を読んだ時の印象を教えてください。
阿部:僕はこれまでBL作品に出演したことがなかったので、オファーを頂いた際は純粋にチャレンジしてみたいなと思いました。さらに、原作や脚本を読ませていただいた時には素で笑ってしまったほど、性別も年齢も関係なく楽しめる作品だなと感じたのが第一印象です。
阿久津:僕は、これまで芸能界のことを描いている漫画を読んだことがなかったのでそこがまず新鮮でしたし、主人公の2人がとにかくピュアだなと感じました。赤藤が青柳の手に事故的にキスしてしまっただけで気絶してしまったりと、そんな2人の関係性がかわいらしくて。また、コメディな部分の面白さはもちろん、脚本を読んでいるだけで実際の景色が想像できて、そういう部分もすてきだなと思いました。
◆お2人は今回が初共演とのことですが、お互いの第一印象はいかがでしたか?
阿部:最初は、仁愛君はすごくシャイな人なのかなと思っていました。もう、全然目が合わなかったんです。
阿久津:うそ!? 目合ってなかった?
阿部:うん。3秒以上目が合わなかった(笑)。きれいな目をしているのに、なかなかその目を見せてくれないなっていうのが第一印象でした。でも、撮影が進むにつれてだんだん話してくれるようになって、最後のほうは朝から晩までフルスロットルで話しかけてくるという。もはや僕が聞いていないのを分かっていながら話している時もあったよね?(笑)
阿久津:(笑)。顕嵐君とは本読みの時に初めて会ったのですが、その時は髪の毛がめっちゃ長かったんです。それが現場に入る時には短く茶髪になっていて、爽やかな人だなと思ったのをすごく覚えています。あと、読み合わせの時から赤藤と青柳の雰囲気がピタッと合っていた気がして、これはいけるぞとも思いました。でも、思い返せば確かに緊張していて目は合わせられなかったかも…?(笑)。
◆撮影中に印象に残っているエピソードはありますか?
阿久津:劇中劇で『恋する俺とおさななじみ』(以下:恋おさ)という作品をやるのですが、それが本当に面白かったです。 赤藤と(共演者の)黒宮の距離感がバグっているシーンが何度か登場するのですが、それがとにかくツボで(笑)。あと、撮影序盤に赤藤とのキスシーンの撮影があったので、そのおかげで顕嵐君との距離感が縮んだのもあるのかなって。物理的に近づくと心の距離も近づくんだなと思いました。
阿部:キスシーンは確か(撮影)4日目にしたんだよね。
阿久津:最初の3日間は「これBL作品だよね?」と思うくらいそういう絡みがなかったので、急に来たという感じで(笑)。
阿部:でも、全体的にそこまでラブの要素が濃いわけでなく、笑えるシーンも多いので見やすいのではないかなと。世の中には親と一緒に見るのが気まずいような作品もありますが、このドラマは僕自身も親と一緒に見られるなと思います。
◆劇中劇『恋おさ』はもちろん、岩谷翔吾(THE RAMPAGE)さん演じるアイドル・黒宮とお2人のやりとりも見どころのひとつですよね。
阿部:地上波で放送される『クランクイン編』がまさに『恋おさ』のシーンから始まるのですが、「これはどういうことなんだ!?」と戸惑ってしまうような、面白いスタートになっているのでぜひ楽しみにしていていただきたいです(笑)。あと、実は赤藤と黒宮で踊るシーンもあって。その日、現場で突然監督から「何か2人で踊れる?」とご提案頂いてやることになったのですが、まさかこの現場で踊るとは…(笑)。
阿久津:踊るといえば、青柳と赤藤が2人で踊りながら階段を上っていくシーンもあって、それも映像になるとどうなるのだろうと気になっています(笑)。
阿部:確かに。あそこもどう見えるんだろう。
阿久津:赤藤が青柳のことを翻弄させながら、一緒に踊りつつ階段を上るという非日常なシチュエーションなのですが、顕嵐君はそれを器用にこなしていてカッコ良かったです(笑)。
阿部:ちなみにこのシーンも「踊りながら階段を上ってみて」と突然の丸投げでした(笑)。
阿久津:あと、青柳が赤藤を追いかけるシーンがあるのですが、迷路のようなところを2人で勢いよく走っているのを上から撮ってくださったりもしていて。それもどうなっているのかすごく楽しみです。
◆本作はお2人や岩谷さんをはじめ、個性豊かなキャストの皆さんがご出演されていますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
阿部:最初は僕が意識的に話そうと思っていたのですが、自然と仁愛君がムードメーカになってくれました。彼、ときどき本人の見た目からは想像もつかないような発言をするのですが、さらに今回の役がかわいらしいこともあり、そのギャップがすごくて(笑)。でも、いつもそんな仁愛君の明るさに救われていました。あと、ずっとものまねをしていたよね(笑)。
阿久津:はい。ものまねというほどではないのですが、ときどき「おい!」みたいな感じでジャイアンのまねをして遊んでいました。(笑)。
阿部:空き時間にせりふを合わせる時とか、ジャイアン風の青柳でやってくるんですよ(笑)。
阿久津:やったね。それで、本番の時に思い出してしまって笑いそうになったり…(笑)。でも、実は顕嵐君のほうがジャイアンうまいんですよ!
◆それぞれが赤藤と青柳を演じる上で意識していたことは?
阿部:僕は仁愛君演じる青柳を好きになるということ。というのも、友達として見ながらお芝居をしてしまうとこの作品が成り立たないと思ったので、それこそ性別は関係なく、青柳に恋をするということを意識しながらやっていました。あと、赤藤は表と裏のギャップがあり、オタク気質で妄想が激しいところがあるのですが、そこの役作りはいらなかったですね(笑)。僕自身もオタクなので、そういう部分は心を遊ばせながら臨んでいました。
阿久津:僕自身、青柳同様に俳優というお仕事をさせていただいているのもあり、やはり共感できるところが多かったです。特に、青柳がSNSのコメントや自分への誹謗中傷を見て沈んでしまうような部分は、役作りをするというよりもどんどん演じているうちに引っ張られていった感覚で、僕自身もそういうのを気にしてしまったり…。あと、今回はモノローグも多いのですが、声でも表情を表現できるよう、自分の中でイメージを膨らませながらやっています。
◆お互いのキャラクターのここが魅力的だなと思う部分は?
阿部:青柳はネガティブで自分に自信がないところも含め、守ってあげたくなるかわいらしさがあるなと思います。僕自身はポジティブな人が好きで、これまでそういう感情を抱いたことがなかったのですが、そんな僕にもそう思わせてしまうのが青柳萌の魅力だなと。また、赤藤と出会ったことで少しずつ過去のトラウマから解放され、どんどん明るくなり笑うようになるというところもすごく希望がありますよね。
阿久津:赤藤は人気俳優で仕事も忙しいはずなのに、きっと青柳のことしか頭にないのがすごくかわいいなって(笑)。でも、それぐらい熱中できる存在がいるというのは羨ましいですし、青柳について「そんなことで悩むか!?」みたいなことで悩んでいるところも好きです(笑)。
◆本作はいわゆる原作ものですが、ご自身から生まれるキャラクターとどのようなバランスでお芝居を構築していかれたのでしょうか。
阿部:ドラマでは原作に描かれていない部分もあるので、リスペクトを持ち、原作の世界観に則ったうえでどうしたら面白くなるのかというのは常に監督と話し合って進めていきました。原作にあるシーンも、そのまま再現するというよりは「ドラマだとこんな感じになるんだ!」と喜んでいただけるようなものになればいいな、と。また、赤藤については監督が「顕嵐君の赤藤をやって」と信頼してくださり、僕がアドリブ的にやってみたことを取り入れていただいたりもして、とてもありがたかったです。
阿久津:僕は、漫画原作なので当初はちょっとオーバーに表現したほうがいいのかなとも考えていたのですが、コメディなお芝居の多い赤藤に対して、青柳はリアルに演じてほしいというお言葉をいただいて。次のシーンの言い方などが定まっていない時も、「探りながらでいいから大胆にやってみて」という監督がどんどんと撮影を進めてくださったこともあり、自然と青柳の心の中が見えてきた感覚があります。モノローグもそうですが、本当に新たなチャレンジをたくさんさせていただきました。
◆それぞれお気に入りの胸キュンシーンを挙げていただくと…?
阿部:僕は青柳とデートをするシーンです。好きな人と遊んだり、ご飯を食べに行くのってこんなに幸せなことなんだなとあらためて感じられて。青柳の生い立ちもありますが、ファミレスのドリンクバーであんなに楽しめるのはすてきだなと思いました。
阿久津:僕は、青柳がソファで寝ようとする赤藤を気遣って「一緒に寝よう」とベッドに誘うシーンかな。青柳はあくまで赤藤の体を心配して言っているのですが、赤藤はそれを取り違えてしまって…(笑)。もどかしさもあるのですが、そんな2人のすれ違いがまた愛おしいんです。
◆最後に、ご自身のキャラクターのアピールと見どころをお願いします。
阿部:赤藤としては、やはり表と裏のギャップが魅力なのでそこに注目していただきたいです…というよりは注目せざるを得ないと思います(笑)。そういうシーンは本当に真剣に、面白おかしくやらせていただきました。赤藤の“青柳萌オタク”ぶりというのは物語の軸となっている部分でもあり、ネガティブで内向的な青柳との対比というのもぜひ楽しんでいただきたいです。
阿久津:青柳は子供の頃から芸能界に携わっていて、一個人としてではなく、俳優や商品として見られ続けてきたことが彼のネガティブさにつながっているんです。なので、青柳自身のことが大好きな赤藤の言動や行動が彼にもたらす影響というのはきっとすごく大きくて、僕自身その優しさひとつひとつに感動しながら演じていました。そういう青柳の喜びや変化が、視聴者の方にも伝わったらいいなと思います。
ANOTHER TALK
◆もし阿部さんと阿久津さんが同棲するなら何担当をやりますか?
阿部:僕は服の整理担当で。服をクローゼットに収納します。
阿久津:楽しようとしてるでしょ(笑)。
阿部:いや、待って。僕の家のクローゼットを見てもらうと分かるんだけど、すーごくきれいに並んでいるから(笑)。色や素材ごとに分けていて、特に色はグラデーションになっていないと嫌なんです。それを仁愛君の分もやるよ。
阿久津:じゃあ、僕はそれを乱してみようかな。ルービックキューブみたいな感じでバラバラに(笑)。
阿部:それはもう1日で同棲解消です(笑)。
阿久津:でも僕、皿洗い好きだよ。雑巾掛けとかゴミ出しもできるし…。
阿部:じゃあ掃除もお願い(笑)。そしたら僕は料理もやろうかな。うまくなりたいし。
阿久津:でも顕嵐君、掃除にもこだわりありそう…。
阿部:うん。掃除してもらっても、気になるところがあったら何も言わずに自分で掃除すると思う(笑)。
◆2024年に挑戦したいこと、極めたいことは?
阿部:乗馬をやっているのですが、もっと極めていきたいです。検定を受けてみたり、いつか障害競走にも挑戦してみたいなと思っていて。
阿久津:僕は役でやったことをもう1回やってみるのもいいかな、と。以前ドラマでボクシングをやったのですが、またボクシングジムに行ってみたいんです。サンドバッグを殴るのはストレス解消にもなりますし、誰か一緒にやってくれる人を探そうかな。
阿部:一緒に行こうよ。僕もボクシングやりたいし。
阿久津:じゃあぜひ(笑)。でも、僕も乗馬をしてみたいから教えてほしい。
阿部:いいね。いつか一緒に馬に乗って仕事に行こう!(笑)
PROFILE
●あべ・あらん…1997年8月30日生まれ。東京都出身。A型。俳優としての活動を中心に、7ORDERのメンバーとしても活躍。2月開幕の舞台「桃源暗鬼」で主演を務める。
●あくつ・にちか…2000年12月23日生まれ。栃木県出身。O型。1月スタートのドラマ『ナースが婚活』(テレ東系)、2月開幕の舞台「HUNTER×HUNTER」THE STAGE 2への出演を控える。
番組情報
テレビ朝日&TELASA 恋愛ドラマシリーズ
『BLドラマの主演になりました』
「クランクイン編」
テレビ朝日系 ※一部地域を除く
2024年1月1日(月・祝)深夜0時25分~1時25分
「クランクアップ編」(全3話)
TELASAにて独占配信中
原作:すずり街「BLドラマの主演になりました」(一迅社)
脚本:遠山絵梨香
演出:熊坂出
プロデューサー:藤崎絵三(テレビ朝日)、瀬島翔(スタジオブルー)
制作著作:テレビ朝日
制作協力:スタジオブルー
番組公式HP:https://www.tv-asahi.co.jp/bl_drama/
●photo/徳永徹 text/片岡聡恵
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<応募締切>
2024年1月5日(金)午後11時59分
※応募規約(https://www.tvlife.jp/present_rules)をご確認いただき、ご同意の上、ご応募ください。