日本から世界へ羽ばたくべく、2022年のデビュー直後からタイにて約半年間の武者修行を敢行、その後もアジアを中心にワールドワイドに活動を展開する、7マイクグループ・PSYCHIC FEVER。昨年12月にはタイ・バンコクにて海外単独初公演を開催したほか、アジア最大級のカウントダウンイベントにも出演を果たした。
そんな彼らが、JP THE WAVYオールプロデュースのデジタルEP「99.9 Psychic Radio」を1月19日(金)にリリース。架空のラジオ・ステーション(99.9MHz)で放送されている番組『Psychic Radio』という設定で、PSYCHIC FEVERのアーティスト性とミュージカリティを世界に表現したいという思いが込められたEPだ。
同作のリリースに当たり、ボーカルの小波津志さん&WEESAさんにインタビュー。全4曲の収録楽曲についてやご自身の注目してほしいポイント、リード曲「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」におけるMVのこだわりや撮影時のエピソードポイントなどをお聞きしました。さらに、“運命的”と語るお2人の出会いや現在の関係性も明らかに。
◆「99.9 Psychic Radio」はJP THE WAVYさんオールプロデュースということですが、出来上がったものを聞かれた時の印象はいかがでしたか?
小波津:デビューしてからこれまでさまざまな楽曲をリリースしてきましたが、ここまでヒップホップ色が強いEPは初めてで、新境地を拓けたと思っています。僕自身、ラップをはじめ今回のリリースを通してたくさんの新たな経験をすることができましたが、きっと7人全員がそうなんじゃないかなって。WAVYさんがレコーディングの際にそれぞれの個性を上手に引き出してくださり、僕らの可能性が大いに広がったように感じています。新たな僕らを楽しんでいただけるEPになりました。
◆今回はリード曲「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」をはじめ全4曲が収録されていますが、それぞれどのような楽曲になっているか教えてください。
1.「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」
小波津:この曲は片思いソングで、気になっている女性に振り向いてもらえない男性の心情を描いています。サウンドには2000年代のヒップホップのバイブスを落とし込んでいて、振り付けはKAITAさん、KAZtheFIREさんにお願いしたのと、メンバーの(半田)龍臣が考えてくれました。また、WAVYさんとのフィーチャリングはプレデビューシングルの「Hotline」(2021年)以来2曲目なので、当時から成長した自分たちというのも感じ取っていただけるんじゃないかなと思っています。
2.「Psyfe Cypher」
WEESA:この曲は初めてのラッパー曲といいますか、僕と志君と(渡邉)廉君以外の4人が歌っています。1人ひとりが長いバース(小節)をラップしていて、ラジオを使ってサイファーをしているようなイメージの楽曲です。また、僕がこの曲において面白いなと思うのが、1曲の中に段落があるといいますか。今までにない長さの楽曲なのですが、それぞれの個性やキャラクターを感じることができ、飽きのこない1曲になっていると思います。
3.「Temperature」
WEESA:この曲はWAVYさんが「Hotline」の良さを引き出し、そこに新たなエッセンスを加えてくださった楽曲になっています。魅力としてはWAVYさんの楽曲からサンプリングしたリリックが入っているのと、メロディーのキャッチーさ。この曲は10月に配信されていて、既に海外でもパフォーマンスをしているのですが、日本語が分からないお客さんも一緒に合唱してくれるんです。覚えやすく、みんなで盛り上がれる楽曲です。
4.「Rocket(Take You Higher)」
小波津:この曲は僕とWEESA、そして廉君で歌っているのですが、僕がラップに初挑戦した、すごく思い入れのある楽曲です。都会から宇宙規模で離れて一緒にゆっくりしよう、というようなメッセージを描いていて、とても聞き心地のいい楽曲になっているので、ぜひたくさん聞いていただけたらうれしいです。
◆全4曲を通して、ご自身の注目してほしいポイントは?
WEESA:僕はデビューしてから2年がたって、少しずつ自分の歌声やキャラクターが確立してきたような感じがしていて。「Temperature」や「Rocket(Take You Higher)」ではサビを歌わせていただいているのですが、初めて聞いた人も忘れられない声というのを意識して歌ってるので、聞いた方にもそう感じていただけたらうれしいです。
小波津:僕は「Rocket(Take You Higher)」です。自分がラップをやるとは思ってなかったので最初はできるかなと不安が大きかったのですが、WAVYさんがレコーディングの際にずっと付いて「こういうイメージで」などと教えてくださったのもあり、自信を持ってお届けできる楽曲になりました。ボーカル・小波津志だけではなく、ラッパーとしての僕にもぜひご注目ください。
◆EPのリリースと同時に「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」のMVも公開されましたが、こだわった点があれば教えてください。
WEESA:EPのジャケットや楽曲のイメージ同様、2000年代のボーイズグループやY2Kファッションというのを意識しつつ、新しいトレンドも取り入れて作っています。例えば、今僕らが着ているスタジアムジャケットはこのMVのために作ったのですが、全員おそろいの衣装というのもボーイズグループっぽさがあるのかなと。また、振り付けも2000年代を意識しつつ、PSYCHIC FEVERの色を出すべく何度も作り直してくださって…。僕ら自身も「こっちのほうがよりグループっぽく見えるんじゃないか」「こっちのほうがキャッチーじゃないか」などこだわってやっているので、ぜひ1シーン1シーン目を離さず見ていただきたいです。
小波津:2000年代っぽさがいいよね。あと、初めておそろいの衣装で踊ったというのと、他にも僕らの個性が生きる衣装を何着も着ているので、ファッションもチェックしていただけたらうれしいなと。
WEESA:ちなみに、MV内で着ている黒いダウンジャケットは僕たちがやっているアパレルブランド(P.C.F APPAREL DEPARTMENT)で作ったもので、僕らがデザインも手掛けています。
◆MV撮影時に思い出に残っていることは?
小波津:実はこの撮影日が僕の誕生日(11月9日)だったので、メンバーやWAVYさんをはじめたくさんの方々にお祝いしていただきながら撮影をして、僕としてはすごく幸せな1日になりました(笑)。しかもこのEPの発売日が1月19日で、どちらも“119”という…。
WEESA:運命的なね(笑)。WAVYさんもMVに出演されていて現場にいらっしゃったのですが、本当にずっと笑い合っていて、撮影も含めて1日中楽しかったです。移動中もWAVYさんを交えてたわいもない話をしたり、みんなで一緒に寝たりしていました(笑)。
◆2023年はタイをはじめ、インドネシア、フィリピン、ベトナムなどさまざまな国を訪れたかと思うのですが、印象に残っている海外公演を挙げていただくと…?
WEESA:それこそタイでの単独のライブは一番印象に残っています。海外で僕たちの単独公演をやるというのは目標のひとつでもあったので、そういう意味ではやっとスタート地点に立てたのかなと。僕たちのためだけに来てくださる方がここまでいるんだっていうのを実感できましたし、すごく楽しくて、きっと一生覚えているのだろうなと思います。
小波津:2022年に初めてタイに行き、そこからさまざまなイベントに出させていただいたのですが、 2023年も同じイベントやフェスに出演する機会があって。そうやって再び呼んでいただけて、同じ場所に戻れたことがうれしかったですし、以前よりも一緒に歌ったり踊ったり、応援してくださる方が増えたことを実感できて。そういう意味でも感慨深い1年になりました。
◆海外公演を行う際には、地域に合わせてセットリストや演出などを変えられているとお聞きしました。
WEESA:そうですね。でも、日本でやらせていただく時も地方によって「このほうが受けがいいかな」などと1曲ずつ考えて、毎回セットリストを変えているんです。海外であればそれこそ気候もそうですし、野外なのか屋内なのかなど、状況に合わせてセットリストを変えていくというのは僕らのこだわりなのかなと思います。
◆例えば、タイでの単独公演の際に行ったこだわりは?
WEESA:(日本での公演同様)「P.C.F」というタイトルの基盤は残しつつ、タイのアーティストの方々とコラボするパートをどこに持ってくるかというのは難しかったです。日本で単独公演を行った時より僕らの持つ楽曲数が増えたこともあり、どの曲を引いてどの曲を入れるかというのは本当に何回もやり直しをして臨みました。
◆大みそかにはアジア最大級のカウントダウンイベント「centralwOrld Bangkok Countdown 2024」に出演されていましたが、こちらの様子はいかがでしたか?
小波津:めちゃくちゃ盛り上がりました。ありがたいことにちょうどいい時間帯に出演させていただいたこともあり、お客さんがもう横も後ろも見えないくらいにパンパンで。そうやってたくさんの方の前でパフォーマンスさせていただけたというのは、この約1年タイで活動させていただいたひとつの結果でもあるのかなと思うので、そういう意味も含めて最高のステージでした。
◆年越しの瞬間はメンバーの皆さんで何かやられたのでしょうか。
小波津:特別なことは何もやっていないですね…。もう、12月は毎日一緒にいすぎて(笑)。
WEESA:でも、みんな同じ空間にはいたので「おめでとう」と言い合いながら年を越した気がします(笑)。
◆ボーカルとしてグループをけん引する小波津さんとWEESAさんですが、お2人の現在の関係性を言葉に言い表すなら?
小波津:ライバルです。
WEESA:いえ、違います。絶対に違うでしょ(笑)。
小波津:WEESA的には違うんだ(笑)。
WEESA:腐れ縁が近いんじゃないですか? もう本当に昔から一緒なんですよ。小学生の時に出会って、そこから住んでいる場所も違うのになぜかずっと一緒にいて。
小波津:WEESAとはEXPG(ダンススクール)に通っていた頃からもうずっと一緒に歌っているんです。
◆沖縄、愛知とそれぞれ違うところに住んでいても一緒に歌う機会があった?
小波津:そうなんです。当時、EXPG内でのボーイズグループみたいなのがあったのですが、その時からそこでWEESAとボーカルをやっていて。しかも、メンバーの龍臣や(中西)椋雅君、JIMMY君も所属していたんです。
WEESA:僕、小学4年生の時に初めて志君に会ったんですけど、同じ空間にめちゃめちゃ人がいた中で、全く会ったことのない志君に真っ先に話しかけに行ったのを覚えていて。何か運命的なものを感じたのかもしれないですね(笑)。当時9歳なので、それからもう11年という…。
◆当時と比べて、お互いに印象は変わりましたか?
小波津:それはだいぶ変わっているよね?
WEESA:そうですね。お互いもうちょっとはっちゃけていたのが、大人になってちょっと落ち着いたといいますか(笑)。
小波津:お互いいろいろなことを学んだよね。PSYCHIC FEVERを結成した時は「一緒に練習しよう」と2人でスタジオにこもったり、家に集まったりしていたのですが、そこでずーっとけんかしていたり(笑)。
WEESA:何回志君に怒られたことか(笑)。
小波津:それでお互いにキレて話さなくなる…なんてこともあったのですが、今となってはそんなことがあっても全然許せる関係になりました。
WEESA:今でも志君には学ぶ部分がたくさんありますし、そういう時期を経て僕はすごくリスペクトしています。
◆小波津さんとしては、年上ゆえにお兄さん的な責任感も…?
小波津:それはないです。
WEESA:いえ、うそです(笑)。めちゃめちゃお兄ちゃんですよ。
小波津:3歳も離れているし、そういった期間もあったしね(笑)。
WEESA:志君がいなかったら、今の僕はいないと思います。
◆すてきなお話をありがとうございました! 最後に、今後のグループ活動のアピールをお願いします。
小波津:今回のEPをはじめ、今年はどんどん楽曲を出していきたいと思っていて、既にバチバチな楽曲もキャッチーな楽曲も手元にそろっています。また新たな僕たちを見られる年になるかなと思うので、そういう意味では引き続き楽しみにしていただきたいです。また、僕らのひとつの目標としてアジアツアーを掲げているので、次はそこに向けて、メンバー一丸となって全力で頑張っていきたいなと思っています。
WEESA:2023年は本当にいろいろな国に行かせていただいて、僕たちの夢であるワールドワイドに活躍するアーティストというのに1歩近づけたのかなと思っています。今年は日本でのツアーはもちろん、これまで訪れた国でもまたライブがしたいですし、そういうことを実現できるようにみんなでもっと頑張っていきたいなと。カッコいい楽曲もたくさん控えているので、ぜひ楽しみにしていてください。
ANOTHER TALK
Q.個人的に今年挑戦したいこと、極めたいことは?
小波津:言語とピアノ
言語はタイ語を話させていただく機会が多いので、もっと話せるようにもうひたすら勉強したいなって。あと、ピアノは本当に0からのスタートなのでどうなるか分からないのですが、いつか弾き語りライブができたらいいなと思っていて、それを目標に頑張ります。
WEESA:楽曲制作
少し前から楽曲制作に打ち込んでいるのですが、今年はPSYCHIC FEVERの楽曲に携われるようさらに真剣にやっていきたいです。歌詞を書くのもですが、なによりトップライン(メロディー)を考えるのが大好きなので、そこをもっと極めてカッコいい楽曲を作れたらと思っています。
RELEASE INFORMATION
DIGITAL EP「99.9 Psychic Radio」
2024年1月19日(金)リリース
ストリーミング&ダウンロードURL:https://lnk.to/psychicfever-99.9psychic_radio
PROFILE
小波津 志
●こはつ・こころ…2000年11月9日生まれ。沖縄県出身。O型。
WEESA
●いーさ…2004年2月26日生まれ。愛知県出身。O型。
PSYCHIC FEVER(読み:サイキックフィーバー)
LDHが運営するダンススクール「EXPG STUDIO」の精鋭が全国から集まった、ダンス、ボーカル、ラップ、ビートボックスと多彩なスキルを持つ7人によるEXILE TRIBEのグループで、2022年7月13日にデビュー。結成当初から世界で活躍するグローバルアーティストを目指して、同年9月から約半年間、活動拠点をタイに移して武者修行を敢行。その後もアジア各国で数多くのイベントやフェスに出演、自らのライブパフォーマンス力を武器に、これからさらに世界を目指して国境を越えて活動していく。
PSYCHIC FEVER公式HP:https://m.tribe-m.jp/artist/index/262
●phoho/古賀良郎 text/片岡聡恵
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TV LIFE公式X(@tv_life):https://twitter.com/tv_life
<応募締切>
2024年1月26日(金)午後11時59分
※応募規約(https://www.tvlife.jp/present_rules)をご確認いただき、ご同意の上、ご応募ください。