中村悠一×遠藤璃菜×早見沙織インタビュー アニメ「甘々と稲妻」に出演

特集・インタビュー
2016年07月01日

累計発行部数100万部突破の雨隠ギドの人気コミック「甘々と稲妻」が待望のアニメ化。7月放送スタートの本作に出演する中村悠一さん、遠藤璃菜ちゃん、早見沙織さんにインタビュー。早くも息ぴったりの3人が作品の魅力について語ってくれました!

――演じるキャラクターについて教えてください。

中村 僕がやらせていただく犬塚公平は、自分1人の手で娘を育てるというというか、一緒に生活をしなければいけなくなってる途中のお父さんで、できないこと、分かっていないことがいっぱいある人物ですね。そんな彼が新たに出会う小鳥という少女を含め、多くの人たちからいろんなものを得て、娘との関係性をより深めていくのかなぁと思っています。人物としては、そんなに元気がない人かな。そんなに快活な人ではないという描写が原作に多少あるんです。僕の勝手な予想ですけど、自分だったらと置き換えたときに、日中高校で先生をして、そこでも自分から見たら子供、高校生たち相手にして、家に帰ったらさらに幼い自分の本当の子供といろんなやりとりがあるわけなので、そういう意味では日々日々すり減らしながら生きてるんじゃないかなというふうに思いました。

遠藤 つむぎちゃんはすごく元気な女の子で、くいしんぼうな子で、お母さんがなくなってから、お父さんに少し気を使っている子です。

――ご自身と似ているところはありますか?

遠藤 おいしいものが好きなところと、食いしん坊なところです(笑)。

早見 小鳥ちゃんは一見落ち着いた高校生なんですが、お母さんがお料理屋さんやっていることもあって、食べることが大好きで、でも料理ができないギャップの持ち主です。ひょんなことから、この家族と一緒にご飯を作ったり、ご飯を食べたりすることになるという、ちょっと変わったストーリーが始まるきっかけになった女の子かなと思います。おいしいものが好きなところは私とかなり似ていますね。

――共演しているお2人についての印象を教えてください。

中村 実際にお話を引っ張るというか、公平が何かをするきっかけっていうのは全部つむぎなんですね。つむぎは物語を動かしていく重要なキャラクターで、そこに対して遠藤さんがあれやこれや大人からいろんなこと言われて乗り越えていく様というのは見ていて涙を禁じえないですね…。全然心がない?(笑)

早見 “涙を禁じえない”って表現自体、久々に聞きましたね(笑)。

中村 (笑)。「無茶言ってんな」って思いながら、本当にそれぐらい彼女に求められているハードルというか、要求していることのレベルが高くて。僕は1話目の収録のときに、そこまで求めちゃうんだって若干思いました。でも確かに、キャラクターの立ち位置としてすごく難しいんですよね。架空のキャラクターですけど、実際にいる子供よりも、大人の理想の子供っていうんじゃないですけど、大人から見たときにこうあってくれるとお父さんはうれしい、お母さんはうれしいなって思う姿だと思うんですよね、彼女は。だから、それを実際の子供がどこまで寄せていけるかっていう。彼女が思いのままにやるというのとまた違うわけですから、そこに今応えている最中で、すごいものを要求しているんだなと思いました。
小鳥は、僕はまだ1話目で触れたところで、もちろん原作の先々を読んでいったところで印象は変わるんですけど、 1話目の時点ではまだ変な人ですね(笑)。変わった女の子っていうところから出ることはないと思います。ただ、その変わった女の子が自分の感情のままに動くところを見て、少なからず何か思うところが公平にはあるんだろうし、僕もそれを少し感じることができました。それを早見さんがどういうふうに演じていくかというのは、アフレコ前から楽しみではあったんです。早見さんとは共演することも多いんですけど、僕が想定しているものよりも上を来てくださる女優さんなので…、これはおべっかです(笑)。

早見 あれ!?

中村 これは記事で乗るやつなんでうまいこと言ってます(笑)。

早見 聞いたことのないせりふを言っていただいて…。涙を禁じえません(笑)。

中村 本当に刺激を受けられる役者さんと一緒にできる、特にこういうふうに心情的な作品で一緒にできるってのはありがたいことですから、これから短い期間ですけど、このお2方とできるというのは楽しみだなと思っています。

遠藤 中村さんは1話のアフレコのときに、面白い話をたくさんしてくれて、すごい楽しかったです。

中村 そうだね。面白おじさんです(笑):

早見 和やかでしたね。

遠藤 早見さんはすごい優しくて、たくさんお話してくれました。

中村 テレビでも見たもんね(笑)。

遠藤 テレビで湖に裸足で足を入れて…。

早見 私のミュージックビデオのドキュメンタリーをたまたま見られていたという…。

遠藤 すごいなって思いました。

中村 テレビの人だからね、あの人はね(笑)。

早見 絶対見られないようにしようと思って、ほとんど言ってなかったのに(笑)。照れくさいですね。
璃菜ちゃんは、いっぱい話したいなって思っていたら、アフレコの休憩中とかでお話する機会があり、話しているときもすごくいい笑顔でいつも話してくれて。しゃべってて心温まるお人柄なんだなぁという印象です。
璃菜ちゃんがマイクの前でしゃべっていると、心揺さぶられるというか、つむぎちゃんってこういう子なんだなって、原作だけじゃ私が読み取れていなかったこととか、私が気づかなかったことを全部女優さんとしてのお芝居で教えていただくというか。1話を見ても2人の掛け合いで、本当にウルウルきて、ぜひそういうところも見ていただきたいなと思いました。

―― 一緒に3人でご飯を食べるというお話ですけど、仲良くなっていくために一緒に作りたい料理、これなら作れる、教えてあげたいというものはありますか?

遠藤 クレープです。家につくる器械があって、たくさん作ったことがあって、みんなで作りたいなと思います

早見 やりたーいっ。食べたい!お願いします!

中村 クレープは生まれてこの方食ったことがないからね。

早見 え!?初クレープですね!クレープに生クリームを注ぐ中村さんで(笑)。

中村 俺自分で作るの!?作ってくれないの?作ってくれるんだよね?

遠藤 (笑)。はい!

――つむぎちゃんの姿にキュンときたシーンを教えてください。

中村 原作の要所要所で刺さる言葉が用意されているんですが、 キュンというのとは違うかもしれないですけど、家に帰ったらお肉の料理をテレビで見てて、「これをお母さんに作ってもらって」って言われたら、そりゃもう何も言えねぇよなあって。どういう思いなんだろうってと考えると、お父さんとしては辛いものがあるというか。まぁ、やっぱりそういう言葉1つひとつから彼が変化してくんだろうなとは思うんですけど、第一話ではそのせりふが1番最初に大きく彼の中に課題としてのしかかった言葉なのかなと思いました。

早見 日常のワンシーンがかなり描かれていて、私は歯磨きをするシーンと、洋服を着るシーンと、掃除機に乗るシーンがすごくかわいかったです。自分の子供のころを思い出したりしてキュンときました。

――この作品の魅力はどんなところですか?

中村 つむぎがまず魅力ですよね。たぶん人物自体に感情移入するっていうのは、主人公なので犬塚公平の目線に移入して、僕がさっき言った、つむぎのせりふが刺さったというようなのが視聴者の方にもあると思うんです。でも、魅力となると、いろんな感情を見ている側に沸き立たせるきっかけであるつむぎの動きだったり、表情だったり、言葉だったりかなあと思いますね。やっぱり無垢なものですから、素直にストレートに出てくる言葉というのは伝わりやすいんじゃないかなと思います。

早見 家族と食事っていう普遍的な、みんな通ってくる題材がとっても魅力だと思います。誰が読んでも思い出が1個はあるっていうところがすごく素敵だなぁと思いますし、自分が今の年齢で見るのと、もっと年を重ねてから、もう一度見るのとで、全然味わいが違ってくるんだろうなというのが素敵だなと思います。

遠藤 魅力はやっぱりご飯を食べるシーンです。すごい感動したりとか面白かったりするシーンがあって、すごいいい話だなって思います。

――遠藤さん、大変だなって思ったところとか難しいなって感じたところはどこですか?

遠藤 1話のときにお腹すいた踊りというのがあって、ちょっとやってみてくださいっていわれてちょっと難しかったです。後はヨダレをたらす音がちょっと難しかったです。

中村 アニメ独特の表現みたいものがあるんです。分かんないよね。ヨダレ勝手にたれちゃうから。早見さんが見本をやってましたけど。

早見 私がやるのと璃菜ちゃんがやるのとでは全然違いますね。私だとただヨダレ垂れているみたいな感じですけど(笑)。璃菜ちゃんがやるとめっちゃかわいいので、確認していただきたいです!

――主人公がイクメンで料理男子ですが、女子から見るとキュンキュンしませんか?

中村 これ、遠藤さん答えられますか?(笑)分かんないよね。

――お料理をする男の子はどうですか?

遠藤 すごい優しいと思います。お弁当とか作ってもらえたらうれしいです。

中村 今の答え、100点だよ!

早見 女子の憧れですよね。おいしいものを休日に作ってくれないかなって思いますもんね、女子は、夢が詰まっていると思います。

 

作品情報

「甘々と稲妻」
TOKYO MX 7月4日(月)より毎週月曜25:05
読売テレビ 7月4日(月)より毎週月曜25:59
BS11 7月5日(火)より毎週火曜25:30

公式サイト www.amaama.jp
公式Twitter @amaama_anime
先行PV 公式サイトにて配信中

<キャスト>
犬塚公平:中村悠一
犬塚つむぎ:遠藤璃菜
飯田小鳥:早見沙織
小鹿しのぶ:戸松遥
八木祐介:関智一

<スタッフ>
原作:雨隠ギド(講談社「good!アフタヌーン」連載)
監督:岩崎太郎「一週間フレンズ。」「薬師寺涼子の怪奇事件簿」
シリーズ構成:広田光毅「幕末Rock」「新テニスの王子様」
キャラクターデザイン:原田大基「とある飛空士への恋歌」「ささみさん@がんばらない」
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
企画協力:シンエイ動画  
製作:「甘々と稲妻」製作委員会

(C)雨隠ギド・講談社/「甘々と稲妻」製作委員会

 

PROFILE

中村悠一●なかむら・ゆういち…2月20日生まれ。香川県出身。

遠藤璃菜●えんどう・りな…2005年10月4日生まれ。

早見沙織●はやみ・さおり…1991年5月29日生まれ。東京都出身。


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