THE BEAT GARDENが、配信シングル「present」を2024年2月11日にリリース。本曲は、放送中のテレビドラマ『アイのない恋人たち』(ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット 毎週日曜 午後10時~)の主題歌に抜てきされている。今回はメンバーのU・REI・MASATOに本曲の聞きどころに加えて、4月13日(土)にZepp DiverCity(TOKYO)で開催が決定しているワンマンライブ「good error」への意気込みを聞きました。
◆2023年もいろいろな活動をされてきたと思いますが、中でも7月からのワンマンライブツアー「Bells.」は大きな出来事だったのではないかと思います。
U:(ドラマ『六本木クラス』の挿入歌だった)「Start Over」を経てのツアーということもあってか、各地を回っていると初めて見る人もちらほらライブに来ていただいて。それが、すごくうれしかったんです。いつものライブは1曲1曲を届けていくというスタイルなのですが、今回のツアーでは曲と曲のつながりも意識しました。その挑戦は自分たちでやっていても楽しかったですし、お客さんも集中が途切れることなく聞いてくれているなと感じました。
REI:今回のツアーは全国20か所を巡るという、過去最大規模のものだったんです。2023年は3月~10月くらいまで、ずっとツアーで各地を回っていました。その中でUさんが言っていたように新しい挑戦をして、でもいいところは残していくことで新しいライブの形も見えてきて。僕ら自身もファンのみなさんも、THE BEAT GARDENの成長を感じられるツアーになったんじゃないかなと思っています。
MASATO:3ボーカル1DJという音楽スタイルが、自分たちのなかではひとつ確立できたかなと感じていたんです。ただ、今回のツアーではそれを壊しにかかるわけじゃないですけど、もう一度原点回帰できたらという想いがあって。THE BEAT GARDENの音楽をさらに追求していく姿勢で駆け抜けました。それによって、見えてきた景色もあったんです。これからやりたいことがたくさん増えたツアーでした。
◆全国20か所を回るなかで、各地のおいしい食べ物にも巡り合えましたか?
U:僕はあまりグルメじゃなくて……。でもふたりは朝から各地のご飯屋さんに行っていたよね? 静岡ではウナギを食べていたような。
MASATO:食べましたね! 朝に少し散歩して各地の雰囲気を味わいつつ、郷土料理を食べるというライブルーティーンができました。僕は滋賀県出身で、地元にいた頃はよく京都に行っていたんです。だからといって、京都の名産をたくさん食べていたわけでもなく。むしろ地元にいたら、あんまり名産を食べないじゃないですか。それで、今回のツアーで京都へ行ったとき、人生で初めて京うどんを食べました。「えっ、京都ってこんなにおいしいものがあったんだ」って、今さら発見しましたね(笑)。
REI:(ツアー先の)3、4か所くらいで、ばったりMASATOさんに会いましたよね。
MASATO:会った(笑)。
REI:ある街では、往復1時間ぐらいかかるご飯屋さんにMASATOさんは行っていたと聞いて、驚きました。
U:えー、1時間!? 元気やなぁ。僕は夜行性なので朝はちょっと……。代わりに、夜の繁華街を歩いていました。路上ライブのお兄さんに話しかけて1時間くらい歌を聞いたり、サーティワンアイスクリームを買って、ゲームセンターの周りをぐるぐる歩いたり。東京って、良くも悪くもいろいろな文化が混じっているなと感じています。一方で、いろいろな地域の夜の街はそれぞれに特色があって、東京とは違う雰囲気がありました。僕も埼玉の都会じゃないところ出身なので、そういう雰囲気が懐かしくて落ち着くんですよね。
◆ツアーを経てリリースされる「present」は、テレビドラマ『アイのない恋人たち』の主題歌です。ドラマをご覧になってみての感想を教えてください。
REI:個人的には、ドラマと曲が1セットになっているなと感じました。記憶に残っているドラマって、主題歌や音楽も記憶に残っていることが多いんですよね。「present」もそうなればいいなと思っています。
U:脚本の遊川(和彦)さんもドラマスタッフも、音楽を大事にされている方だと事前に聞いていたんです。実際にドラマを見たとき、自分たちが想像していたよりもいいシーンで曲を流していただいていて、うれしかったですね。
MASATO:内容面で言えば、いい意味でまだ遊川さんらしくないというか。
U:『女王の教室』や『家政婦のミタ』とかのイメージがあるもんね。SNSでも、同じような意見をつぶやいている方がいたよ。
MASATO:この後どうなるんだろうと、すごく想像が膨らみます。
U:まだ7人がどうやって入り混じっていくのか、分かってないもんね。
◆先日、ドラマの制作発表会見にも登壇されていましたね。
U:すごく緊張しました。僕たちは“スペシャルゲスト”という名目で登場したのですが、既に登壇されている福士蒼汰さんら7名のキャストさんのほうがスペシャルであって……(笑)。ありがたすぎるお話ではありましたが、とんでもない場所に来てしまったなとステージ上で思っていました。ああいう会見って、空気を読んで、その場で言葉をセレクトしてしゃべらないといけないじゃないですか。それが瞬時にできる役者のみなさんはすごい。僕らの拙い言葉にも、みなさんがうなずいてくださって。とても助かりました。
MASATO:本当にありがたかったです。
REI:いつものライブで見ているステージ上からの景色とは全然違いましたよね。
U:(REIが)いちばん冷静だったよね。ああいう場でこんなにしゃべれるんだって驚いた。
MASATO:うん。落ち着いているように感じた。
REI:いやー、緊張してましたよ! 経験したことがない場所でしゃべるのは、とても不思議な感覚でした。あっという間でしたが、すごく濃い時間になりましたね。
◆改めて、「present」について教えてください。Uさんは作詞を担当されていますが、どのような想いを込めて詞を書きましたか?
U:実は遊川さんから「ストレートなラブソングを書いてほしい。“愛っていいよね”というラブソングを」というリクエストを事前にいただいていたんです。それから脚本を読んでいくなかで、(久米)真和がドライに生きている人だと感じて、そういう人が愛に気づく瞬間みたいな詞はどうかなと思い、書き始めたんですよ。一番を書き終えたくらいで一度確認していただいたら、「僕というワードは使わないでほしい」と遊川さんからリクエストがあって。そこで「これは7人に寄り添う楽曲なんだ」と思い、少し視点や方向性を変えて書き上げました。
◆ドラマにマッチしている楽曲になっているんですね。
U:はい。改めてドラマを見て、7人それぞれにフォーカスされる瞬間がたくさんあるなと感じました。これからいろいろな愛がより一層動いていくと思います。そのなかで曲の意味が「僕」じゃなくて「私」の瞬間もきっとある。だから遊川さんは、「僕を使わないでほしい」とおっしゃったんだと思います。
◆みなさんが思う本曲の推しポイントを教えてください。
REI:サウンド面で言えば、イントロですね。メンバーと楽曲について話し合っているとき、「イントロはドラマに寄り添っていて、かつインパクトあるのがいいよね」という意見があって。そのリクエストのもと、いつもお世話になっているトラックメイカーの方たち何人かに編曲いただき、結果、橋本(幸太)さんにお願いすることになりました。ドラマで流れるのがとてもイメージしやすかったですし、曲としての世界観もちゃんと表現された美しいイントロになっていると思います。
U:(作曲担当の上村)昌弥くんの曲をもらったとき、サビのメロディを聞いて「君が好き」を決め言葉にしようと思ったんです。脚本を読んだときに、いろいろな事情や心情で「君が好き」と言えない人もいるよなと感じたので、それを歌詞に落とし込みました。ドラマで曲が流れるときも、この言葉をとても大事にしてくれていると感じられて、すごくうれしいですね。あと、みんな気づいていないかもしれないですが、一番のAメロで「蓋をして」と言っているところが、二番では「タフにして」になっているんです。
◆「蓋(フタ)」と「タフ」。逆になっているんですね。
U:はい。誰からも「ここってもしかして!?」と言われないので、今ここで明かしました(笑)。
MASATO:ふつうにいい歌詞だなと思っていました(笑)。僕は1曲を通して、1人の全景でもありつつ、どのセクションを切り取っても別人格の一瞬の情景にも当てはまるような歌詞になっているのが、この曲の魅力だと思っています。あとはMV。静かな風景のなかで特に何もしていないという、想像の余地があるものに仕上がっているので、ぜひ見ていただきたいですね!
◆2024年4月にはZepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブ「good error」が開催されます。ライブへの意気込みをそれぞれからお願いします!
U:実はもうセットリストを組みました! ライブのセットリストっていろいろな組み方があると思いますが、僕らは再生数が上位の曲をやるというよりも、そのタイミングでリリースされた最新アルバムの楽曲を優先してやるタイプなんです。ただ、今回はそうではなくて、THE BEAT GARDENベストと呼べるようなセットリストになったんじゃないかな。前回のツアーで育てたTHE BEAT GARDENらしい曲のつなぎ方やアレンジは活かしつつ、メンバーそれぞれにフォーカスしたシーンを作るのもいいかなと思っています。
REI:プライベートでもZeppでいろいろなアーティストさんのライブを見ているので、自分が表現者としてステージに立てるのがすごくうれしいです。前回のツアーファイナルが10月で、次のZeppワンマンが4月。半年以上ライブの期間が空いたのは初めてじゃないかな。2023年のツアーやいろいろなイベントでの経験を活かしつつ、みなさんに成長した僕たちの姿を見せたいです。
MASATO:恐らくZeppワンマンが、「present」をみんなの前で初披露する場になると思います。それまでにドラマを通じて「present」がどう育っているのか、ワクワクしていますし、みなさんの期待にも応えたいですね。言い慣れたZeppに、ようやく来ることができました。目標の場所として言いづらくなった時期も正直あったんです。やっとたどり着けました。今まで応援してくれた方、そしてこのライブで初めて僕たちを見る方にも感謝をしながら、今できる100%でZeppを通過していきたいですね。
◆憧れの地をひとつの通過点にできれば、また次につながるかもしれない。
MASATO:そうですね!
●photo/YOSHIHITO_SASAKI text/M.TOKU
PROFILE
THE BEAT GARDEN
●びーとがーでん…2012年に大阪で結成された、作詞/作曲を自ら行う3ボーカルグループ。2016年7月に、1stシングル「Never End」でユニバーサルシグマよりメジャーデビューを果たした。その後もシングル、アルバムのリリースを重ね、2022年8月にはテレビ朝日系木曜ドラマ『六本木クラス』の挿入歌「Start Over」をリリースし、配信チャート23冠を獲得。この年には、初のテレビ朝日『MUSIC STATION』への出演も。2023年6月には4thアルバム『Bell』をリリースし、自身最大規模となる全国20か所でのライブハウスツアーを開催。全公演SOLD OUTという実績を経て、2024年4月にはZepp DiverCity(TOKYO)でのワンマンライブを予定している。
リリース情報
Digital Single「present」
2024年2月11日(日)午後9時00分〜配信スタート
視聴&ダウンロードはこちらから:https://thebeatgarden.lnk.to/present
ライブ情報
THE BEAT GARDEN one man live at Zepp DiverCityTOKYO「good error」(グッドエラー)
2024年4月13日(土)Zepp DiverCity(TOKYO)
詳細:https://thebeatgarden.com/goodError/
番組情報
『アイのない恋人たち』
ABCテレビ・テレビ朝日系全国ネット
2024年1月21日(日)より放送中
毎週日曜 午後10時~
公式サイト:https://www.asahi.co.jp/ainonai_koibito/
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